観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

カラシラサギも飛来

2021-08-07 16:59:12 | 夏の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 4時41分 潮位224cm

今日の干潮時間11時25分 潮位 44cm

 

今日は早朝出勤3日目です。木・金(一昨日・昨日)と5時過ぎの日の出とともに出動していましたが、干潮時間が遅くなったので今日は1時間遅れのスタートです。

さらに、最近は予定潮位よりも20cm以上潮位の高い日が続いており、今日も潮の引きが悪いです。

まだ干潟が現れていない時間に、今日は一番最初に5羽のケリが飛来しました。

しかし、葦原の中まで潮が上がってきており、降りる所が無かったため、再び上流の方に飛び去って行きました。

続いてイソシギです。繁殖が終わり、干潟で目にする機会が増えてきました。

まだ干潟が干出していないため導流堤で休むサギをスコープで見ると、ダイサギやコサギの群れの中にカラシラサギを見つけました。

(上写真 右カラシラサギ 左コサギ)

右の個体は嘴全体が黄色では無く、冠羽も伸びていませんが、頭頂部が少し盛り上がっているのと、左のコサギに比べると少し黄色がかった足が分かるでしょうか?

この写真より少し上流にもう1羽のカラシラサギが確認でき、しばらくすると2羽で最下流部まで移動していきました。

そして、まだ干潟は干出していませんが、アオアシシギの群れが次々と飛来して来ます。

干潟が出ていないので岸沿いに少し現れた岩場に集まってきました。

ソリハシシギも満潮時の休息地から飛来して来ます。

干出するのが待ちきれないアオアシシギが少し浅くなった水面に降りていきます。

まだダイサギの足半分ぐらいの水深なので、アオアシシギの群れは泳ぎながら移動していきます。

導流堤で休んでいたダイゼンが主の混群が飛来して来ます。

ただ干潟はまだ干出していないので、再び導流堤に戻っていきます。

ダイゼンの群れに3羽のオバシギと1羽のソリハシシギが混ざっていました。

昨日、一昨日も観察を終えた後に飛来していた筈ですが、その時間まで居る事が出来なかったので今日は早い時間にダイゼンとオバシギを見ることができて良かったです。

干出した導流堤の干潟にはホウロクシギが現れました。

そして先ほどのダイゼンとオバシギ、チュウシャクシギ、オオソリハシシギも広がり始めた干潟に集まりました。

だいぶ潮が引き始めました。

干出した干潟には足の短い種類のソリハシシギやキアシシギも飛来して来ます。

干潟を見回すと、アオアシシギより少し小さい白っぽいシギが見えます。

コアオアシシギです。アオアシシギに比べるとスマートな体、細く尖った嘴が特徴です。

しばらくするともう1羽増えて、2羽のコアオアシシギ。

干潟が広がって、好物のゴカイが捕食できるようになるとダイゼンの群れも近くの干潟に飛来して来ます。

そして、先ほどダイゼンも群れと一緒に飛んでいたオバシギも。

ダイゼンの後ろを歩く小さなチドリ。

メダイチドリです。春に見る赤いメダイチドリから冬羽に換羽が始まっています。

さらに、導流堤の干潟からチュウシャクシギと共にオオソリハシシギが飛来して来ました。

もうすぐ9時。太陽が高くなって夏の日差しを浴びるようになり、陽炎が目立ち始めてました。

この時期にこれだけシギ・チドリが見られれば十分。

暑さの限界です、空調の効いた観察館に戻ります。

 

干潮時間が終わって潮が満ち始めた13時頃、庄内川河口の観察館上流側に干出した干潟にウミネコの群れが300羽以上飛来して来ました。

ウミネコの群れの外れでは、ダイゼンやオバシギが観察できた他、干潮時間には導流堤の干潟にいたホウロクシギも飛来しました。

 

 

まだ当分の間、暑い日が続きますが、今年のシギ・チドリの秋の渡りは順調に始まっていて8月後半から9月上旬にかけて1回目の渡りのピークを迎えます。


明日は朝の満潮時間は日の出後で、今日よりも干潮は遅く、朝の9時頃から干潟が干出し始めます。

※晴れの日は朝の7時を過ぎると左岸堤防の上の日陰は無くなります。

無理をせず短時間の観察を心掛け、帽子・水分等、熱中症の対策をとってお出かけください。

 

【秋の野鳥写真展&藤前干潟写真展の作品を募集中】

現在、野鳥観察館では8月21日(土)から開催する「秋の野鳥写真展」と「藤前干潟写真展」の展示作品の募集をしています。

多くの方からの応募をお待ちしています。

詳細や応募票はこちらのチラシ(PDF)をご覧ください。

 

今日観察できた主な野鳥  カワウ347、ササゴイ1、ダイダギ11、コサギ2、カラシラサギ2、アオサギ15、マガモ5、カルガモ177、コガモ1、オナガガモ1、ミサゴ5、トビ1、ハヤブサ1、メダイチドリ2、ダイゼン14、ケリ7、オバシギ3、コアオアシシギ2、アオアシシギ35、キアシシギ11、イソシギ4、ソリハシシギ27、オオソリハシシギ1、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ24、ウミネコ301、コアジサシ1、イソヒヨドリ1、ツバメ1

 

明日の満潮時間 5時20分 潮位235cm

明日の干潮時間12時03分 潮位 35cm


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