藤前干潟
今日の干潮時間11時11分 潮位 79cm
今日の満潮時間16時54分 潮位206cm
今日もとても暖かな日でしたが、名古屋港周辺は白く霞んでいました。
花粉などがたくさん飛んでいるのでしょうね・・・。
しかし、稲永公園には昨日より多くのバードウォッチャーやカメラマンの方が訪れていました。
オナガガモなどの水面採餌ガモの仲間はすでに北へ帰り、数を減らした種が多いですが、
潜水ガモのキンクロハジロとスズガモは、ここ数日、数を増やしており、特にスズガモは多く、飛来数が2,000羽を超えました。
例年、これぐらいの時期にスズガモは飛来数が増え、その後渡っていきます。
野鳥観察館の目の前では、キンクロハジロの10羽程度の群れが、羽繕いしたり、潜水したりしているのが観察できました。
その後、ちょうど干潮時間の頃に護岸近くの干潟を見に行きました。
すると、川の水深が非常に浅いところで1羽のカワウが、水面をなめるように泳いで、魚を探していました。
すると、突然、若いユリカモメが上からカワウのすぐそばに飛び込んできました。
その後、何回もカワウが泳いでいる周りに飛び込んでいたこのユリカモメ。2羽で遊んでいるようにも見えたのですが、ユリカモメは、あわよくばカワウの捕った魚を横取りできると思っていたのだと思われます。
ちなみにこの若いユリカモメ、頭に黒色の筋が2本あり、まるでヘアバンドを2本つけているようでした。若いユリカモメは夏羽(第一回夏羽)に換羽しても、完全に頭が黒くなることは少ないそうです。
続いて、干潟を観察していると、目に入ったのは、こちら(護岸)へ向かって飛んできたコサギ↓。
華麗に翼を広げて、護岸の岩場に降り立ちました。
2本の冠羽が立派になってきています。
そして、この護岸のすぐ近くでは、昨日も観察できたコチドリを発見。コチドリが現れるといよいよ春だな、と感じます。このコチドリはすでにだいぶ夏羽に換羽しているようです。
岩場や干潟で餌を探していました。
さらに、干潟では昨日は、カニを捕まえるところが観察できなかった、頭の白色の若いズグロカモメがカニを捕るところを観察できました。
そして、干潟を観察してきた帰り、稲永公園の木々の中を歩いていると、冬の間の鳴き声とは違う、鳥たちのにぎやかなさえずりが聞こえてきました。
この中には、かすかな声ではありましたが、ウグイスの「ホーホケキョ」という声も。(稲永公園では3月12日にもウグイスのホーホケキョが聴こえました。)
そして、この鳥の群れの中には、キクイタダキもいました。
13日の日記には、キクイタダキが渡る前までにまた会いたい、と書きましたが、こんなに間近で会えるとはびっくり。
キクイタダキも盛んに鳴いていました。
そして、枝と枝の間を忙しく飛び回っている様子を観察できました。
コチドリの飛来、そしてウグイスのさえずりなどを確認でき、春を確かに感じた一日でした。
今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ26、カンムリカイツブリ69、カワウ419、ダイサギ1、コサギ10、アオサギ5、マガモ41、カルガモ130、コガモ222、ヒドリガモ21、オナガガモ13、ハシビロガモ2、ホシハジロ146、キンクロハジロ662、スズガモ2,115、ミサゴ2、ハジロコチドリ2、コチドリ3、シロチドリ27、ダイゼン11、イソシギ1、ダイシャクシギ2、ユリカモメ323、セグロカモメ26、オオセグロカモメ7、カモメ230、ズグロカモメ23
コゲラ、キジバト、ハシボソガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、ムクドリ、ツグミ、シロハラ、スズメ、ハクセキレイ、オオジュリン など
明日の干潮時間11時42分 潮位 64cm
明日の満潮時間17時30分 潮位220cm
※3月の第三水曜日である3月21日(水)は、祝日のため開館します。
この振替えとして第四水曜日である3月28日(水)が休館日となりますので、ご注意ください。