トラカリコン!

「虎・借り・コン!」。虎の威を借りた狐。虎の威を借りて吠える狐が私…。虎が何であるかは、本人にもわからない。

朝日新聞・報道ステーション<立憲民主党代表選討論会@日本記者クラブ(2)

2021-12-10 12:21:26 | 政治や経済
経済成長や新型コロナ対策など、4人の候補が掲げる政策案についてもっと報じるべきなのでは・・・と思ったのに。

「共産党との共闘」についての箇所のみの発言の書き起こし・朝日新聞の記事・「報道ステーション」の内容だけを書く。残念だけど時間的に体力的に無理。
討論会の録画と翌日の新聞記事では、逢坂氏の「共産党との共闘」否定の度合いが違うようで気になったので。

改めて思ったのは、政治家と政治記者の間柄ってどんなの?ということ。

モッくん主演のドラマ「運命の人」を見てびっくりしたのが忘れられなくて。
国会議員(外務大臣)と政治記者が、「盟友」のようで。議員同士・会社の同僚同士よりむしろ協力関係だったり腹を割ったりするかのような場面もあった。
故・三宅氏、今なら田崎氏そして弁護士という肩書きではあるが実態として橋下氏を思うと、現実なんだろうなあ、と(安倍元首相については、伊藤詩織氏事件の山口氏もそんな立場かも)。

私が思い込んでいる「取材」のイメージと少し違う。それをわきまえて情報に接しなければならない。


新聞記事は、討論会の発言内容だけでは汲み取れないニュアンスを直接取材して織り込んでいる。
討論会の発言では、逢坂氏はこの共闘にそんなには否定的ではないようだった。新聞記事では否定度合いが濃かったので朝日新聞に不信感を募らせたが。事前のインタビュー(電子版で登録なしで読める分だけを確認)内容からすれば、あの記事の文章はやり過ぎではない感じ。
もしかして、討論会で候補者が発信したい内容を政治記者が強調する、というスタイルがあるのかも。



逆に、討論会の発言を追うだけでは投票先を決められないもんだわ。
私は関係者じゃないので投票権ないけど。持っていたら、本人のツイッターか何かで余すことなく発信してもらいたい(逢坂氏がそうしていたかどうかは見ていないのでわからない)。
天下泰平という時代でもないので、発信を追うくらいの労力は払うよ。
(・・・でも、投票権を持つほど支持する政党は今のところない)



「報道ステーション」は短い時間としてはこんなもんだろうなあ、という内容だった。




<1. 朝日新聞の紙面>

「共産と閣外協力「見直す」・立憲代表選 討論会で言及相次ぐ」が翌日の朝日新聞の1面の見出しだった。
3・4面にも記事があり、3面には共産党との共闘について見直す発言の紹介。逢坂氏の20日の朝日新聞インタビュー(見ていない。電子版だけで紙面には載らなかった?)での発言と22日のそれ、小川氏の同じく22日の発言も紹介している。4面は他テーマについての発言を掲載。

他のこともいっぱい話しているのに、共産党とのことにこだわり過ぎな感じ。少なくとも22日の討論会では「言及した」、というより
「言及するまで問い詰められた」印象があるが。話させたいのか話したいのか。



たいして長くもない(「ののちゃん」より一回り大きい程度)1面の記事の大半がこのことに充てられている。その終わりの方は下記の通り。

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 討論会で4氏は、共産との共闘について「間違いではない」としつつ、「見直すべき点」を語った。
 逢坂氏は、「政権選択選挙という現実感があったか。国民はそうは思ってなかった」と指摘。共産との政権枠組みに合意した判断は「国民感覚から相当ずれていた」と振り返った。枝野氏の路線継承を求めるグループから推されるが、共産とは「もう一度話し合う」として見直す考えを示した。
 小川氏は「閣外協力」について「何を意味するのかが(国民に)伝わらなかった」として選挙戦で不利になったとの考えを示した。泉氏も「『野党政権』『政権交代』と発信されたが、本当に国民が求めていたメッセージなのか」と言及。国民民主党など他の野党とも歩調を合わせる重要性を訴えた。
 西村氏は、共産との合意で候補者一本化の調整が進んだとして「大きな成果があった」と評価。ただ、合意が「上から急に決まったような形では、党員の理解を得るのは困難」とも述べ、前執行部の党運営に苦言を呈した。
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<2. 討論会@日本記者クラブ(の書き起こし)>


句読点入れ・漢字のあてはめは私の「こうかな?」でしかありません。


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NHK・伊藤(「日曜討論」の人)
「ちょっと話また変わりますけども、今回やはり共産党との共闘ということの是非が選挙後問われて。連合は共闘に反対しているということ。えとこれはyes・noでお答えになるのは難しいと思うんですけど。(逢坂議員が笑う) 挙手でお答えいただきたいんですが。今回の選挙戦、今回の参院選ですね、での共産党との共闘は間違っていたというふうに思われる方はいらっしゃいますか。(誰も手を上げない) はいありがとうございました。では、見直すべき点はあったというふうに思われる方。(全員が挙手)あ、皆さん。はいじゃあ、えっと。どこを見直してそれで参議院選でどうするのかというのを、じゃあ今度はちょっと順番変えて泉さんからお願いします」


「はい。これ、共産党との2党との共闘ではそもそもないわけですよね。立憲民主党としては野党全体の協力連携を目指してきたということがまず1つ。そういう中で、じゃあ訴える時に他の政党と歩調を合わせて訴えることができたのだろうか、ということが大事だと思います。例えば、我々政権選択選挙を目指して、立憲民主党で単独過半数を目指す候補者を擁立しましたが。一方では、正直なことを申せば国民の皆様は選挙中盤あたりからは、いやこれ政権交代ということではなくむしろ与野党伯仲ということを望んできていた時期があった、と思います。一方で、にも関わらず例えば野党政権とか政権交代ということがどんどん世の中で発信されることが本当に国民の皆様が求めていたメッセージなのかこういうことも含めて各党の訴え方というのを合わせていく必要があるんだろうな、というふうに思います」

伊藤
「えーとじゃあはい西村さん」

西村
「はい。まず、今回の総選挙で直前になって候補者調整が行われて。他党の方が直前になって候補者をおろしてくださったり、また、あの、他党の方が私達立憲民主党の候補者の名前を書いてくださったりした。これはたいへん大きな成果が。私はあったと考えています。ただし、基本的政策がやはり違う政党、まあ政党ですからそれぞれ基本的政策は異なっております、そこをを踏まえた上でやはり地域の事情もいろいろありますし。丁寧にやっていく必要があったと考えています。さきほどのご質問、逢坂さんとのご質問とも少し関連しますけど、何かあの上から急に決まったというような形では、やはり地域で頑張ってくださっている党員の皆さんのご理解など得るのはをなかなか困難かというふうに思います。党運営に地方の声をしっかりと強化して活かしていくその方式を合わせて考えてたいと思っています」

伊藤
「あのー地域の事情というのはみなさんおっしゃるのはよくわかるんですけど。最終的には党首間の合意というところで、えー、合意したわけですよね。ここはどう整理されるのですか」

西村
「え、ですので、地域の声を聞きながら、その、言ってみればエッセンスのところで合意できるものは党の本部同士で丁寧にやっていかなけばならないことだと、考えています」

伊藤
「えー、逢坂さん」

逢坂
「あのー、1つは1人区において1対1の構図が作れたことによって大きな成果はあったと思っています。もう1つ、やっぱり大問題はですね。政権交代という言葉にやっぱりとらわれ過ぎているんですね。衆議院選挙は政権選択選挙。国民の皆さん、今回の選挙に臨むあたってそういう現実感はあったか。国民の皆さん、そこまでそうまで思っていなかったと思います。にも関わらず政党の側が、これは衆院選挙だ政権選択選挙だ政権構想を作らなければならない、で、各党間でそういう踏み込んだ話し合いを始めた。これはですね、国民感覚からすると相当私はずれていたと思っています。だから、あの、国民の皆さんが何を求めていたのか読み誤ってしまったなあ、というふうに私自身は反省をいたしております。まあ、従いまして、次の選挙に臨むにあたってですね、どういう構えで、えー、野党がですね、さまざまな立ち位置を確保するのかっていうのは丁寧に議論をしたいと思います」

伊藤
「あのー、政権構想でいくとですね。共産党(「共産党等」?)の限定的な閣外協力、これの説明が難しかった。えーと、これは次の参院選に向けては、これは維持されないというお考えですか」

逢坂
「これまでの選挙の例を見るとですね、前回の参議院選挙でも似たようなことをやっております。それから今回もやっております。選挙の都度そういう話し合いをしておりますので。今回その限定的な閣外からの協力、そういうことをやったことは事実は事実として残っていますが。次の選挙に向けては、もう1度話し合いというものがスタートするんだと思います」

伊藤
「えーと、小川さん」

小川
「はい。1人区を一本化する努力をしたこと自体は、それなりに意味があったと思っています。ただ、野党共闘というのが安保法制以降語られるようになっているんですが、ずいぶん多義化していまして。かたや連合政権連立政権をいう人もいれば、国会協力そして閣外協力、今回は部分的閣外協力ですが、それは何を意味するのかということが伝わらなかった。従って、私は選挙区調整1人区の調整は必要だったと思いますが、それ以上の共闘の深化(進化?)を言うのであれば、やはり政策的な議論そして丁寧なプロセス、国民的な理解、これが必須だと思います。そういう意味で見直すべき点があるんじゃないかなという気がしています」

伊藤
「あの、小川さん。ちょっともう一度聞きたいんですけど。あのー、穏健な中道、そうですね、ここが逃げてるとおっしゃいますが。投票率が55.93%、非常に低い。その人達は棄権に回ったというふうにご覧になっているのか、えーと、それが維新だとかそういう所に行ったといいふうにご覧になっているのか」

小川
「やはり投票率が高い方がいわゆる無党派層の投票傾向をきちんとつかまえられるという意味では、私ども決して不利ではない。ちなみに政権交代選挙の時なんかは投票率70%ありましたから、やはりそれが理想だろうと思います。しかし、かたや50%代でも。仮にあってもですね、自発的な求心力・積極的な魅力があればそのパイの中でももう少し取り込んでいける余地はあるんじゃないかな、と思っています。ですから投票率が低いことに甘えるつもりはありません」

伊藤
「はい。ありがとうございます」
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<3. 報道ステーション(の書き起こし)>

これも、句読点入れ・漢字のあてはめは私の「こうかな?」でしかありません。

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ナレーション「共産党との共闘についても問われました」

NHKの伊藤氏の声「挙手でお答えいただきたいんですが。今回の選挙戦、今回の参院選ですね、での共産党との共闘は間違っていたというふうに思われる方はいらっしゃいますか。(誰も手を上げない) はいありがとうございました」

ナレーション「4人は来年の参議院選挙でも野党候補の一本化は必要だという認識を示しました。ただし共産党との閣外協力については4人とも見直しの必要性に言及しました」
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