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黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第四節

2013-10-26 09:08:33 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑤ 黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第四節

(原文)

 帝曰。其病兩感於寒者、其脈應與其病形何如。

 岐伯曰。兩感於寒者、病一日則巨陽與少陰倶病。則頭痛口乾而煩滿。二日則陽明與太陰倶病。則腹滿身熱、不欲食譫言。三日則少陽與厥陰倶病。則耳聾嚢縮而厥。水漿不入、不知人、六日死。

 帝曰。五藏已傷、六府不通、榮衞不行、如是之後三日乃死何也。

 岐伯曰。陽明者十二經脈之長。其血氣盛。故不知人三日、其氣乃盡。故死矣。

 凡病傷寒而成温者。先夏至日者爲温病。後夏至日者爲病暑。暑當與汗皆出勿止。

 

(訓読)

 帝曰く「其の病兩つながら寒に感ずる者は、其の脈、其の病形に應ずること何如ん」。と。

 岐伯曰く「兩つながら寒に感ずるものは、一日病むときは則ち巨陽と少陰と倶に病む。則ち頭痛み、口乾きて煩滿す。二日なるときは則ち陽明と太陰と倶に病む。則ち腹滿ち身熱し、食を欲せず、譫言す。三日なるときは、則ち少陽と厥陰と倶に病む。則ち耳聾し嚢縮みて厥す。水漿入らず、人を知らず、六日にして死す。

 帝曰く「五藏已に傷れ、六府通ぜず、榮衞行かず、是の如きの後三日にして乃ち死するは何ぞや」と。

 岐伯曰く「陽明は十二經脈の長なり。其の血氣は盛なり。故に人を知らざること三日にして其の氣乃ち盡く。故に死するなり」と。

 凡そ傷寒を病みて温と成る者は、夏至の日に先んずる者は温病と爲る。夏至の日に後る者暑と爲る。暑なれば當に與に汗すべし。皆出して止むること勿れ。

 

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黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第三節 訳

2013-10-25 09:26:40 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第三節

 帝曰。治之柰何。

 岐伯曰。治之各通其藏脈。病日衰已矣。其未滿三日者可汗而已。其滿三日者可泄而已。

 帝曰。熱病已愈、時有所遺者何也。

 岐伯曰。諸遺者熱甚而強食之。故有所遺也。若此者皆病已衰而熱有所藏。因其穀氣相薄、兩熱相合。故有所遺也。

 帝曰。善。治遺如何。

 岐伯曰。視其虚實、調其逆從、可使必已矣。

 帝曰。病熱當何禁之。

 岐伯曰。病熱少愈、食肉則復、多食則遺。此其禁也。

 

黄帝が申されました

これを治療するにはどうするのじゃ

岐伯が申し上げました

之を治療するためには、藏脈が無意識に通じるようにすることです。そうすることにより、病は日に日に衰え病気は治るのでございます。その発病が三日未満であれば汗を出させれば病気は治り、満三日のものは下すことに因り病気は治るのでございます。

黄帝が申されました

熱病がすでに癒えたのに、時に後遺症的なものが有るという、如何なって居るんじゃ。

岐伯が申し上げました

その後遺症的なものは、熱の甚だしいときに食べすぎたことに因るものでございまして、熱が下がらず残るのでございます。これは、この病人の病が皆已に衰えてしまっても熱がこもってしまうことになります。こもった熱に穀気の熱がせまり、この両方の熱がぶつかり合ったために後遺症的な症状が残るのでございます。

黄帝が申されました

善かろう、その後遺症を治するには如何するのじゃ

岐伯が申し上げました

その後遺症的な証の虚實を視て、逆従、その証候の逆の薬を用いて治療することを正治法といい、証候に従がって治療することを反治法ともうします、そのように治療すれば必ず治すことができるのでございます。

黄帝が申されました

病気にかかり熱が出たときには何を禁ずるのであろうか。

岐伯が申し上げました

病気にかかり熱が少し愈たとき、肉を食べるとくりかえし熱が出るようになり、(現代人の病気は食べすぎ(飲食過多)からくるものです)食べすぎると各臓腑は参ってしまい悲鳴を上げるようになり遺ってしまい、傷寒論、辨陰陽易差後勞復病脈證并治第十四の二条三条にあるように汗を出だすか下すようにすればよく、熱が出た時に肉を食することと多食を禁ともうします。

 

参考 鍼灸医学大系、東洋学術出版社素問

 

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黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第三節 語句の意味

2013-10-24 08:56:21 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第三節

 帝曰。治之柰何。

 岐伯曰。治之各通其藏脈。病日衰已矣。其未滿三日者可汗而已。其滿三日者可泄而已。

 帝曰。熱病已愈、時有所遺者何也。

 岐伯曰。諸遺者熱甚而強食之。故有所遺也。若此者皆病已衰而熱有所藏。因其穀氣相薄、兩熱相合。故有所遺也。

 帝曰。善。治遺如何。

 岐伯曰。視其虚實、調其逆從、可使必已矣。

 帝曰。病熱當何禁之。

 岐伯曰。病熱少愈、食肉則復、多食則遺。此其禁也。

 

語句の意味

藏脈=鍼灸医学大系・張志聡の註「藏脈とは手足三陰三陽の経脈を謂う。・・・・・」

 

滿=滿は旧字。マン。ミちる。いっぱいになる。期日になる。十分になる。ミたす。いっぱいにする。十分足りさせる。全体の。満州の略。←瞞。だます。欺瞞。

 

泄=せつ・

①宣泄、すなわち通じとおすこと。一般には、肺気の宣泄をさす。

<素問六元正紀大論>「金鬱すれば、これを泄す。」

②瀉に同じで、いろいろな腹瀉の総称。

<素問風論>「寒を食すれば泄す。」

③瀉法、あるいは瀉剤を用いること。

<素問熱論>「其の三日に満つ者は、泄して已むべし。」

④筋が弛緩して、用をなさないこと。

<金匱中風歴節病>「味酸なれば則ち筋を傷る。筋傷るれば則ち緩なり。名づけて泄という。」

 

遺=イ。ユイ。ワスれる→忘。遺忘。スてる→捨。ノコす→残。あとにおいておく。死後に残す。ノコる→殘。オトす→落。オチる→落。ぬける。もらす。オクる→贈。小便。失う。ておち。すたれる。残り。

遺=

鍼灸医学大系<素問熱論篇> *張志聡の註 「傷寒論に曰く、大病差後(少しよくなったのち)労復するものは、枳実梔子湯之を主る。若し宿食ある者は、大黄如搏碁子五六枚を加うと。蓋し傷寒に因り熱甚だしきの時、強いて其の食を食う。故に宿食の遺る所あるなり。又曰く。病人の脈已に解して日暮れに微かに煩す。病新差(ちょっとよくなる)なるを以て人強いて穀を与う。脾胃の気尚弱く穀を消すること能わず。故に微かに煩せしむ。穀を損 (へら)すときは則ち愈ゆ。其の余熱いまだ尽きずして、しいて食を増すをいうなり。此れ即ち復上文の意を釈するなり」と。

 

荒木性次著方術説話第三巻 辨陰陽易差後勞復病脈證并治 第十四

第二条

大病差後勞復者、枳實梔子湯主之。若有宿食者、加大黄如搏碁子大五六枚。

解 大病差えて後勞復する者は、枳實梔子湯之を主る、若し宿食有る者は、大黄搏碁子大の如きを五六枚加う。

枳實梔子豉湯方 枳實梔子湯方

枳實三枚炙 梔子十四枚擘 豉一升綿裹

右三味、以漿水七升、空煮取四升、内枳實、梔子、煮取二升。下豉、更煮五六沸、去滓、温分再服、覆令微似汗。

若有宿食者、内大黄如博碁子五六枚、服之愈。

解 右の三味を、漿水、七升を以て、空煮して、四升を取り、枳實、梔子を内れ、煮て、二升を取り、豉を下し、更に煮ること五六沸、滓を去り、温かくして、分ちて、再服し、覆ひて、微似、汗せしむ。(可汗・発汗させる)

 

次の解が抜けて入る

若し宿食(飲食物が完全に消化吸収されず、長い期間胃腸内に留まること)が有る者は、碁石(搏碁子)位の大きさの大黄五六枚を内れ、服すれば愈る。(可泄・大黄を用い瀉す(下す))参考・奥田謙蔵著傷寒論講義・新・東洋医学辞書ソフト

 

藏=蔵。藏は旧字か正字か不明、旧字と正字の違いがわからない。ゾウ。ソウ。クラ。オサめる→収。内に入れておく。しまっておく。たくわえる。かくす。いだく。オサまる。内にはいる。かくれる。所蔵。たくわえ。仏教の経典。道教の経典。チベット。西蔵。=臓。内臓。

 

穀氣=穀気=摂取した飲食物の精気

谷(穀)気(こくき)=水穀の気のこと。飲食物の消化吸収された栄養物質のこと。<素問陰陽応象大論>「谷気は脾に通ず。」

 

薄=はく。

①味のうすいこと。たとえば「滋薄きを味う」とは、すなわち淡薄で油っこくない食物を食べること。

②迫害すること。

<素問至真要大論>の「これに薄り、これを劫す」とは病邪を外に追い出すこと。

③戦うこと、衝突すること。

<素問至真要大論>の「此れ勝復と相薄す」とは正気と負気(邪気)とが互いに戦うこと。④侵入・侵犯の意味。

<素問六節蔵象論>の「勝たざる所を薄す」とは、自己の勝たざるものを侵犯するということ。

薄=はく・せまる。ハク。ウスい。厚みが少ない。少ない。浅い。こくない。軽い。軽薄な。よわい。地味がやせた。そまつな。つまらない。不幸な。人情がない。ウスめる。暑さを少なくする。少なくする。こさを〉濃度を低くする。かろんずる。きらう。ウスらぐ。少なくなる。浅くなる。

この項では・セマる→迫る。近づく。接近する。<素問通評虚実偏第八節>

すだれ。よしを編んで作った、蚕を飼うむしろ。イササか。発語の辞。草むら。

 

視其虚實、調其逆從、可使必已矣。

鍼灸医学大系<素問熱論篇> *張志聡の註 「夫れ邪の湊る所、其の正必ず虚す。正気虚する者は、其の正気を補す。余熱未だ尽きざる者は、其の余邪を清(静)む。

 傷寒論に曰く、傷寒差已後、更に発熱するは小柴胡湯之を主る。脈浮なる者は、汗を以て之を解く。脈沈なる者は下すを以て之を解く。此れをこれ其の逆従を調すと謂うなり。少しく愈するものは、邪熱未だ尽きざるなり」と。

荒木性次著方術説話第三巻 辨陰陽易差後勞復病脈證并治 第十四

第三條

傷寒差已後、更發熱者、小柴胡湯主之。脈浮者、以汗解之。脈沉實者、以下解之。

解 傷寒差え已って後、更に發熱する者は、小柴胡湯之を主どる、脈浮なる者は、汗を以て之を解し、脈沈實なる者は、下を以て之を解す。

小柴胡湯方 

柴胡半斤 黄芩三兩 人參三兩 甘艸三兩 半夏半升洗 生薑三兩 大棗十二枚

右七味、以水一斗二升、煮取六升、去滓、再煎取三升、温服一升、日三服。

右七味、水一斗二升を以って、煮て六升を取り、滓を去り、再び煮て三升を取り、一升を温服す。日に三服す。

解 右の七味を、水二合四勺(480cc)を以て、煮て一合二勺(240cc)を取り、滓を去り、再び煎じて六勺(120cc)を取り、温かくして二勺(40cc)を服す、日に三服す。

再煎とは滓を除いた煮出し汁をからだきすることを謂ふ。

 

禁=

①噤に通じる。口を噤んで開かないこと。

<素問至真要大論>「諸禁鼓慄して、神守を喪うごときは、皆火に属す。」

②閉結して通じないこと。

<素問六元正紀大論>「太陽の至るところ、流泄禁止と為す。」

③活動に制限を受けること。

<素問六元正紀大論>「関節禁固す。」

④制御、支配すること。

<丹渓心法>「脾泄して日久しく、大腸禁ぜざるは、これ脾すでに脱す。」

⑤趙学敏<串雅外編・かんががいへん>に走方医の禁法が記述してある。禁は疾病の禁制である。すなわち祝由科(まじないで病を治す人間)の一種の方法である。

孫思邈<千金翼方>に禁経があり、宋代<聖済総録>に符禁門がある。ただしその起源はもっと早く、巫医の一種に属す。これは迷信によるものが少なからずあるので、注意すべきである。

禁=キン。トドめる。さしとめる。禁止。天子の居所。いみ。いみ避けること。監獄。監禁する。囚禁する。やめる。おきて。たえる。秘密。

 

復=フク。カエる。もどる。カエす。もどす。くりかえす。報告する。むくいる。除く。フク。フウ。フタタび。再度。おおう=覆。テニス・ピンポンなどで、ダブルス。

 

遺=熱が癒えたあとに何等かの障害が残ることで、今日いう後遺症的のものか。鍼灸医学大系

 

漢方用語大辞典、鍼灸医学大系、方術説話、傷寒論講義、明解漢和辞典、

 

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黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第三節

2013-10-23 09:29:04 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

柴崎保三著・鍼灸医学大系 ⑤ 黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第三節

(原文)

 帝曰。治之柰何。

 岐伯曰。治之各通其藏脈。病日衰已矣。其未滿三日者可汗而已。其滿三日者可泄而已。

 帝曰。熱病已愈、時有所遺者何也。

 岐伯曰。諸遺者熱甚而強食之。故有所遺也。若此者皆病已衰而熱有所藏。因其穀氣相薄、兩熱相合。故有所遺也。

 帝曰。善。治遺如何。

 岐伯曰。視其虚實、調其逆從、可使必已矣。

 帝曰。病熱當何禁之。

 岐伯曰。病熱少愈、食肉則復、多食則遺。此其禁也。

 

(訓読)

帝曰く「これを治するには柰何にするや」と。

 岐伯曰く「これを治するには、各々其の藏脈を通ぜよ。病日ごとに衰えやむ。其の未だ三日に滿たざるものは汗して已むべし。其の三日に滿つるものは泄して已むべし」と。

 帝曰く「熱病已に愈えて、時に遺る所有るものは何ぞや」と。

 岐伯曰く「諸々の遺は、熱甚だしくして而かも強いて之を食す。故に遺る所あるなり。此の如き者は、皆病已に衰えて而かも熱藏する所あり。其の穀氣相薄して、兩熱相合するに因っての故に遺る所あるなり」と。

 帝曰く「善し。遺を治するには如何にするや」と。

 岐伯曰「其の虚實を見て、其の逆從を調えば必ず已ましむべし」と。

 帝曰く「熱を病むは、當に何おかこれ禁ずべきか」と。

 岐伯曰く「熱を病みて少しく愈ゆるとき、肉を食するときは、則ち復し、多食するときは則ち遺す。これ其の禁なり」と。

 

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黄帝内経素問 熱論篇 第三十一 第二節 訳

2013-10-22 09:25:05 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 熱論篇 第三十一

第二節

 帝曰。願聞其状。

 岐伯曰。傷寒一日。巨陽受之。故頭項痛、腰脊強。二日陽明受之。陽明主肉。其脈挟鼻、絡于目。故身熱目痛而鼻乾。不得臥也。三日少陽受之。少陽主膽。其脈循脅、絡于耳。故胸痛而耳聾。三陽經絡皆受其病而未入於藏者、故可汗而已。

 四日太陰受之。太陰脈布胃中、絡於嗌。故腹滿而嗌乾。五日少陰受之。少陰脈貫腎、絡於肺、繫舌本。故口燥舌乾而渇。六日厥陰受之。厥陰脈循陰器而絡於肝。故煩滿而嚢縮。

 三陰三陽、五藏六府、皆受病、榮衛不行、五藏不通則死矣。其不兩感於寒者、七日巨陽病衰、頭痛少愈。八日陽明病衰、身熱少愈。九日少陽病衰、耳聾微聞。十日太陰病衰、腹減如故、則思飲食。十一日少陰病衰、渇止不満、舌乾已而嚏。十二日厥陰病衰嚢縱、少腹微下、大氣皆去。病日已矣。

 

黄帝が申されました、

その症状は如何なんじゃ、聞かせてくれんか。

岐伯が申し上げました、

傷寒一日、と申しましても第一日目という意味ではなく最初に太陽が寒を受ける(傷寒)のでございます。そうしますと、頭痛や項の痛み、腰や背が強ばるようになります。

二日(次にと言う意味)になりますと、陽明が病を受けるのでございます。陽明は肌肉を主りまして、その経脈は鼻をはさみ、目に絡うのでございます。そうしますと、身熱して目は痛み鼻は乾くようになりまして、横(鍼灸医学大系はうつぶせ)になるのを嫌うのでございます。

三日になりますと、少陽が病を受けるのでございます。少陽は胆を主りまして、その経脈は両脇を循り、耳を絡うのでございます。そうしますと、胸は痛み耳が聞こえないようになるのでございます。三陽の経絡が皆それぞれの病を受けましても、未だ藏に入らない者は発汗すれば治癒するのでございます。

四日になりますと、太陰が病を受けるのでございます。太陰の経脈(足太陰脾経)は胃中に布きまして、嗌(のど)を絡うのでございます。そうしますと、腹は膨満して咽は乾くようになります。

五日になりますと、少陰が病をうけるのでございます。少陰の経脈(足少陰腎経)は腎を貫きまして肺を絡い、舌本に繋がるのでございます、そうしますと、口は燥き舌は乾いてしまい、渇して水を飲みたがるようになるのでございます。

六日になりますと、厥陰が病をうけるのでございます。厥陰の経脈(足厥陰肝経)は陰気を循りまして肝を絡うのでございます。そうしますと、煩満して陰嚢が縮み上がるようになるのでございます(ひどくなると睾丸が埋没し触れることが出来なくなる事もある)。

以上のように、三陰三陽、五藏六府が皆病を受け、榮衛(営衛)が行らず、五藏が通じないとなりますと、死を意味するのでございます。

太陽と少陰、陽明と太陰、少陽と厥陰の一方だけが感じただけで両方が倶に感ずるのでなければ、

七日になりますと、太陽の病は衰え、頭痛は少し愈えるのでございます。以下同様に一方だけが感じただけで両方が倶に感ずるのでなければ、

八日になりますと、陽明の病は衰え、身熱は少し愈えるのでございます。

九日になりますと、少陽の病は衰え、耳聾は微かに聞こえるようになるのでございます。

十日になりますと、太陰の病は衰え、腹満は減じて元のようになりまして、食欲もわいてくるのでございます。

十一日になりますと、少陰の病は衰え、咽の渇きは止み、腹満もなくなり、舌も乾くことなく、クシャミが出るようになるのでございます。

十二日になりますと、厥陰の病は衰え、陰嚢は縦(ゆる)み、下腹部もひきつり拘攣することもなく、微かに下りまして大気は皆去り、病は日を経てすっかり愈るようになります。

 

十二日厥陰病衰嚢縱、少腹微下、大氣皆去。病日已矣。

の訳について。

鍼灸医学大系

(語句の解)

*大気について、各註(王冰の注は大邪・馬蒔の註は大邪・張志聡の註は邪気)は大邪気と解説しているが、この解説はちょっとおかしい。「邪気皆去る」といえば、皆わかるものを何故に大気というか。これについては已に離合真邪論第二十七(第五巻)に於て詳述しているので、それを参照せられたい。

柴崎保三著鍼灸医学大系 ⑤ 離合真邪論篇 第二十七 第二節

(語句の解)

大気皆出ず 大気とはなにか。・・・・・・・・・・・

 私は大気とは、宇宙間に存在する気に対する総括的一般名称であって、宇宙間に生存する凡てのものは、その気の働きによって夫々の生存を全うしているものであると考えるのが妥当の考え方であろうと思うのである。・・・・・・・・。

(通解)

そして十二日目には、厥陰の病衰えて、陰嚢もゆるみ少腹も已に拘急せず、微かに下り邪気は皆去って、病は日ごとに治癒して参ります」と。

 

東洋学術出版社素問 

【現代語訳】

十二日目には厥陰病が衰えて、陰嚢も弛み、下腹部も次第にのびやかになってきます。外邪が去ってしまったので、病気も〔日ごとに〕よくなるのです」。

【解説】

方有執(ほうゆうしつ)の『傷寒条弁』に「一日、二日、三、四、五、六日とあるのは、第一、第二、三、四、五、六、といった順序を示したもので、日数を限定したものではない。その要点は、たとえば行程を計るようなもので、このように病の進む行程をモデルとして立てておく、というにすぎない」という。

 

鍼灸医学大系、東洋学術出版社素問

 

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