さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

アメリカの正体(19)ーウィルソン大統領の14か条平和原則ー

2019-04-12 | 世界史談義
 
 
親分、パリ講和会議は1919年の1月にヴェルサイユ宮殿で行われたんですよね。
 
そうだ、だからヴェルサイユ条約ともいうんだよ。そこで主導権をとっていたのはアメリカのウィルソン大統領なんだ。アメリカの参戦で戦争にけりがついたんだからな。当然だろう。
会議の目的は戦争を始めたドイツを、イギリス、フランスが徹底的に制裁することだった。2度と立ち上がれないように、滅茶苦茶な制裁だったんだ。ドイツが持っていた植民地は全て取り上げ、領土の13%、鉱物資源の75%、石炭の33%を取り上げる。その上、330憶ドルという天文学的数字の賠償金を課したんだ。
 
想像もつかないことですが、かなり滅茶苦茶な制裁だったんでしょうね。
 
そうだよ。会議に参加していたイギリスの経済学者ケインズは「この決定は残忍で不可能で、不幸以外の何ものももたらさないだろう。」と言ったくらいなんだ。
 
そうですか、そんな無茶苦茶な制裁が次の世界大戦の原因になるんでしょうね。ところで、親分が言ったユダヤ人のもう一つの立ち上がりとは何ですか?
 
 
 
 
 
Woodrow Wilson (Nobel 1919).jpg
ウィルソン大統領(1856~1924)
 
それはな、ウィルソン大統領が提唱した「14か条の平和原則」というのを見ると解るんだ。第6条に「ロシアからの撤兵とロシアの自由選択」があるんだが、これはユダヤ人が作ったソ連にちょっかいを出すなという意味だ。そして、第12条に「オスマン帝国支配下の民族自治の保証」があるんだが、これはイスラエルの建国を認めろということだ。もう一つが、第14条の「国際連盟の設立」なんだな。これが、将来世界を一つにしようとするユダヤ人たちの最終目標なんだよ。
 
国際連盟とか国際連合とかは国際社会には必要なものじゃないんでしょうか?
 
そうだよ。悪いことじゃないよ。むしろ必要なことだろう。しかし、その目的によっては良い方へも悪い方へもその組織を牛耳るものたちの思いのままになることもあり得るよな。そこを考えなくちゃいけないんだ。
 
つまりは、国際連盟はユダヤ人たちの目的からつくられたんですか?
 
ウィルソン大統領の提案ということは、そういうことだ。ウィルソン大統領は側近のマンデルハウスが糸を引いていた存在だからな。しかしな、この国際連盟は成立したんだが、肝心のアメリカが議会の反対にあって、アメリカが加入しない連盟になってしまったんだ。ユダヤ人金融家たちといえども、議会の全ての議員を支配している訳ではないからね。
 
そうでしょうね。でも、ヴェルサイユ条約をウィルソン大統領が仕切っていたということは、その時からアメリカが世界のリーダーになったということですね。じゃあ、今日はこの辺で、又、お願いいたします。
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