新年あけましておめでとうございます。令和7年の年頭に当たり、謹んでご挨拶を申し上げます。平素は私ども乾めん業界に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
また、昨年の能登半島地震により被災された方々は現在も復旧途上であります。そしてその後の集中豪雨などにより、いまだ続くご辛苦に対しお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を衷心よりお祈り申し上げます。
さて、昨年は、4月期、10月期と輸入小麦の政府売渡価格(5銘柄平均)は小幅な引下げとなりましたが、主にめん原料となる中力系は引上げとなるなど、また、そば粉も高止まりし、包装資材、エネルギー価格、人件費といずれもこの先も上昇が懸念されている状況です。
こうしたことを踏まえ、本年も米をはじめ相次ぐ食料品の値上げが続くなど、引き続き消費の動向を注視し、乾めん業界としても値上げによる影響を慎重に見極める年となりそうです。
本年の主な事業は、消費拡大に関する普及宣伝事業として、消費者との接点を大事にし、従前同様、全国各地で各種イベントへのサポートを積極的に進め、多くの消費者に乾めんを味わっていただき、乾めんを日本の食文化の一つとして、国民的な評価を改めて集めてまいりたいと思っています。また、継続して、当会のPR事業『ニッポン全国めん遊記-どど~んと乾めんプレゼント-』を実施し、全国各地のそうめん、ひやむぎ、うどん、そば、中華めんなど特色ある乾めんを知っていただく機会を通じて、乾めんの持つ自然素材の良さ、美味しさにふれて、更に独自のアレンジレシピによる新しい乾めん食をアピールし、身近な食として味わっていただきたいと思います。
お馴染みのイベントとして、7月7日の「七夕・そうめんの日」、立春明けの2月5日の「にゅう(煮)めんの日」、「年越しそば」、「年明けうどん」等、地域産業振興の視点からも乾めんのPRに努めてまいります。
本年特に心掛けたい取組としては、情報の素早い拡散を求め当会のSNSを情報ツールとして活用し、乾めんをご愛顧いただいている皆様はもとより、情報発信に関心の高い若者層へのアプローチも強化して、経済的にも手軽で、楽しく、豊かに、バラエティーに富んだ食事を提供する活動にも努めてまいります。
どうぞ、本年も全乾麺の運営並びに事業に対して、ご支援ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げますとともに、皆様方の一層のご健勝とご多幸を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
全国乾麺協同組合連合会
会長 星野 陽司