Reflections

時のかけらたち

Nabucco

2018-09-02 23:58:58 | music



指揮 米津俊広
演出 園江治

CAST
9月2日(日)
   村田孝高  ナブッコ(バリトン):バビロニアの王、史実上のネブカドネザル2世。
   飯沼友規  イズマエーレ(テノール):エルサレム王ゼデキヤの甥。
   ジュリアン・ロゥ  ザッカリーア(バス):ヘブライ人の大祭司。
   山畑晴子 アビガイッレ(ソプラノ):ナブッコと女奴隷の間に生まれた子。ナブッコは長女として育てている。
   六角実華 フェネーナ(ソプラノ):ナブッコとその正妻(の一人)との間に生まれた子。アビガイッレの妹。イズマエーレとは恋仲。

合唱 新宿オペラ合唱団
演奏 新宿オペラ管弦楽団
主催 新宿区民オペラ

「行け、我が想いよ、金色の翼に乗って」

ナブッコの初演は28歳の時。二人の子どもと妻を立て続けに失い、ミラノで人生どん底の極貧状態でしかも孤独な生活をしていた
ヴェルディに、スカラ座劇場支配人メレッリが、一つの台本をヴェルディの外套のポケットに押し込んだといわれている。
もうやる気の無いヴェルディは帰宅し台本を放り出したが、開いたページの台詞「行け、わが思いよ、黄金の翼に乗って
(Va, pensiero, sull'ali dorate)」が眼に入り再び音楽への意欲を取り戻した。

これはヴェルディの再生のオペラだったのですね。

オケも良かったし、ソリストも素晴らしかったです。日本人のオペラは初めてでしたが、思っていたよりずっとよかったです。
合唱やオケはプロでも尼でもいいということで募集していますね。アマチュアだけかと思っていたのでオーケストラに全く期待して
いなかったのですが、レベルがとても高かったです。昔他の県のオーケストラのコンサートに行って、聞くに耐えなかったときが
ありました。




ナブッコを演じた村田孝高(よしたか)氏は最後まで声量も衰えず、素晴らしいバリトンでした。
なんと池田理代子のご主人。

私は今日もまだ胃腸が不安定で、行く途中にも苦しくなって、着いたのは始まるギリギリでした。
早く着いていれば池田理代子がピンクの洋服を着て知り会いに挨拶をして回っているのを見れたのに。

ナブッコの主役はもちろんナブッコですが、次はアビガイッレで演じた山畑さんは声楽のレッスンでは
いつも伴奏して下さる方ですが(伴奏なんてもったいないと思うのですが)テノールの安藤さんの説明に
絶妙な合いの手を入れる切れ味鋭い方です。
今回も激しくも悲しい運命の王女を演じていました。

最後には全員で「行け我が想いよ」を歌って終わるのが恒例ということで、上の字幕を見ながら
歌いました。楽譜はついていないので、どのフレーズまで文字を乗せるのかがわからなくて
ちょっと難しかったけれど楽しかったです。



ナブッコの序曲も第2国歌と言われる「行け我が想いよ」も好きですが、このアリア「かつて私の心も喜びに満ちていた」が
せつなかったです。






帰ったら父方の唯一のいとこから葉書が来ていました。
達筆でうらやましいのですが、夏の表現が面白くて載せました。
何しろ多治見に住んでいるのですから!
熱暑、酷暑、激暑、猛暑、猛暑、爆暑
           …残暑

コメント (2)
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