幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

AKB48グループvsNHK

2015-12-21 23:59:09 | AKB&乃木坂
 紅白歌合戦の曲目が発表されました。相変わらず懐メロ路線で、どんどん紅白は今年の歌ではなく定番の古い歌を披露する番組になってしまっています。視聴者がかなり高齢化している証左でしょう。NHKはあくまでもニーズに合わせているだけですから仕方ないです。

 とは言え、かなり複雑な心境なのがAKB48とNMB48です。以前、今年の紅白出場歌手が決まった時に僕はNMB48が選ばれてSKE48やHKT48が落ちたのは「365日の紙飛行機」をNMB48に歌わせるためではないか、と書きました(「紅白出場歌手決定」)。その予想通りになってしまったのです。

 ただこれは半ば冗談というか、AKB48の歌をまさか本当にNMB48に歌わせるとは思っていませんでした。AKB48はメドレーなんだから「365日の紙飛行機」を組み込めばいいだけです。NMB48は今年出したシングル、たとえば「ドリアン少年」を歌うんだろうなと予想していました。ところがNHKの思惑は違いました。「365日の紙飛行機」は今年の紅白の目玉曲になるし、まだ半分残っている朝ドラの宣伝にもなるから必須です。それをメドレーでやっては演出的にやりにくい、かと言って10周年のAKB48にカップリング曲だけ歌わせるのも秋元康が納得しない、ということで妥協点として「365日の紙飛行機」のセンターを務める山本彩が所属するNMB48に歌わせればいいじゃん、ということになったのでしょう。

 世間的に見れば姉妹グループも全てAKBです。山本以外のメンバーの顔の区別もついていないのですから、彼女がセンターで歌えば他は誰でも一緒。NMB48は「山本彩と仲間たち」でしかないのです。自分たちのシングル曲も歌わせてもらえず、AKB48のカップリング曲を紅白の大舞台で歌わなければならないNMB48にしたら屈辱であり、特に山本以外のメンバーにしたら泣きたくなるのではないかと思います。

 もちろん自分たちの代表曲のひとつになりそうなこの曲を今年の紅白で歌えないAKB48にしても複雑な心境でしょう。なぜ自分たちの歌を自分たちが歌えないのか?確かにセンターは山本だし、歌い始めのソロも彼女ですが、その後はAKB48のメンバーたちが歌っているのです。山本に続く高橋と小嶋のパートで、一気にAKB48らしくなる曲の構成ですから、そこが変わってしまうのは本人たちにしても残念に違いありません。

 それでもAKB48グループとしては乃木坂46も加えて紅白に3枠を確保したのだから、どんなに残念でもここは妥協せざるを得なかったということでしょう。じゃないとNHKとしてはAKB48と乃木坂46の2枠に減らして、その上でAKB48に「365日の紙飛行機」だけを歌えと言ったはずですから。お互いの思惑が絡み合った結果がこうなんだろうと、よくそれが見えた気がする曲目発表でした。

 
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テニスサークルの忘年会

2015-12-20 23:59:47 | テニス
 今夜はサークルの忘年会でした。27人も参加して大盛況。日曜日の夜だというのに2次会にも11人が参加して、夜遅くまで話は尽きませんでした。仕事とは全く関係ない、こういう楽しい仲間がたくさんいることは本当に嬉しいし僕の自慢でもあります。

 30年前に僕が創った古いサークルだけに、高齢化も進んでいますが、最近は新しいメンバーも続々と入ってきているので年齢層もかなり幅広くなっています。今回の参加者も最年長は僕の54歳ですが、最年少は26歳。親子ほどの年の差がありながら、みんなでワイワイとできるところがテニス仲間の良いところです。もちろん職種も出身地もバラバラなので、その幅広さが余計に刺激的で面白いのです。

 27人という忘年会の参加者数も30年の歴史で最多ですが、今年は練習開催回数が年間で59回(今週土曜日の予定まで含めて)と、これも30年間で最多記録でした。毎週土曜日が基本なのですが、たまに日曜日や祝日も最近は開催するので、60回近くまで回数が増えてしまいました。しかも「晴れサークル」なので、60回のうち雨で中止になったのはたったの2回でしたし。

 数年前は参加者が漸減してちょっとサークル運営に黄信号が点っていた時期もありましたが、この3年くらいでかなり勢いも盛り返しました。高齢化で怪我や病気をするメンバーが増えているのは心配ですが、せっかく30年も続けてきたのだし、続けられる限りはこれからも続けていこうと改めて心に誓った忘年会となりました。
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年賀状の枚数

2015-12-19 23:16:47 | 日記
 今年も年賀状を用意する季節になってきました。ここ10年くらいはずっといかに年賀状を出す枚数を減らすか苦心していますが、なかなか簡単にはいきません。同じようなことを考えている人もきっと多いだろうと思います。

 年賀状のメリットは何と言っても正月の楽しみということです。テレビを見ながらコタツでゴロゴロして、届いた年賀状をミカンを食べながら読むというか眺めるのが楽しいのです。よその子どもがこんなに大きくなったのかとか、ずっと会えない友達が老けたなぁとか、また海外旅行に行ったのかこの野郎、とか思いながらいっとき懐かしい相手のことを思い出すのが楽しいのです。

 デメリットはとにかく手間とお金がかかること。特に手間の方が問題です。たださえ気忙しい年末に手間暇かけて年賀状を用意するのは気分的にもしんどいですし、締切があるのでプレッシャーもあります。毎年「元気ですか?」と「たまには会いたいね」をお互いに書いているけだけで、それ以上の意味もないし、本当にこれって無駄な作業じゃないかと思ってしまいます。

 ただ出したい相手というのも少なからずいるのも間違いありません。長年年賀状を交換してきた相手は今さらやめるのも何だなという古い学生時代からの友人が多いし、彼ら彼女らの生存確認という意味もあります。仕事関係はほとんど儀礼には違いありませんが、それだけに出さなくなるというのも失礼になるので、結局迷いながらも出すことになります。またいつも会っているテニス仲間こそ、「今年もよろしく」が一番相応しい相手なので、これもなるべく出し続けたいと思っています。

 もちろん学生時代の友人だろうが仕事関係だろうがテニス仲間だろうが、「もう出さなくてもいいかな」という人もいますが、そう思っている相手に限って律儀に年賀状をくれるものですから、これまた出さないのも悪いなぁと思って出してしまいます。結局、あれこれ考えるくらいならみんな出しておけば良いかとなって、毎年同じくらいの枚数を出し続けています。減らせるのは2、3年続けて年賀状が途絶えた人だけとなってしまうのです。

 まあそれでも毎年少しずつ枚数は減ってきてはいるので、僕が減らしているというよりは年賀状を出さなくなった人が少しずつ増えているということでしょう。きっと今後も自然減していくだろうから、あまり迷わないで今年もいつものように出そうと思っています。
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大河ドラマ「真田丸」は楽しみだらけ

2015-12-18 23:59:21 | テレビ・芸能
 年末になると来年の大河ドラマが気になりますが、特に来年は発表された時から気になっていた「真田丸」です。脚本が三谷幸喜、主演が堺雅人、そして主人公が真田幸村とくれば面白くないわけがありません。早く見たいと今からわくわくします。

 三谷幸喜は以前の「新選組!」の時も面白かったですが、あれは少々才気走り過ぎていて一般受けは悪かっただろうと思います。僕はいかにも三谷らしい作品だっただけに好きでしたが。この作品の時に山南敬介を演じて人気が出たのが堺雅人です。ここから堺は「リーガル・ハイ」「半沢直樹」で一気に視聴率男の座に駆け上がりました。その2人が手を組んで再びの大河ドラマです。重ねた年輪の分だけ落ち着きと重みが出て、きっと面白くてしかも大河らしい作品になるだろうと期待しています。

 三谷は子ども時代からの大河ドラマ好きを公言しているだけに、大河のDNAを受け継いでいると思っています。最近の女子向けのふわふわした大河ではなく、骨太で熱い大河。自由で奔放な大河。そんな大河ドラマに相応しい主人公が真田幸村です。大昔から人気のある幸村ですが、最近はあまり取り上げられることも少なくなっていました。かつては有名だった「真田十勇士」を知っている人もあまりいないでしょう。それだけに幸村にまた脚光が浴びるのは楽しみです。

 さて注目のキャストですが、「三谷組」の役者はもちろん、癖のある俳優陣が多く起用されています。幸村の父・昌幸に草刈正雄、兄・信幸に大泉洋、妻・きりに長澤まさみ。徳川家康に内野聖陽、豊臣秀吉に小日向文世、織田信長に吉田鋼太郎、上杉景勝に遠藤憲一、北条氏政に高島政伸、淀君に竹内結子、大政所に鈴木京香など。他にも西村雅彦、斉藤由貴、近藤正臣、藤岡弘、草笛光子、高畑淳子、木村佳乃、黒木華など、本当に達者な俳優が揃っていて期待できそうです。

 前にも書きましたが、あとは真田十勇士を誰が演じるのかが楽しみです。猿飛佐助、霧隠才蔵など有名な、しかし実在したのかどうかもよくわからない忍者たちを三谷がどう描くのか?またドラマの中で立体地図をゲーム「信長の野望」シリーズのプロデューサー、シブサワ・コウ氏が監修しているそうで、これも「信長の野望」の大ファンだった僕としては楽しみです。

 これほど始まる前からツボにはまることがわかっている大河ドラマもありません。いやはや、何回も書きますが、本当に楽しみです。
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ピアノの選曲が難航の末に決定

2015-12-17 23:33:56 | 音楽
 先日の発表会が終わって、次のピアノの曲をずっと探していました。サックスは楽譜の難易度よりも「吹きたい曲」で選べるくらいにはなったので(とは言え、あくまでも歌モノですけど)あまり苦労はないのですが、ピアノはまだまだ楽譜が易しくないととても無理です。自然、楽譜を見ながらあーだこーだとMちゃん先生と話し合いをして曲選びをします。

 今回はMちゃん先生が少し古い洋楽ではどうか、という提案があったので、じゃあその線で選ぼうかなといろいろ楽譜を検証しました。僕は自分が好きな曲としてビリー・ジョエルの「オネスティ」とかシカゴの「素直になれなくて」とかクリストファー・クロスの「ニューヨークシティ・セレナーデ」とか、主に僕が大学生の頃の名曲を挙げてみたのですが、どうも楽譜が難しくてチャレンジするのが大変そうでした。

 Mちゃん先生のお薦めは弾きやすいメロディがきれいな曲ということで、ベット・ミドラーの「ローズ」、ダイアナ・ロスの「If We Hold On Together」です。「ローズ」も懐かしい曲ですが、ちょっと単調でそれゆえに易しいわけですが、あまり食指が動きませんでした。「If We Hold On Together」は数年前にサックスで吹いた曲です。良い曲ですしサックスでも吹いたのでよく知っているのですが、楽器が違うとは言え同じ曲をやるのは少々面白くありません。

 次に考えたのがもっと古い中学生の頃に好きだった曲。カーペンターズ「イエスタディ・ワンス・モア」、サイモン&ガーファンクル「明日に架ける橋」、ジョン・レノン「イマジン」。このうちMちゃん先生から「イマジンは簡単だから弾き語りでやってほしい」と言われて脱落。残る2曲で考えてよりドラマティックな「明日に架ける橋」になりました。

 どうしても選曲が難航するのは僕の力不足故ですが、とにかくそこは練習するしかクリアすべき方法はないので、半年後の発表会を目指して頑張るしかありません。
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今年の漢字

2015-12-16 23:59:47 | 時事
 清水寺で毎年発表される今年の漢字は「安」だそうです。「安保」「不安」の「安」だそうですが、ちょっとセンスが悪いなと思います。そもそも「不安」というのは「安」を打ち消しているわけで、その単語から「安」を選ぶのはおかしいでしょ。普通に「安」と聞いたら「安心」か「安い」だと思います。むしろ「安倍」の「安」だと言われた方がまだ理解できます。

 じゃあ今年の漢字は何だと言われると、僕は「爆発」「爆買い」の「爆」かなと思いました。あ、「空爆」もあるかな。いずれにしても不安な世情、きな臭い国際関係を表現したいなら「安」よりは「爆」の方がふさわしいでしょう。きっと選ぶ側にも「爆」という候補もあったんじゃないかと思うのですが、なぜ「安」を選んだのか、ちょっと聞いてみたいものです。

 ちなみに僕の個人的な今年の漢字は「変」もしくは「進」あたりが候補です。ひとつは新入社員以来32年間いた広告制作部門を移動になって新しい職場、全く未知の仕事に変わったことが今年一番のニュースでしたから、そういう意味で変化の「変」がしっくりときます。またプライベートでテニス、サックス、ピアノの練習に邁進して、それぞれに進歩を実感した年だったので「進」も候補です。

 去年は体調が悪く、特に夏以降はボロボロの年だったこともあったので、今年は1年間無事に健康で乗り切れただけでも感謝しなければなりません。と言うことで「健」も有力な候補となりますが、「進」も「健」も今年に限らず来年以降も続けたいという気がありますから、やはり今年に限った漢字としては「変」ですかね。環境が「変」わって我ながら大「変」だったので、来年はもう少し落ち着いた一年にしたいと願っています。
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AKB48のドリームチーム

2015-12-15 23:59:24 | AKB&乃木坂
 AKB48Gの年末恒例「AKB紅白歌合戦」で、11年目のAKB48に向けての発表がありました。1つは3月発売の43枚目のシングルに卒業生が参加するということ。2つめはチームAの新公演のタイトルが「M.T.に捧ぐ」だと発表されたこと、そして3つめに6期生の「あきちゃ」こと高城亜紀の卒業が発表されたことです。

 高城の卒業はある程度予想されていたことでした。高城はAKB48が全盛期を迎えた頃に選抜常連だった人気メンバーです。しかし年齢も24歳になりましたし、着々と若いメンバーに選抜も入れ替わってきていて高城が今後選抜入りする可能性もほぼありません。なにより高城がやってきた柏木、倉持との3人組ユニット「フレンチ・キス」が解散し、一緒にやってきた倉持も夏に卒業してしまいました。このままAKBに残っていれば芸能人としての活動はそれなりに続けられるでしょうが、これ以上浮かぶ目もありません。先行き不安ながらもここで新たなチャレンジをするしかなかったのでしょう。

 新公演はファンが待ち望んでいるものです。「目撃者」公演以来5年以上も新公演はなく、新チームも姉妹グループも古い公演の焼き直しをずっとやってきました。劇場あってのAKBだけに、グループの停滞の大きな要因は新公演がなかったことだと思います。「M.T.に捧ぐ」というタイトルは3月末に卒業する高橋みなみのことだと思われます。ようやく新しい公演ができることで、活性化が図られることでしょう。本当は秋元康にはチームAだけではなく各チームに公演曲を書いてほしいし、書くべきだと思いますが、まずは第一歩ということで。もっとも本当に予定通り公演が始まるかどうかは、過去の例があるだけに疑問ですけど。

 そして次のシングル曲に卒業生の前田敦子、大島優子、篠田麻里子、板野友美、さらに卒業予定の高橋みなみが参加するという件。これはちょっと微妙な案件です。プラス面を考えれば何より話題性。昔の「顔」が戻ってくることで神7が揃ったドリームチームができます。高橋の卒業ラストシングルの予定だった新曲「唇にBe My Baby」がこれまでに比べて売り上げが落ちてミリオン達成が危ぶまれていることもあって、即効性のカンフル剤を打とうということなのでしょう。

 しかし本当にそれでいいのか、という問題は残ります。何より11年目に向けて新しいスタートをするはずなのに、昔に戻って卒業生の力を借りてどうするんだと。神7が復活してしまったら、せっかく苦労して育ててきた次世代メンバーがまた後ろに下がって目立たなくなります。話題は全て復帰した卒業生たちにさらわれてしまうことでしょう。この曲の現役メンバーの選抜にも峯岸や宮沢ら古いメンバーが多数参加しています。これではまるで5年くらい時間を巻き戻したようです。

 もちろん、卒業生参加曲がシングルの表題曲かどうかはまだわかりません。もしかしたらカップリングの同窓会的な企画の曲かも知れません。それなら悪くはないでしょう。ただその場合は表題曲にかなりのパワーがないと、今回の「唇にBe My Baby」が「365日の紙飛行機」に食われたのと同じことが起きてしまう可能性が高いと思います。それも覚悟の上での発表でしょうか。

 そしてどうせ同窓会企画なのだとしたら、もっとたくさんOGを含めた古参メンバーを集めて欲しかったと思います。神7に峯岸、宮沢、柏木、指原、北原、松井珠、そしてOGから大島麻衣、小野、河西、秋元、松井玲。それに島崎、横山、NMBの山本、HKTの宮脇あたりの現役エース世代を加えたならドリームチームの名に相応しいですけどね。いっそ、別名義のシングル表題曲でやってほしいかも。
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スターウォーズ世代のスターウォーズ

2015-12-14 23:59:22 | 映画
 いよいよ今週末からスターウォーズの新作が公開されます。早くも世界各地でお祭り騒ぎのようです。日本でも各メディアで大々的に取り上げていて、もう大ヒット間違いなしの状況になっています。テレビでは当然誰もが興味ある「振り」をしなければならないようで、ある30代前半のタレントが「子どもの頃から慣れ親しんでいる音楽を聞くだけでわくわくします」的な当たり障りのないコメントを言っていました。思わず「お前生まれてなかっただろ!」とテレビに向かって突っ込みを入れてしまいました。

 映画に限らず音楽でもアニメやマンガでも良いのですが、ポップカルチャーは「時代」と切っても切り離せないものです。その作品が生まれた時代の空気を知っている、というよりも、むしろその空気を作っている一員である人間にしか、わかり得ないものがあります。いくら後で興味を持ち好きになっても、それは「学習」の成果であり本当の意味で理解したとは言い難いと思います。

 もちろん、遅れて生まれてきた人間に罪はありませんし、後で好きになってのめりこんでも、その人なりの解釈や理解で楽しめば良いのです。じゃなければ古典的な名作を誰も楽しめなくなってしまいます。モーツァルトの時代に生きていた人はこの世には一人もいないのですから、現代なりの理解でモーツァルトを楽しむしかありませんから。

 だからスターウォーズを30代は30代なりに、10代は10代なりに楽しむことをどうこう言うつもりはさらさらありませんが、当時10代だった、いまアラフィフになっている「スターウォーズ世代」にとっては受け止め方の「深さ」が違うのだということは確かですし、それこそが時代とリンクするポップカルチャーの真髄だと僕は考えています。

 映画なら「スターウォーズ」や「ロッキー」、音楽ならクィーンやマイケル・ジャクソン、サザン、ユーミン、アニメなら「宇宙戦艦ヤマト」という僕らの世代にとっては、思い入れが強いだけに新しいスターウォーズは単なる楽しみという以上のものであり、逆に不安もあります。本当に我々が興奮したあのスターウォーズなのか、違うものになっていやしないか、一緒にまた興奮できるのか、自分たちの良き思い出を壊されてしまうのではないか。

 ディズニーに買い取られ、ルーカスではない監督が作ったスターウォーズが本当に「我々の」スターウォーズなのかどうか。楽しみな反面、見るのがちょっと怖いです。でも絶対に見ますけどね。
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サンフレッチェ広島4強進出

2015-12-13 22:38:48 | サッカー
 FIFAクラブワールドカップ準々決勝、開催国代表のサンフレッチェ広島とアフリカ代表のマゼンベが対戦しました。開幕戦でオセアニア代表のオークランド・シティに2-0と快勝したものの中2日での試合だったせいか、立ち上がりはかなり押し込まれて苦戦。とにかく相手のリーチの長さや速さに対応できないのか、得意のパスが通りません。それでも何とか耐えて前半終了間際にコーナーキックから先制点を上げました。

 後半に入るとすっかり広島のペース。パスは思うようにつながるし、相手の攻撃はきっちり止めるし、どんどん余裕がでてきました。試合中に学習して対応していった感じでした。そのまま2点目、さらにダメ押しとなる3点目を奪って3-0と完全勝利。アフリカ代表を一蹴するような強さには正直驚きました。滅多にサッカーを見ない妻さえ「広島上手いね」と言うくらいの素晴らしいサッカーでした。

 日本のクラブが4強進出するのは4回目。オークランド・シティは昨年3位のクラブだし、マゼンベは2010年にインテルを下して決勝に進出したアフリカの名門。それらに完勝しての準決勝進出ですから、どうしても「次」を期待したくなります。ただクラブワールドカップは前身のトヨタカップが欧州代表と南米代表の1試合だけのマッチだったように、基本的には欧州代表と南米代表の雌雄を決める大会で、それ以外のチームの試合は前座でしかありません。欧州と南米以外のクラブが決勝に進出したのは先述のマゼンベを含めて過去に2回だけなのですから。

 そこに広島が名乗りを上げられるかどうかと言えば、もちろん相当厳しいと言うしかないとは思いますが、準決勝の相手が欧州代表のバルセロナではなく南米代表のリーベル・プレートなのが救いです。バルセロナよりはまだ少し可能性があるのではないかと思いますから、何とかこの壁を乗り越えて、世界一決定戦に進出してもらいたいものです。もしリーベル・プレートに勝つようなことがあれば、ラグビーW杯で南アを破ったのに続く歴史的勝利になりそうです。もっともサッカーはラグビーよりもはるかに番狂わせが多い競技です。何が起きるかわかりません。
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フェデラーとヒンギスのミックスダブルス

2015-12-12 23:59:30 | テニス
 来年のリオ五輪のミックスダブルスにフェデラーとヒンギスのスイスペアが出場する意向であることを明らかにしました。この天才2人がミックスでペアを組むという話は五輪のたびに持ち上がってきましたが、そのたびにヒンギスが袖にしてきました。フェデラー34歳、ヒンギス35歳ですから、来年が恐らく現役で臨むオリンピックのラストチャンスでしょう。ぜひとも実現して金メダルを獲得してほしいものです。

 ミックスダブルスという競技は「社交」から始まったテニスならではの独特のものです。男女がペアを組んで同じ土俵でハンデなしで戦うというのは、普通に考えれば圧倒的に女性が不利です。それを男性がうまくカバーしながら、女性がどこまで踏ん張れるかで勝負の行方は決まります。男性の力が7割、女性が3割というくらいの負担でしょうか。男性の力に差が大きくあれば女性がいくら頑張っても勝ち目はありませんが、男性が拮抗していれば女性次第で決まります。

 またミックスならではの戦術や戦略もあるし、暗黙のマナーみたいなものもあって一種独特の競技ですから、性格やプレースタイルでミックスが得意な人と不得意な人ははっきりします。基本的にはパワーとスピードで勝負する人は苦手で、技術と戦略で勝負する人が得意としていると思います。フェデラーとヒンギスはともに天才でありスーパーテクニシャンですから、ミックスダブルスには2人とも向いていると考えていいでしょう。

 ただ我々のレベルでもそうですが、ある程度「非情」になれる人でないとミックスは勝ち切れません。と言うのも、勝負が競れば競るほど、いかに女性を狙って攻め切れるかがカギになってくるからです。性格的に紳士で優しい男性はやはりどこかで女性を攻めることを躊躇してしまいます。テニスは性格が出るとよく言われますが、特にミックスでは男性の「紳士性」が明らかに出るので怖いです。

 この2人のスイスペアがもし本当に出場すれば金メダルの可能性は高いでしょうが、対抗としてジョコビッチとイバノビッチのセルビアペアが出てくれないかなと思います。あとはセレナとヴィーナスのウィリアムズ姉妹がダブルススペシャリストのブライアン兄弟と兄弟姉妹ペアを組んで出るというのも面白いかも。日本は前回錦織と伊達のペアという話がありましたが、さすがに伊達も衰えが激しいし、錦織のペアに相応しい女子選手が他に見当たらないのが残念です。
 
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