アメリカ政府の関税引き上げを巡る交渉で訪米した赤沢亮正経済再生相が、突然参加したトランプ大統領と会談したことについて、記者団に対し「格下も格下と直接話をしてくれたことに感謝している」と語って各方面から批判されています。これを聞いて、政治的左右の立場と関係なく、「なんだかなぁ」とイヤな気分になる人がほとんどじゃないでしょうか?
赤沢は確かに日本国内でも大物政治家ではないのでしょう。それについては自他ともに認めているのはわかります。ただ彼は仲間作りが下手で親しい政治家が少ない石破総理が、その中で数少ない側近として今回難しい交渉に特使として送り出したわけです。総理の特使ということは、当然総理と同格の人物として国を代表して会談に臨んでいます。それが他国の大統領に比べて「格下も格下」などと自ら言うのは、日本がアメリカに比べて「格下も格下」だと言っているのと同じです。同盟国なのですから、対等の気概で臨んで欲しいのに、あまりにも卑下し過ぎです。
多分赤沢にはゼレンスキー大統領がトランプと会談した時の失敗が念頭にあったのだろうと思います。トランプの機嫌を損ねてはいけないということは周りからも強くレクチャーされていたことでしょうし、そういう気分で臨んで何とか乗り切ったところで、本音が出てしまったのかなとは思いますが、古代日本が中国に対して「朝貢外交」をしていたような態度を、この21世紀に恥ずかしげもなくするのはさすがにちょっとどうかと思います。「日出処の天子」と見栄を張った聖徳太子になれとまでは言いませんが、もう少しやりようがあるでしょう。
何よりポイントとなるのは、会談の結果どういう成果があったのか、なのですが、それについては赤沢は明確に答えていません。記者のインタビューに対してはどうやら安全保障について相当な「ディール」を持ちかけられたようなニュアンスでしたが、もし国益を損なって帰ってきたなら、卑下した意味すらなく落第点しかつけられません。早く帰国して「格下」なりの成果を示して欲しいです。






