幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

早熟とコミュ力の相関関係

2018-12-10 22:43:55 | 時事
 医学部の不正入試問題ですが、順天堂大学も第三者委員会から「合理的な理由なく、女子や浪人回数の多い受験生を不利に扱っていた」と指摘されたと公表しました。どこの私学医大も「現役」「男子」を取りたいんだなと改めて認識させられます。

 順大では面接などが行われる2次試験において「女子はコミュニケーション能力が高いため補正する必要がある」として点数を一律に下げていたそうです。「女子が男子よりも精神的な成熟が早く、受験時はコミュニケーション能力も高い傾向にあるが、入学後はその差が解消される」というのですが、医学部なのにその説明に確かな「エビデンス」はあるのでしょうか?

 よく一般に「女の子の方が早熟」だと言われたりしますが、それはあくまでも「A型は几帳面」「B型はいい加減」という血液型占いと大差ないイメージ操作に過ぎません。几帳面なB型もいい加減なA型もいるように、早熟な男子もコミュ力が低い女子もいくらでもいます。性別よりも個人差の方が大きいのです。それにそもそも早熟なこととコミュ力が高いことも相関するという「エビデンス」があるのでしょうか?

 さらに言えば受験時にはコミュ力が低い男子が、入学後にコミュ力がついて女子に並ぶ、もしくは上回るというエビデンスもないでしょう。むしろ中年や老人と年齢を重ねれば重ねるほど、女性のコミュ力は高まる一方で、男性との差は開くばかり、というのが一般的なイメージではないでしょうか?
 
 要は順大はきちんとした証拠もない苦しい言い訳をしているだけのことで、「女はすぐに結婚や出産でやめちゃうし、きつい力仕事や長時間労働もさせられないから、男の方が欲しい」という本音が透けて見えてしまうわけです。医者の世界の「働き方改革」を放置して、ブラックな労働環境を押し付けやすい男をより欲しがっているだけのことです。

 「それが現実なんだから仕方ないだろう」という現場の声もあることでしょうが、そう言っていつまで経っても労働環境を変えないでいると、誰も幸せにはなれません。変えるべき本丸は入試ではないということです。
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