幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

名古屋行きたい街最下位再び

2018-09-08 23:01:22 | 名古屋
 名古屋市が昨年から調査している主要8都市の「行きたい街」ランキング。今年もブービーの大阪市を引き離してぶっちぎりの最下位で、完全に自虐ネタとしてやっているとしか思えません。誰が考えたって勝てない争いになぜ自ら身を投じるのか?東京六大学野球の東大並みに弱いことは調査する前から自明だと思うのですが。

 多分河村たかし市長が命じてやらせているのでしょう。ワースト1なんだから、観光の目玉を作らなければならない、そのためには名古屋城の天守閣を木造で復元だ、という理屈です。河村市長がもっとも燃えている政策の実現のために調査を利用しているだけです。

 名古屋城を木造で復元するのに数百億円の税金を投じることを名古屋市民が納得しているわけではありません。木造で作ろうがコンクリートで作ろうが復元天守であることは変わりません。姫路城や松本城などが観光資源になっているのは「本物」だからです。石垣や縄張りから見るような城好きならともかく、一般人は「国宝」とか「重要文化財」などの肩書きが付いているから見に行くのです。

 そもそも名古屋を「観光都市」にしたいと思っているのは市だけであって、市民は「別に観光客なんてこんでもええがや」と思っている人が大半でしょう。「名古屋は住みよいでよぉ、産業もあって豊かだし、別にみんな来てくれんでもええて。混んでまうしよ」と言う意見が恐らくマジョリティです。

 名古屋市民の誇りは「住みやすさ」にあります。こんなに住みやすい街は他にはないとみんな信じています。他の都市に住んだことがない癖に、そう信じているのが名古屋人です。住みやすい街で暮らして、観光は京都でも横浜でも福岡でも札幌でも好きなところに観光に行けば良いのです。日本の真ん中でどこに行くのも便利だというのが名古屋市民のもうひとつ誇りですから。

 観光客相手に商売して儲けるよりも、得意な「ものづくり」で稼いで豊かになって、その金で観光を売り物にしているところで遊んだ方がええがや、という市民の気持ちをわからない河村市長ではないと思うのですが。そもそも彼が市長になれたのは「減税」というわかりやすい政策のお陰なのですから、余計な金を使うよりも税金を安くすることをもっと考えてちょうよ、というのが市民の本音だと僕は見ています。
コメント
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