幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

セオリーを知ってから外す

2018-06-07 23:58:17 | テニス
 長年テニスをしてきたので、テニスの試合の基本的なセオリーというのもほぼ頭に入っているつもりです。特にダブルスは将棋やチェスのように戦略が多くて、ポジショニングや配球にも多くのセオリーがあります。それをペアがきちんと理解していないと穴だらけのダブルスになってしまいゲームが荒れます。麻雀において暴牌するようなもので、「そこに打つ!?」「そこに立つ!?」みたいなことをされると、ペアのみか相手すら驚いてゲームが無茶苦茶になってしまうこともあります。

 ところがテニス好きで10年以上経験がある、ある程度は打てる人でも、このセオリーを理解していない人が結構います。うちのサークルにもたまにそういう人が入ってきて困らされたことがこれまで何回もありました。ただ思いっきりボールを打って、それが入ればOK!みたいなテニスをしている人がいると、一緒にコートに入っている他のメンバーにとって大迷惑なのですが、本人はそれを理解していないのでさらに困ってしまいます。

 ただそういう人のテニスを眺めながら、なるほどセオリーは大事だけど、そこからどう外すかも大事だなぁとは思うこともあります。例えば「センターセオリー」というダブルスにおける大原則があります。センターにボールを集めていく戦法で、安全で確率が高く効果的です。きちんとセンターセオリーに徹してテニスをしてくるダブルスペアは手堅くて強いし大崩れをしません。

 ただセンター一辺倒では相手にコースを読まれてしまいポーチの餌食になりがちなので、いかにストレートに配球するかが大事になります。細かい話は省きますが、他にもセオリーはいろいろあって、それを理解しているペア同士の対戦は腹の探り合いというか、読み合いになります。だからこそセオリーを知っていて、あえてそれを外して勝負する意味も生まれるのですが、何も知らない人は適当にばかーんと打って、たまたまそれがセオリーの逆を突いた形で決まることがあります。打った本人は理解していませんが、見ているこちらは「なるほど」と参考にしたりしています。

 まあせっかく楽しくスポーツをしているのに、そんな風に頭を使いたくないという人もいるのもわからないではありません。そういう人にとってはストレス発散のスポーツのはずが逆に頭を使うことでストレスが溜まってしまうでしょうから。同じテニスとは言え、楽しみ方が違うのですから仕方ありませんが、もし「試合に勝ちたい」と思っているのなら、ちゃんと考えてテニスした方がいいです。 
 
コメント
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