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「口」という文字は、人間のクチの象形文字ですが、もとのことばは k'ug という発音であり、このことば自体は、「あな」を意味します。人間のクチだけとは限りません。 そして、「人+口(あな)」⇒「后」という字があります。これは「人体のうしろの穴」すなわち「肛門」のことだといいます。字形は違いますが「後」と書いても同じ意味です。
ということで、「鶏口牛後」を、「鶏口牛后」と表記すると、いっそう意味がきわだちますね。 「寧為鶏口無為牛後」は、蘇秦自身の言葉ではなく、鄙諺を引用したものですが、それにしてもパンチが効いています。今の世の中でいえば、バラバラであったヨーロッパの諸国を一つにまとめてアメリカに対抗させようというようなものですから、諸国の王を説得するには、巧みな弁論術の他にさまざまなテクニックや知識を総動員してかからねばなりません。諸国の王は、よほどのことでなければ決心がつかないのです。 そこで、蘇秦の口から「無為牛後!」という強烈な言葉が・・・。これはもう六国同盟に参加せずにはいられないのです。 | |
鶏口牛後 「寧為鶏口無為牛後」 『漢字語源辞典』(藤堂明保・学燈社)より この字体については、加藤常賢博士が「后の字の上部は人の字の変形であり、その下に口(あな)がある。すなわち肛門のこと」<漢字の起源 巻15-43ページ>と説かれたのが正しい。肛門を后といい、のち後で代用する。 「むしろ鶏口となるも、牛後となるなかれ!」<戦国策の蘇秦のことば>とは、牛の肛門との意である。 「はたして蛭(ひる)、王の後より出ず」<新書>とは、王の肛門である。 司 ─ 后 は、ちょうど左右が逆さになった字で、司とは、尿道口(前穴)であり、后は肛門(後穴)。 肛門は人体の後に在るから、「うしろ」(あと)の意となり、後継ぎを生む人を后(きさき)と称するに至った。 |
夜中からどういうわけかPCが不調で、ようやくさきほどから少し動くようになってきた、でもおそろしく遅い。超スローモーションの入力だ。どうなっているんだろう???
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