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re:大丈夫という字はなぜ夫という字を使うのですか?

2006年01月05日 04時18分32秒 | 漢字質問箱ログ


 ブログを操作しているうちに、大晦日に書いた上記の表題の記事を削除してしまった。(^^;
ボーゼンとして浩然の気が湧いてこないが、駑馬にむち打ち、無理矢理にでも気合いを入れて再度入力しよう。

【大丈夫】ダイジョウフ・ダイジョウブ

『孟子・滕文公下』

居天下之廣居,立天下之正位,行天下之大道 得志與民由之,不得志獨行其道

・広大な天下で、仁という住居に住み
・礼という天下の正しい位置に立ち
・義という天下の大道をおこない
・志すところを得て政権をとるときは、民とともにこれを行い
・志を得ない場合は退いて独りでその道を守る


富貴不能淫,貧賤不能移,威武不能屈 此之謂大丈夫

・地位や金で誘惑されても、心を動かされることがない
・貧しい状況に追い込まれても、守っている行いは変えない
・権力や武力で責められても、志が揺らぐことはない
・これこそが「大丈夫」というべき人である

 このように、堂々として、りっぱな男こそ「大丈夫(ダイジョウフ)」といえるのだ、と孟子は言いました。
 「夫」とは、「成年に達したおとこ」の意で、(自分より世代が一段上である男子)・伯(長老の男)と同系。そのコトバをあらわす字形は、象形文字で、大の字にたった人の頭に、まげ、または冠のしるしをつけた姿を描いたもの。

 日本語の用法では、「もう心配しなくても大丈夫」などという使い方をしますが、これは本来の意味とはかなりズレた使い方。中国人の先生がおもしろがって本国の人に紹介していたほどです。
 ではどうしてこのように意味がズレたのかというと、

 「大丈夫(りっぱな男)がそばにいてくれたら、もう安心」

 ということで、「もう大丈夫(ダイジョウブ)!」というようになったと想像されます。それがさらに用途が広がり、今では「不要緊・没関係 bu3 yao4 jin3 ・ mei2 guan1 xi4 かまわない、心配いらない、気にしないで)」の意味で「大丈夫」を使用するようになったので、本来の意味を類推できなくなりました。表題のような疑問が生ずるのもしかたがないことでしょう。
 ということで、「なぜという字を使用するか」というよりも、もともと「大丈夫」という熟語なのです。「ダイジョウブ」ということばに当て字をしたわけではありません。

 フーっと一息。またまた走り書きをしてしまった。

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1 コメント

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大丈夫=あやしい、不安? (コタ)
2006-01-14 07:40:15
こたたまにっきのコタです。

トラックバックありがとうございました。

コタのうちには、大丈夫大みょうじんというお守りがあります。

うちではなぜか、大丈夫=あやしい、不安、というイミで使われています。

なんでも安うけあいに「大丈夫、大丈夫」という、とうちんという人がいるためです。

こういう人のせいで、ことばのイミがかわるのでしょうか?

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コタ、漢字の勉強をする (こたたまにっき)
コタはあそんでばかりでいいなぁ、とか言ってる、そこのスケナリママちゃん。コタだっ