[ブログ内検索] [漢字に関する書籍] [漢字源] [中国古典選] | 「飴」という漢字の由来 投稿者:飴職人 投稿日: 2月15日(水)08時30分43秒 飴の製造販売会社の営業をしております。得意先様より「飴」という漢字はなぜ「食」と「台」と書くのですかと聞かれ、恥ずかしながらわからなかったのです。 どうか教えて下さい。 |
【飴】
■解字
会意兼形声。
「食+音符台(人工を加えて調整する)」。
穀物に人工を加えて、柔らかく甘くした食物。
《台の家族》
人工をくわえる・はじめる ・・・・ タイ・イ・チ・ジ(ヂ)・シ
─ 台 ─ 怡 ─ 詒 ─ 治 ─ 怠 ─ 飴 ─ 笞 ─ 始 ─ 胎
【始】
■解字
会意兼形声。
厶印はすきの形。曲がった棒の形で、工具を用いて人工を加えること。
台は「口+音符ム(=以)」の会意兼形声文字で、ものをいったり、工作をするなど作為を加えること。
台は以と同系で、人間がすきを手に持ち、口でものをいい、行為をおこす意を含む。
始は「女+音符台(イ)・(タイ)」で、女性としての行為のおこり、つまりはじめて胎児をはらむこと。
胎と最も近い。
転じて、広く物事のはじめの意に用いる。
【治】
■解字
会意兼形声。
古人は曲がった棒を耕作のすきとして用いた。
以の原字はその曲がった棒の形で、工具を用いて人工を加えること。
台は「口+音符ム(=以)」の会意兼形声文字で、ものをいったり、工作をするなど作為を加えること。
治は「水+音符台」で、河川に人工を加えて流れを調整すること。
以・台・治などはすべて人工で調整する意を含む。