[ブログ内検索]・[牛・丑・うし・ウシ 鶏口牛後] [漢字に関する書籍] | 「詰」という漢字について 投稿者:㈱猪野工務店 投稿日:2008年12月19日(金)09時57分4秒 詰という漢字について会意形声文字だと思いますが、 意味など詳しく教えてください。 よろしくお願いいたします。 |
『漢字語源辞典』(学燈社・藤堂明保)によると、次のとおりです。
詰
■音
【漢音】キツ 【呉音】ケツ
【訓読み】つめる, つまる, つむ, なじる, とう, つめ, つまり
■解字
会意兼形声。
吉(キツ)は、口印(容器のくち)の上にかたくふたをしたさまを描いた象形文字で、かたく締めるの意味を含む。結(ひもで口をかたくくびる)が吉の原義をあらわしている。
詰は「言+音符吉」で、いいのがれする余地を与えないように締めつけながら、問いただすこと。転じて、中にものをいっぱいつめこんで入り口をとじること。
<周礼・大宰>「刑典もて邦国を詰す」の鄭玄注に「禁なり」とあるように、固く締めて取り締まる意。弁解の余地を与えず相手を鋭く締めつける問い方を詰問という。いわば締めつける言語行為である。
■意味
(1)なじる。きびしいことばで相手を責めつける。責めなじること。「詰責」「面詰」
(2)とう(とふ)。といつめる。また、逃げる余地を与えず、といただす。きつくとりしまる。「詰問」
(3)つめる(つむ)。つまる。ものをつめこむ。いっぱいに満たす。ぎりぎりにおしせまる。
■単語家族
吉・結・詰・拮・頡・髻・壱・肌・臣・堅・緊・虔 ・・・ 固く締まる の家族
なお、日本語での特別な意味としては・・・
●つめる(つむ)。間をせばめる。また、長さなどを縮める。追いこんで身動きがとれないようにする。
●つめる(つむ)。出勤して控えている。当直する。「江戸詰め」
●つめ。はて。どんづまり。「大詰め」
●つまり。とどのつまり。結局。
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