夢の街

俳優、そして絵描き人・米澤観児の日々の徒然

ハッピを着たおっさん

2010-03-18 | 日々の徒然
明日の昼間、本番中に使う、しおりと一緒にいる相手の男の写真を撮影しに行きます。役柄上、実際自分で撮るのがいいかと思い・・   眠っていたマニュアルフォーカスの望遠レンズを清掃しました。このレンズ・・高校生の時、奈良の三条通りのミドーというカメラ屋で、高くて買えない望遠レンズをせめて見るだけとあれこれ眺めていたら、赤と白のしましまのハッピを着た店員?のおっさんが笑顔で近寄ってきて、KIRONという聞いたことのないメーカーのレンズを出してきて、去ろうとする僕にひたすら説明を始めました。「このレンズはじつにすばらしく・・・」かなりの長時間白熱した話の最後に一発、「お客さん、これ買いなはれ!」 気がついたら銀行にお金を降ろしに行き、電車賃が足りなかったから少しまけてもらって買っていました。 帰ってカメラにつけてみたら、なんかやたらと重く、ピント合わせのリングがニコンなのになぜかキャノンと同じ逆回転で、使いずらいのなんの・・ たぶん売れ残っていたのではないかと・・   でもずっと使い続けました。
  時を経て、バイク、電子ピアノ、某英会話・・ いずれもおっさんとねーちゃんの笑顔の後、ただでさえ貧乏だったのに18回ローンの日々を送りました。  6年前の初演時、ダメ郎をあて書きしてくれた白石さんにはこんな話してないはずなんだけど・・・ やっぱり女性の鋭さはこわい・・
下田中島の笑顔が妙にハッピのおっさんの笑顔にだぶってみえる今日この頃ですが、そこは九州男児、笑顔の奥にはきっと情にあふれた人間性があるのでしょう。 ・・・
とにかく明日、想い出の望遠レンズをつけて、まちがったファッションのひげ男を、マクドナルドの外からショットしてみたいと思う次第です。     鈴木一郎

愛しの加美町

2010-03-15 | 日々の徒然
四季を辞めた直後、すべてを捨てて(捨てたつもりだった)、兵庫県の真ん中あたり、多可郡加美町というところに移り住みました。周りの山々は杉の植林が多かったですが、山と川のあるとても自然の美しいとこでした。できることなら、ずっとあそこにいたかったです。
 町に皆さま、役場の皆さま、コーラスの皆さま、お元気でしょうか。僕はかろうじて元気でやっています。合併して名前が多可郡多可町加美区という微妙な名前に変化し、はがきを書こうとしたら失敗します。山南に負けないぐらい、川に蛍がもっとたくさん戻ってくることを祈ります。いつか帰れるときのため、愛車のジムニーもまだなんとか走っています。加美町のことを想い出すとどうしても手放せなくて、まだ乗っています。修理しても修理しても壊れ続け、一度電柱にぶつけたときはボンネット付近がエアロフォルムになってしまいましたが、長期ローンで治しました。昨年は廃車を覚悟したけど、年末にシフトレバーの付け根の部品が安く売っていて、リアバンパーを棒でねじ曲げて修正して車検場に持っていったら、奇跡的に車検が通りました。 やかましかったエンジン音ですが、何年か前に蒲郡を通過中マフラーが落ちたから新品に交換したところ、ずいぶん静かになりました。ただマフラーガードの溶接がまたとれかかっていて、不協和音をかもしだしています。そういえばフォグランプが一灯きれたままです。 また加美町を走る日を夢見て、修理を続けます。 今でも忘れられないのは、加美町に着いたとき、延々聞こえていた、やかましすぎるカエルたちの声です。

ダメ郎

2010-03-12 | 日々の徒然
解決します!!の短い稽古が急ピッチでドタバタ進んでいます。 再演なわけですが、初演は6年前。 前回もそれはそれは楽しい公演でしたが、この6年、たった6年で人生観含め、ものすごく変わったようです。 前回公演でダメ郎をやったとき、コメディーという意識が強く、ストーリーの面白さの他に、間抜けなダメ郎自体の面白さが勝手にでていたと思います。 本来のこの作品の意図とは、実ははずれた部分なんです。  再演にあたり台本を読みなおしたところ、どうも以前と感じ方が全然ちがってきました。 コメディー=楽しいと思っていたあの頃に実感が薄かったこと・・妻に逃げられて必死になったり、藁にもすがる思いで大金を投じたり、筋の違うことには怖くても正面から立ち向かったり、なんというか、生きてる感覚が、もはや後戻りできない崖っぷちにいることがひしひしと伝わってきてしまう次第です。
いつもありえない変な人たちがでてくるズガチラの舞台ですが、解決しますを読み直したら、今回新たに加わるもう一人の変な人も含め、どうもダメ郎が一番まともな人のように思えてきました。 もっとも他の役の人たちも、それぞれが自分の役が一番まともだと感じてるかもしれないけど・・・   だから今回は、個人的にですが初演の時にあった、デフォルメされたボケボケの一郎に対する笑いは減って、よりストーリーの中に入っていく結果になると予感します。それで、ズガチラのコメディー本来の面白さが出てくるのではないかと思います。こんなこと書いてること自体、客演させてもらってる域を越してしまっています。まあこの先どう仕上がっていくかはまだまだわかりませんが・・・

今回の舞台、初演の舞台を観てくださった方も少なくはないと思うんですが、(健児さんのファンの女性の方が多いですよね。)中にはこの6年の間に結婚されたり、いろいろあったり、ひと段落されてまた観劇にいらっっしゃる方なんかもいらっしゃる(文が変?)かと思いますが、出演者同様、当時と違う感覚で観えるかもしれませんよ。 たった6年なんですけどね・・・



 

テレビ

2010-03-07 | 俳優・米澤観児
健児さんの家の37型巨大ブラウン管テレビを二人がかりで車に積み込み、某元耳のでかいハイエナF氏の家に二人がかりで運びいれると、貰ってしまったという14型ブラウン管カラーテレビがなぜか3台もあり、その場の勢いであろうことかそのうちの一台を貰ってしまいました。家に帰って取り付けた結果、もともとあった14型ブラウン管テレビが1台余ってしまい、ものすごくじゃまです。落ち込んでいます。今日は一体何をしてたんだろうか。