この6月 梅雨入り前に真夏日が何日かあった。
夏の暑い日、昼寝の時間帯、静まりかえり蝉の鳴き声だけが聞こえる。
遠くからアイスキャンディー売りの鐘の音が聞こえる。次第にこちらに向かっている。
今日は買って貰えるんだろうか・・・どきどきしている。
5円玉で買ったアイスキャンディーはピンクや黄色、水色に塗られた木箱にトタンを張った箱の中で大分溶けて小さくなっている。
冷たいものと言えば井戸の水しかない時代、新鮮な冷たさだった。
遺族恩給を受け取った翌日、祖母は花巻の石川お茶屋さんに行き
「一番良いお茶を下さい」
煎れたお茶を何年か前に相次いで戦死と病死した2人の息子に供える。
お茶を買った帰りに朝日屋に連れてって貰った。
アイスキャンディーを製造するその店ではキャンディー売りに比べ、溶けていない分大きなキャンディーはいつもより値段の高い「小豆入りキャンディー」
始めて覚えた英語はアイスキャンディーだったかも知れない。
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