岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

成人

2021-04-17 15:34:40 | いなか暮し

 咲き誇る桜、今年の春は見物に訪れる人影は少ない。
  
釜石線「SL銀河」の乗客を楽しませようと咲いた菜の花だが「SL銀河」は来ない。 
          さみしく、冷たい雨に濡れている。
 県外に住む孫からラインが届いた「おかげさまで、元気に成人しました」
 初孫だったから特に可愛がったと思う。
  熊本市の小学校に入学した年、「授業参観があるよ、じいちゃんも来ない?」、
 まだ岩手と熊本の遠さがわからなかったのか、それとも、じいちゃんをからかったのか。
 「よし!びっくりさせてやろう」決断、即 東北、東海道新幹線を乗り継ぎ、京都から熊本までは高速夜行バスで直行、授業参観に間に合ったことがある。
 その時の孫のびっくりした顔が忘れられない。「あの、いたづら坊主が成人、、、」

 昔々、自分が成人の年、まじめな好青年は、夏の間は農業に励み、冬になれば酒造りの出稼ぎ。
 翌年21才の春、結婚した、お嫁さんは1才下の20才(現、後期高齢のばあさん)、若すぎる結婚に周囲の大人は心配したろうが、当時としては、それほど珍しいことでもなかった。
 近所には成人前に結婚して成人式にはお腹が大きかった、などという人も珍しくない。
 そして翌年22才の時、長女が生まれた。「お兄さんですか」と冷やかされたこともある。
 そして、半世紀も過ぎて、金婚式なんてだいぶ昔の事のような・・・

 成人を迎えた孫は、今、岩手を訪ねることはできない。
 チュウーハイの味を覚えたらしい。
 今度、泊りに来たら じいさん秘伝の「お湯割り芋焼酎」を伝授してやろう。

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