雪の中から掘り起こした大根や人参を大きく切って煮る。裏の小川の流水にさらして特有の臭みをとって積もった新雪をつけて数日厳しい寒さにあてると色鮮やかな「凍み大根」の出来上がりである。
田んぼの用水に活躍した堤を秋には手入れのために干し上げる。うなぎ、鯉、 ふな、えびが沢山取れる。ふなを焼いて串に刺し”べんけい”と呼ばれるわらを束ねて作ったものに何本もの串を刺し囲炉裏にさげて燻す。寒い夜、”べんけい”から抜き取ったふなとたっぷりの酒かすを溶いた味噌汁に水で戻した「凍み大根」を入れてフーフー言いながら食べながら年寄りの話を聞く。
どこでもあった風景は今は無い。
沢山の魚が取れた堤には外来魚。囲炉裏も見かけなくなった。
「凍み大根」だけは今も作っている。どんな料理にも合ってたっぷりの繊維、健康食品、保存も効く。今年の異常な寒さ、大雪は「凍み大根」つくりには最適である。
・・・・・先人の知恵に感謝・・・・・
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