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東京発世界行

written by Ken
 



■「オフラインのつながり」=「オフ会」ではないと思う
こころ世代のテンノーゲーム - 「リアル主義」者は現実的か――オフ会なんてリアルじゃない!を読んで、考えたこと。
OhmyNews:姜尚中氏が語る『愛国の作法』

 「ただ、日本では新聞への信頼性はあっても現実に読まれていないという状況があり、日本のオーマイニュースは踏み込んでいけるのではないか。市民記者ともオンラインだけでなく、こういった顔を合わせるオフラインのつながりを充実させていくことが大切だと思う

強調部分は引用者による。
僕は、OhMyNews の熱心な読者ではないので、上に引用した姜尚中氏の発言の主旨・内容に関し、含むところはない。ただ、この記事を読んで、僕が感じた umeten さんとの相違点を記しておきたい。それは、姜尚中氏が語っているのは、「オフラインのつながりを充実させていくことが大切だ」ということであって、「オフ会で全人的な交流を深めよう」ということではないということである。

■オフ会に参加するということ
オフ会に参加すると、まずは以下のようなことを体験する。
  • 年齢・性別・職業など、自分とは違う、自分の日常(リアル)では知り合うことの出来ない人との出会い。
  • 初対面の場合、こんな人だったのか!という驚き。
    • 思ったとおりのキャラだった、という場合もあるし、ネットに表れない意外な側面を発見する場合もある。
    • オフ会用のキャラを作って参加する者もいる。(女装・コスプレといった極端な例もあるが、別ハンドルで参加し、実は同一人物だったというケースもある。)
これは“人間観察”の段階であり、次に“コミュニケーション”の段階へと移行する。
  • 初期段階では、参加者共通のテーマとして、ネットに関する話題が多い。
  • 次第に打ち解けてくるようになると、“ネットに書けないような本音や裏話”が語られるようになる。
    • 個人差が大きいものの、アルコールの効果で“口が軽くなる”というのもある。
    • 無口な参加者もいるが、必ずしも話題に興味がないわけではなく、“裏話”を聞くのが目的で参加していると思われるケースも少なくない。
  • さらに親密になると、ネット以外の話題やプライベートな会話へと移行して行く。
ところが、会話によって行われる対面コミュニケーションには、次のような問題が発生する場合がある。
  • 人数が多すぎると、“場の盛り上がり”が重視されるようになり、会話によるコミュニケーションが取りづらくなる。
    • カラオケやボウリング主体のオフ会では、会話のための時間が不十分となり、同様の問題が発生しやすい。
  • そもそも会話が苦手、という者もいる。
    • 文章によるコミュニケーションのほうが得意な者と、会話によるそれのほうが得意な者が存在する。(ちなみに、僕は後者に属する。)
    • 多弁な人間がコミュニケーション上手というわけではない。むしろ、聞き上手な人のほうがコミュニケーション能力が高いと思う。
  • 生育環境や文化の違いが大きすぎて、コミュニケーションが成り立たない場合がある。
    • 僕の場合、自分が最年長になることが多いのだが、年齢があまりにも離れていると、ごく一部の例外を除き、まず話がかみ合わない。(これはジェネレーション・ギャップというよりも、経験値が違いすぎるため、議論が成り立たないのだと思っている。)
  • ブロガー同士の場合、お互いのブログの読者になっていれば良いのだが、一方のみが他方の読者(というよりファン)だったりすると、会話が一方的になりがちである。(質問攻めにされたりする。)
  • オフ会の場での“イタい発言”を匿名掲示板で晒すヤツもいる。
    • 信頼関係を損なう行為だが、不用意に他人を信用してはならないということでもある。
このようにして、オフ会は終了し、再会を約してお開きとなる。
携帯のメアド交換などは社交儀礼の範疇だが、そういう儀礼的なものを抜きにして、「また会いたいね」と心から思える相手と出会うことが出来れば、そのオフ会は成功だと思う。

■「オフ会」から「オフラインのつながり」へ
最初から2~3人程度ならともかく、全く同じメンバーで再び集まる、というオフ会はおそらく稀なのではないだろうか。参加者内で、親密になった小集団で何度も集まったりすることのほうが、経験上、圧倒的に多いからである。
小集団であれば小回りが利き、幹事が出欠を取ったりするまでもなく、適当な時期に個人的に連絡を取り合って、飲みに行くことが可能になる。(もちろん、「飲み」じゃなくても構わないのだけど。)
この段階になると、自分の職場の同僚よりも親密な関係が出来上がっていることも多く、もはや「オフ会」とは呼べない、ただの飲み会となる。

「オフラインのつながり」が最終的に行き着くのはこの辺りではないか、と僕は考える。
僕が初めてオフ会に参加したのは、今から8年前のことだが、5年以上、関係が継続している人が何人かいる。
中には、ネット上のやりとりが消滅し、オフラインの人間関係だけが続いているという人もいるし、家族ぐるみでのお付き合いをしているケースもある。
僕自身、この数年の間に生活環境が大きく変化したこともあって、ネットで知り合った人との緩やかな関係が長く続けられていることに感謝している。

長続きする人間関係を持てる相手は、限られている。
しかし、稀少だからこそ、そういう人間関係は大切なのだと思う。
知り合うきっかけはネットであっても、コミュニケーションを継続すること、また、そういう相手を見つけることが、「オフラインのつながりを充実させる」ということの大きな意義なのではないだろうか。

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