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東京発世界行

written by Ken
 



1977年8月に録音された後期ビル・エヴァンス・トリオの最高傑作。

正直に言うと、70年代後半のエヴァンスはトリオの新作を発表しておらず、当時の人気は下降線、ジャズ界では過去の人という扱いになりつつあったのだ。
前作、"I Will Say Goodbye" (77年録音、80年発表)にも同じことがいえるのだが、本作が発表されたのは彼の死後、1981年のことである。
エヴァンスは "You Must Believe In Spring" を遺し、そして伝説となった。

"I Will Say Goodbye" から3ヶ月後、同じメンバーによる演奏とあって、同様のコンセプトで作られたアルバムだと思われるのだが、かなり印象が異なる作品になっている。
メロディアスな楽曲が揃っているというのもあるし、短調の曲が多いのもある。
しかし、それ以上に、エヴァンスのピアノの全ての音が、痛いくらいシリアスに響くのである。
また、エディ・ゴメスも素晴らしい。本作における彼の役割はオブリガートを奏することに徹している。ベースが唄っているのだ。


You Must Believe in Spring
Bill Evans
Rhino/Warner Bros.


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『ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング』
タイトルは、ミシェル・ルグラン作曲のミュージカル映画、『ロシュフォールの恋人たち』 の挿入歌から。
春の到来を信じよ! というエヴァンスからの力強いメッセージ・ソングである。

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コメント
 
 
 
ゴメスがいい! (エス)
2007-04-08 17:31:06
はじめまして。
僕もこれ大好きです。
エディ・ゴメスの「コリッ」っとしたベースが最高です。(変な表現ですが・・)
 
 
 
こんにちは。 (Ken)
2007-04-08 21:03:16
>エスさん
エディ・ゴメスは同時期にチック・コリアやマッコイ・タイナーとも共演しているのですが、ビル・エヴァンスと共演した本作が圧倒的に優れていると想います。
ピックアップを使ったベースの音はあまり好きになれないのですが、フレーズはすごくいいですね。
 
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