突然の家宅捜査と起訴について
私への事情聴取は2回であったが、供述書作成で検事は領収証不発行の件は何も言わず従って記述されていないので、私の疑いは全く晴れたとばかり思っておりました。
しかしH16・9・25の朝9時頃、突然検事と事務官数名が自宅の家宅捜査に来ました、玄関を開けて、私が自宅前の道路を見ますと、記者らしい人が立っており、まもなく十名ほどに増えましたが、午後になって、前と同様テレビ数台、記者20名ほどになって、この中の代表2-3名がマイクを持って、インターホンに大きな声で村岡さん、家宅捜査を受けているでしょう、と言って、何か答えてくださいと何回も聞いております。
家の中にいる検事は私共に家宅捜査中であることをマスコミに絶対知らせないようにして下さい、と厳重に指示を受けておりますので、やむなく家内が家の中から、そのような事は全くありません、主人は出かけておりますと言い続けました。各社はこのインターホンの呼びかけの状況を全国ネットにテレビで流しております。検察がマスコミにリークしてテレビに流すのが、検察の主要な狙いでもあります。
前回もそうですが、検察は私に捜査協力のため、マスコミには絶対話さないでくれ、また事情聴取や家宅捜査を受けていることは村岡さんにとっても、不名誉なことでしょうと言いながら、一方でマスコミには絶対接触させないで、マスコミが家の前で村岡に事情を聞いても返答もなく、出てこないことを意識して、報道させている。
いかにも村岡が悪いことをしているので、家に隠れていることを国民に知らせて、一方で検察は政治と金を暴く正義の味方であることをアピールしている、全く卑怯なやり方である。
村岡を最終になってターゲットに決めてからは事情聴取、家宅捜査をマスコミにリークして騒ぎが大きくなるのを待ってから、犯罪に仕立てるため用意周到なやり方で、且つ悪辣な、国家権力を最大に悪用する姑息な手法である。
マスコミも検察のネタ欲しさに踊っている部分も大いにありますが、検察はマスコミを上手に利用して、操作していると思います。
マスコミが検察の意に沿わずに逆らうと、情報を教えてくれない、検察への出入り禁止等マスコミにとって不都合なことが実際に間々あるようです。この事実認めている記者も数多くおります。
家宅捜査は数時間かけて、ありとあらゆるところを捜査してようやく終わりましたが、事件の証拠になるものは何一つありません。
検察は証拠の成果など期待してなんかおりません。大事なのはリークして家宅捜査をマスコミに報道させるのが最大目的であります。
検察の捜査員は午後3時頃裏口から、マスコミに見つからないように、こそこそと逃げるようにして帰ったが、これも後で考えると検察側のいつもの(やらせ)であると思います。
家宅捜査が終わり、検事と捜査員が帰るとマスコミはより一層私にインタビューを迫っておりますが、しかし私は約束を守り頑固に会わないでおりました。
午後7時頃検事が再度来ました。前と違い道路にいたマスコミの前を堂々と通って、玄関から入り見せ場を作っております。
用件はH14・3・13の私のアリバイ調査と供述書の作成でした。事件の発覚より2年半も前のことであり、また私の日程表は検察が押収済みで、この日の内容は分からなかったが、検事から、この日は平成研幹部会のあった日で事件に関する重要な日であることが解りました。
私はなんら事件に関与していないので、何のために出し抜けに家宅捜査するのか理由が分からないので、私を事情聴取した当時東京地検特捜部副部長に電話をかけて不当な取調べ、家宅捜査等に対して強く抗議をしましたが、検察官はその理由は何も言わずに一方的に明日起訴状を送ります、在宅のままですと宣告しました。
検事は冷淡な声で弁護士は準備しておりますか?後は裁判で争って下さいとのことでケンモホロロで取り付く島もありません。
私は何故こうなったのか、皆目検討もつきませんので、しばらく茫然自失の状況でした。
しかし、しばらくたってから降りかかった火の粉は自分で払はければと思い家内を呼び、この屈辱をはらし、無罪を勝ち取り、名誉を挽回するため、こうなった以上敢然として検察と戦うが、前途多難であり、辛い毎日が続くと思うが協力してくれと頼むと、家内は泣きながら一緒にがんばりましょうと言ってくれましたので、気持ちが動転している時にもかかわらず心強く思いました。
私は政治家でいる期間、検察の行政にあらゆる面で協力してきましたが、この起訴は強大な国家権力と組織を握っている検察と戦なければならない、私は今までこの事件について検察の話しもあり、マスコミ等に一切ノーコメントで来ました。
しかし、この私への起訴が、いかに不当であるかを、洗いざらいブチアケルことだと思いまして、大勢のマスコミを自宅に入れて、現在までの経緯と事情等をあからさまに話しをしてマスコミの疑問に答えることにしました。
狭い応接は記者で身動きも出来ない状況でしたが、マスコミを通じて事件の全貌を広く皆さんに理会して頂きたい思いでいっぱいでした。
私にある日突然災いが天から降ってきた思いです。
私はこの事件に初めから一切関与しておりません。
献金を受けた料亭に行っておりません 。
献金を受けた話しを関係者の誰からも聞いておりません。
平成研の資金を使用できる立ち場でありません。
また平成研からお金を頂いておりません、逆に私が毎年運営費を平成研に寄付しております。
更に一億円小切手の献金を受けた橋本会長が全く覚えてないと逃げていること、野中の言動等、誰が考えても不自然であり理解できません。
会長代理の私が領収証の不発行を決めたとしているが、幹部であるが執行部でありません。経理担当でもない私が決定することは有り得ません、経理帳簿等一切タッチしていないので決定は不可能である。
幹部会で領収証不発行の話しが出たとすれば、その処理の担当は野中事務総長である。だが幹部会で日歯の領収証の問題を私はなにも聞いていない。この事件は不可解で全く奇妙キテレツな事件であると言いました。(後の公判で瀧川の証言を否定して、野中、青木、上杉は幹部会で領収証の話しは出なかったと、いずれも証言している)
一億円献金を受けた人や、その献金を受領した場所に同席した人が、裏で何があったかは分からないが、検察の杜撰な判断で無罪放免、お構いなしでは、どう考えても納得のいかないことであります。
私に対する不当な誤認起訴であり、摩訶不思議でならない事件であると声を大きくしてマスコミに話して理解を求めました。
検察が私をスケープゴートに仕立てた、まさに冤罪そのものであると叫びました。
私も突然の事であり当時の背景や全体像を何も把握していないので、自分は何ら事件に関与していない、従って無実であると訴えるのが精一杯でありました。
私はマスコミにつとめて冷静に話そうと心がけましたが、しかし後でビデオを見ると、私の発言は冤罪の悔しさで顔は紅潮して、声は大きく興奮していました、それにも拘らずマスコミの方々は私の主張をよく聞いていただき、これを見た視聴者の皆さんは、献金を受けた人々は不起訴になって、其の場にいない、私を起訴したことは非常にわかりにくい不思議な事件であると思ったに違いありません。
翌日検察官から東京地方裁判所宛の起訴状が私宛に送付して来ました。内容は瀧川俊行と共謀の上領収証を出さずに不記載にしたとの理由であります。
何度も云いますが、私は領収証の不発行について金輪際関与しておりません。
弁護士も何ら依頼しておらないので、急遽知人等に頼んで主任弁護士が決まったのは起訴後のようやく四日目でありました。
当時の新聞記事について
私が検察から事情聴取を受けて、混乱している最中でしたので、私は新聞を見るどころでなかったが、つい最近になって、重要な記事であると思うのでと教えてくれた人がおり、早速調査したところ、日歯関連記事二件が載っておりました。
日歯の1億円献金事件について、当時いろんな記事が各紙に掲載しておりますが、その中で特に重大な問題を含んでいる注目した記事は次の2件であります。
いずれもH16・9・19の秋田魁新聞朝刊(共同通信配信)に次の記事が掲載しております。
タイトル
日歯連事件 橋本首相不起訴へ
東京地検3人起訴し捜査終結
原文の概要は、
政治団体日歯連から旧橋本派への一億円献金隠し事件で東京地検特捜部は18日政治資金規正法違反(不記載)の罪で平成研究会の会計責任者瀧川俊行容疑者(55)を起訴、日歯連の前会長臼田貞夫容疑者【73】と元常任理事の内田祐丈【63】を追起訴した。
一連の日歯連めぐる捜査について東京地検の笠間治雄次席検事は「起訴すべきものはほぼ終わった」と述べ事実上の終結宣言をした。
特捜部は直接受け取ったとされる橋本龍太郎元首相から事情聴取したが、関与を否定したとされ、元首相は不起訴になる見通し。
「ほかの政治家にも不記載があり公平の見地に立った」として最も多額だった一億円以外は起訴事実から外した。
起訴状によると瀧川被告は参院選直前の2001年7月2日日歯連から一億円の献金を
受けながら、記載のない平成研2001年分の収支報告書を総務相に提出。
特捜部の調べに瀧川被告は「献金理由や使途を詮索されたくなかった」と不記載の理由を説明している。
特捜部の調べに臼田は「一億円の小切手を東京都内の料亭で橋本元首相に手渡した。自民党の青木幹雄氏や野中広務氏も同席し、金額をチェックした」と供述。
特捜部は野中、青木両氏からの事情聴取も検討しているが不記載への関与の立証は困難とみられ、いずれも立件は見送られる見通しだ。
以上の概要は中央日刊紙に掲載しているので私も見ましたので、これで一件落着と思っておりました。
検察首脳がこのような談話を発表しながらも、検察は橋本、野中の二人をお構いなしにして無罪放免にすることを決めてから、瀧川ただ一人だけではトカゲの尻尾きりと国民の批判を受けること間違いなしであり、これを恐れて検察は急遽上記の方針を変更して、どうしても政治家一人を追加して起訴したかった。
橋本、野中の理由にならないコメントや聴取を鵜呑みにし、逮捕後検察は瀧川と取引して瀧川供述のいい加減な供述を引き出し、これを根拠に村岡を何が何でも強引に瀧川の道連れにして在宅起訴することを決めて、検察の面子と権威を守り国民の批判を逃れることにした。
そのため、橋本、野中に対して杜撰極まりない捜査で不起訴、起訴猶予で見逃している。
検察は落選して政界を引退した、比較的影響の少ない村岡会長代理をスケープゴートにして事件の解決を図ったに違いありません。事件に何ら関与していない村岡を無理やり冤罪にした。
後で考えると検察は瀧川の逮捕まで一月半も会ったがその間、村岡に対して平成研関係者(野中、瀧川)が連絡することを厳重に禁止したに違いありません。
橋本の連絡はありましたが、問い合わせであり、むしろ私に疑惑が向けるようにしている電話であります。
検察が上記関係者に厳重に口止めしているので村岡には誰からも一度も連絡がありません。平成研の幹部会で決定下のであれば関係者から連絡があるのが当然であるが一度もありません、私も事件に一再関与していないので連絡がないのを不自然とは思っておりません。検察の狡猾極まりない酷いやり方である。
当時私は何故どんな理由で在宅起訴になったのか、平成研の関係者から引退している村岡に事件の連絡も何一つないので、私は事件について全く事情が解っておりません。
上記記事の右に
タイトル
一億円献金の日歯連前会長
捜査対策に1億5000万
原文
政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)は18日までに、前会長臼田貞夫被告(73)=政治資金規正法違反の罪で同日起訴=が一連の捜査対策などのため、日歯連の「政治活動費」から総額約1億5千万円を弁護士十人に支払っていたとする調査結果をまとめた。
臼田被告は弁護士と契約書は交わさず、口頭で委託していたという。日歯連は「政治活動費は弁護士費用を支出できる費目ではない上、組織としての承認も得ていない。不適切な支出だった」として、臼田被告らから回収する方針だ。
日歯連の調査などによると、臼田被告は東京地検特捜部による任意捜査が始まった昨年十二月ごろ、元高検検事長の弁護士らに事情聴取に関する助言や特捜部との交渉などの捜査対策を委託。
費用として約1億5千万円を支払ったが、このうち約一億千五百万円を「政治活動費」の中の「医政対策費」から支出、残りは「交際費」「選挙関係費などから出していたという。
関係者によると、医政対策費は歯科医療の関する理解促進などの政治活動に使われる費目だが、献金先の政治家側が領収証を発行しないケースの会計処理にも使われていたという。
日歯連は元高検検事長の弁護士に質問状を送付。弁護士は約一億五千万円という金額について「事案の社会的重大性にかんがみ相当額」と回答している。
以上が原文のままです。
当時私は地方新聞のこの記事を全く見ておりません。最近になって知人から示唆を頂いて、このような裏工作があったと初めて解りました。
この記事を見て皆さんはどう思いますか、
日歯の臼田会長は、前年から平成研だけでない多額の迂回献金、不祥事が発覚することを恐れて拡大しないよう元高検検事長に依頼して特捜部と交渉していたことが判明しました。
平成研に一億円献金してその領収証を取っていないことがバレタだけで、その対策に臼田会長が一億5000千万もの多額の金を元高検検事長に支払うことがあるでしょうか?
誰が考えてもおかしなことで裏があると思います。
平成研への一億円献金だけでは臼田会長が弁護士に高額な資金を出すはずがありません。当時日歯は毎年政治資金数億円を献金しております。
しかし平成研への献金はただ一回だけであります、これも橋本会長と臼田会長の確執がなかったならば、平成研に一億円の献金はありえません。
日歯の臼田会長は迂回献金に波及することを恐れて、元高検検事長の弁護士に頼み捜査を一方向の平成研一億円献金事件に限定する工作資金であり、その代償のための多額な一億5000円であります。元高検検事長弁護士も検察当局も馴れ合いで平成研だけに絞り、手を打ったと思います。日歯がもみ消しに一億5000万を出費することが異常であります。
検察は日歯の弁護士と取引したと思います、断じて許すことが出来ません。
平成研の幹部会で領収証の不発行を決めたのが村岡であるという、ありもしない決定をデッチ上げたと思います。
高裁の判決後、ある月刊誌に掲載されているが、その概要は
弁護士のなかには検察、警察と弁護士の関係に精通し捜査段階のみに暗躍する人たちがいる。防御団の働きかけが効果を発揮し大事件が立件を見送られたり、大事件が、中事件、小事件に変貌したりしたことも一再ならず見られた。
防御団は調査の結果、「検察が乗りやすい事件のシナリオを提供、日歯連にとって捜査を最小限度で食い止めた」のではないか。
東京第二検察審査会は橋本、野中、青木の3氏を東京地検特捜部が起訴しなかったことに
ついて不起訴不当を議決し東京地検に対して再捜査を求めた。
しかし東京地検は無視してそれぞれ不起訴、起訴猶予をそのままにした。一億円隠し事件はまぎれもない組織犯罪である。東京第二検察審査会の不起訴不当の議決を無視したのだから、日本の今は「検察フアッショ時代」ということになる。
私の主張や一連の記事等を見て、検察の一億円事件の処理に裏がありすぎて適切、適正であったと云う人は皆無であると思います。権威ある検察が常識では考えられないことをしております。
No6から裁判の公判における一審の具体的な内容であります。
私への事情聴取は2回であったが、供述書作成で検事は領収証不発行の件は何も言わず従って記述されていないので、私の疑いは全く晴れたとばかり思っておりました。
しかしH16・9・25の朝9時頃、突然検事と事務官数名が自宅の家宅捜査に来ました、玄関を開けて、私が自宅前の道路を見ますと、記者らしい人が立っており、まもなく十名ほどに増えましたが、午後になって、前と同様テレビ数台、記者20名ほどになって、この中の代表2-3名がマイクを持って、インターホンに大きな声で村岡さん、家宅捜査を受けているでしょう、と言って、何か答えてくださいと何回も聞いております。
家の中にいる検事は私共に家宅捜査中であることをマスコミに絶対知らせないようにして下さい、と厳重に指示を受けておりますので、やむなく家内が家の中から、そのような事は全くありません、主人は出かけておりますと言い続けました。各社はこのインターホンの呼びかけの状況を全国ネットにテレビで流しております。検察がマスコミにリークしてテレビに流すのが、検察の主要な狙いでもあります。
前回もそうですが、検察は私に捜査協力のため、マスコミには絶対話さないでくれ、また事情聴取や家宅捜査を受けていることは村岡さんにとっても、不名誉なことでしょうと言いながら、一方でマスコミには絶対接触させないで、マスコミが家の前で村岡に事情を聞いても返答もなく、出てこないことを意識して、報道させている。
いかにも村岡が悪いことをしているので、家に隠れていることを国民に知らせて、一方で検察は政治と金を暴く正義の味方であることをアピールしている、全く卑怯なやり方である。
村岡を最終になってターゲットに決めてからは事情聴取、家宅捜査をマスコミにリークして騒ぎが大きくなるのを待ってから、犯罪に仕立てるため用意周到なやり方で、且つ悪辣な、国家権力を最大に悪用する姑息な手法である。
マスコミも検察のネタ欲しさに踊っている部分も大いにありますが、検察はマスコミを上手に利用して、操作していると思います。
マスコミが検察の意に沿わずに逆らうと、情報を教えてくれない、検察への出入り禁止等マスコミにとって不都合なことが実際に間々あるようです。この事実認めている記者も数多くおります。
家宅捜査は数時間かけて、ありとあらゆるところを捜査してようやく終わりましたが、事件の証拠になるものは何一つありません。
検察は証拠の成果など期待してなんかおりません。大事なのはリークして家宅捜査をマスコミに報道させるのが最大目的であります。
検察の捜査員は午後3時頃裏口から、マスコミに見つからないように、こそこそと逃げるようにして帰ったが、これも後で考えると検察側のいつもの(やらせ)であると思います。
家宅捜査が終わり、検事と捜査員が帰るとマスコミはより一層私にインタビューを迫っておりますが、しかし私は約束を守り頑固に会わないでおりました。
午後7時頃検事が再度来ました。前と違い道路にいたマスコミの前を堂々と通って、玄関から入り見せ場を作っております。
用件はH14・3・13の私のアリバイ調査と供述書の作成でした。事件の発覚より2年半も前のことであり、また私の日程表は検察が押収済みで、この日の内容は分からなかったが、検事から、この日は平成研幹部会のあった日で事件に関する重要な日であることが解りました。
私はなんら事件に関与していないので、何のために出し抜けに家宅捜査するのか理由が分からないので、私を事情聴取した当時東京地検特捜部副部長に電話をかけて不当な取調べ、家宅捜査等に対して強く抗議をしましたが、検察官はその理由は何も言わずに一方的に明日起訴状を送ります、在宅のままですと宣告しました。
検事は冷淡な声で弁護士は準備しておりますか?後は裁判で争って下さいとのことでケンモホロロで取り付く島もありません。
私は何故こうなったのか、皆目検討もつきませんので、しばらく茫然自失の状況でした。
しかし、しばらくたってから降りかかった火の粉は自分で払はければと思い家内を呼び、この屈辱をはらし、無罪を勝ち取り、名誉を挽回するため、こうなった以上敢然として検察と戦うが、前途多難であり、辛い毎日が続くと思うが協力してくれと頼むと、家内は泣きながら一緒にがんばりましょうと言ってくれましたので、気持ちが動転している時にもかかわらず心強く思いました。
私は政治家でいる期間、検察の行政にあらゆる面で協力してきましたが、この起訴は強大な国家権力と組織を握っている検察と戦なければならない、私は今までこの事件について検察の話しもあり、マスコミ等に一切ノーコメントで来ました。
しかし、この私への起訴が、いかに不当であるかを、洗いざらいブチアケルことだと思いまして、大勢のマスコミを自宅に入れて、現在までの経緯と事情等をあからさまに話しをしてマスコミの疑問に答えることにしました。
狭い応接は記者で身動きも出来ない状況でしたが、マスコミを通じて事件の全貌を広く皆さんに理会して頂きたい思いでいっぱいでした。
私にある日突然災いが天から降ってきた思いです。
私はこの事件に初めから一切関与しておりません。
献金を受けた料亭に行っておりません 。
献金を受けた話しを関係者の誰からも聞いておりません。
平成研の資金を使用できる立ち場でありません。
また平成研からお金を頂いておりません、逆に私が毎年運営費を平成研に寄付しております。
更に一億円小切手の献金を受けた橋本会長が全く覚えてないと逃げていること、野中の言動等、誰が考えても不自然であり理解できません。
会長代理の私が領収証の不発行を決めたとしているが、幹部であるが執行部でありません。経理担当でもない私が決定することは有り得ません、経理帳簿等一切タッチしていないので決定は不可能である。
幹部会で領収証不発行の話しが出たとすれば、その処理の担当は野中事務総長である。だが幹部会で日歯の領収証の問題を私はなにも聞いていない。この事件は不可解で全く奇妙キテレツな事件であると言いました。(後の公判で瀧川の証言を否定して、野中、青木、上杉は幹部会で領収証の話しは出なかったと、いずれも証言している)
一億円献金を受けた人や、その献金を受領した場所に同席した人が、裏で何があったかは分からないが、検察の杜撰な判断で無罪放免、お構いなしでは、どう考えても納得のいかないことであります。
私に対する不当な誤認起訴であり、摩訶不思議でならない事件であると声を大きくしてマスコミに話して理解を求めました。
検察が私をスケープゴートに仕立てた、まさに冤罪そのものであると叫びました。
私も突然の事であり当時の背景や全体像を何も把握していないので、自分は何ら事件に関与していない、従って無実であると訴えるのが精一杯でありました。
私はマスコミにつとめて冷静に話そうと心がけましたが、しかし後でビデオを見ると、私の発言は冤罪の悔しさで顔は紅潮して、声は大きく興奮していました、それにも拘らずマスコミの方々は私の主張をよく聞いていただき、これを見た視聴者の皆さんは、献金を受けた人々は不起訴になって、其の場にいない、私を起訴したことは非常にわかりにくい不思議な事件であると思ったに違いありません。
翌日検察官から東京地方裁判所宛の起訴状が私宛に送付して来ました。内容は瀧川俊行と共謀の上領収証を出さずに不記載にしたとの理由であります。
何度も云いますが、私は領収証の不発行について金輪際関与しておりません。
弁護士も何ら依頼しておらないので、急遽知人等に頼んで主任弁護士が決まったのは起訴後のようやく四日目でありました。
当時の新聞記事について
私が検察から事情聴取を受けて、混乱している最中でしたので、私は新聞を見るどころでなかったが、つい最近になって、重要な記事であると思うのでと教えてくれた人がおり、早速調査したところ、日歯関連記事二件が載っておりました。
日歯の1億円献金事件について、当時いろんな記事が各紙に掲載しておりますが、その中で特に重大な問題を含んでいる注目した記事は次の2件であります。
いずれもH16・9・19の秋田魁新聞朝刊(共同通信配信)に次の記事が掲載しております。
タイトル
日歯連事件 橋本首相不起訴へ
東京地検3人起訴し捜査終結
原文の概要は、
政治団体日歯連から旧橋本派への一億円献金隠し事件で東京地検特捜部は18日政治資金規正法違反(不記載)の罪で平成研究会の会計責任者瀧川俊行容疑者(55)を起訴、日歯連の前会長臼田貞夫容疑者【73】と元常任理事の内田祐丈【63】を追起訴した。
一連の日歯連めぐる捜査について東京地検の笠間治雄次席検事は「起訴すべきものはほぼ終わった」と述べ事実上の終結宣言をした。
特捜部は直接受け取ったとされる橋本龍太郎元首相から事情聴取したが、関与を否定したとされ、元首相は不起訴になる見通し。
「ほかの政治家にも不記載があり公平の見地に立った」として最も多額だった一億円以外は起訴事実から外した。
起訴状によると瀧川被告は参院選直前の2001年7月2日日歯連から一億円の献金を
受けながら、記載のない平成研2001年分の収支報告書を総務相に提出。
特捜部の調べに瀧川被告は「献金理由や使途を詮索されたくなかった」と不記載の理由を説明している。
特捜部の調べに臼田は「一億円の小切手を東京都内の料亭で橋本元首相に手渡した。自民党の青木幹雄氏や野中広務氏も同席し、金額をチェックした」と供述。
特捜部は野中、青木両氏からの事情聴取も検討しているが不記載への関与の立証は困難とみられ、いずれも立件は見送られる見通しだ。
以上の概要は中央日刊紙に掲載しているので私も見ましたので、これで一件落着と思っておりました。
検察首脳がこのような談話を発表しながらも、検察は橋本、野中の二人をお構いなしにして無罪放免にすることを決めてから、瀧川ただ一人だけではトカゲの尻尾きりと国民の批判を受けること間違いなしであり、これを恐れて検察は急遽上記の方針を変更して、どうしても政治家一人を追加して起訴したかった。
橋本、野中の理由にならないコメントや聴取を鵜呑みにし、逮捕後検察は瀧川と取引して瀧川供述のいい加減な供述を引き出し、これを根拠に村岡を何が何でも強引に瀧川の道連れにして在宅起訴することを決めて、検察の面子と権威を守り国民の批判を逃れることにした。
そのため、橋本、野中に対して杜撰極まりない捜査で不起訴、起訴猶予で見逃している。
検察は落選して政界を引退した、比較的影響の少ない村岡会長代理をスケープゴートにして事件の解決を図ったに違いありません。事件に何ら関与していない村岡を無理やり冤罪にした。
後で考えると検察は瀧川の逮捕まで一月半も会ったがその間、村岡に対して平成研関係者(野中、瀧川)が連絡することを厳重に禁止したに違いありません。
橋本の連絡はありましたが、問い合わせであり、むしろ私に疑惑が向けるようにしている電話であります。
検察が上記関係者に厳重に口止めしているので村岡には誰からも一度も連絡がありません。平成研の幹部会で決定下のであれば関係者から連絡があるのが当然であるが一度もありません、私も事件に一再関与していないので連絡がないのを不自然とは思っておりません。検察の狡猾極まりない酷いやり方である。
当時私は何故どんな理由で在宅起訴になったのか、平成研の関係者から引退している村岡に事件の連絡も何一つないので、私は事件について全く事情が解っておりません。
上記記事の右に
タイトル
一億円献金の日歯連前会長
捜査対策に1億5000万
原文
政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)は18日までに、前会長臼田貞夫被告(73)=政治資金規正法違反の罪で同日起訴=が一連の捜査対策などのため、日歯連の「政治活動費」から総額約1億5千万円を弁護士十人に支払っていたとする調査結果をまとめた。
臼田被告は弁護士と契約書は交わさず、口頭で委託していたという。日歯連は「政治活動費は弁護士費用を支出できる費目ではない上、組織としての承認も得ていない。不適切な支出だった」として、臼田被告らから回収する方針だ。
日歯連の調査などによると、臼田被告は東京地検特捜部による任意捜査が始まった昨年十二月ごろ、元高検検事長の弁護士らに事情聴取に関する助言や特捜部との交渉などの捜査対策を委託。
費用として約1億5千万円を支払ったが、このうち約一億千五百万円を「政治活動費」の中の「医政対策費」から支出、残りは「交際費」「選挙関係費などから出していたという。
関係者によると、医政対策費は歯科医療の関する理解促進などの政治活動に使われる費目だが、献金先の政治家側が領収証を発行しないケースの会計処理にも使われていたという。
日歯連は元高検検事長の弁護士に質問状を送付。弁護士は約一億五千万円という金額について「事案の社会的重大性にかんがみ相当額」と回答している。
以上が原文のままです。
当時私は地方新聞のこの記事を全く見ておりません。最近になって知人から示唆を頂いて、このような裏工作があったと初めて解りました。
この記事を見て皆さんはどう思いますか、
日歯の臼田会長は、前年から平成研だけでない多額の迂回献金、不祥事が発覚することを恐れて拡大しないよう元高検検事長に依頼して特捜部と交渉していたことが判明しました。
平成研に一億円献金してその領収証を取っていないことがバレタだけで、その対策に臼田会長が一億5000千万もの多額の金を元高検検事長に支払うことがあるでしょうか?
誰が考えてもおかしなことで裏があると思います。
平成研への一億円献金だけでは臼田会長が弁護士に高額な資金を出すはずがありません。当時日歯は毎年政治資金数億円を献金しております。
しかし平成研への献金はただ一回だけであります、これも橋本会長と臼田会長の確執がなかったならば、平成研に一億円の献金はありえません。
日歯の臼田会長は迂回献金に波及することを恐れて、元高検検事長の弁護士に頼み捜査を一方向の平成研一億円献金事件に限定する工作資金であり、その代償のための多額な一億5000円であります。元高検検事長弁護士も検察当局も馴れ合いで平成研だけに絞り、手を打ったと思います。日歯がもみ消しに一億5000万を出費することが異常であります。
検察は日歯の弁護士と取引したと思います、断じて許すことが出来ません。
平成研の幹部会で領収証の不発行を決めたのが村岡であるという、ありもしない決定をデッチ上げたと思います。
高裁の判決後、ある月刊誌に掲載されているが、その概要は
弁護士のなかには検察、警察と弁護士の関係に精通し捜査段階のみに暗躍する人たちがいる。防御団の働きかけが効果を発揮し大事件が立件を見送られたり、大事件が、中事件、小事件に変貌したりしたことも一再ならず見られた。
防御団は調査の結果、「検察が乗りやすい事件のシナリオを提供、日歯連にとって捜査を最小限度で食い止めた」のではないか。
東京第二検察審査会は橋本、野中、青木の3氏を東京地検特捜部が起訴しなかったことに
ついて不起訴不当を議決し東京地検に対して再捜査を求めた。
しかし東京地検は無視してそれぞれ不起訴、起訴猶予をそのままにした。一億円隠し事件はまぎれもない組織犯罪である。東京第二検察審査会の不起訴不当の議決を無視したのだから、日本の今は「検察フアッショ時代」ということになる。
私の主張や一連の記事等を見て、検察の一億円事件の処理に裏がありすぎて適切、適正であったと云う人は皆無であると思います。権威ある検察が常識では考えられないことをしております。
No6から裁判の公判における一審の具体的な内容であります。
奥様もマスコミの対応、さぞかし辛でしょう。
検察にマスコミがリークするなど、あってはならないことだと思います。
応援しております。頑張ってください。