かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Symphony

2010年10月26日 | Other Eastern Japan


今日は、故あって、東京湾クルーズに行ってきた。Symphonyのモデルナという船。



東京湾もどんどん開発が進み、昔の面影は全くない。新しい橋も建設中。これは、もちろんレインボーブリッジ。



ショータイムでは、エンカペラGが熱演。今の時代、昭和歌謡のアカペラ?



かもめも沢山。波の上に浮かんでいたはずなんだけど。

よかったんだけど、クルーズの割には、肌寒かったかな?
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逆説の日本史 近世展開編

2010年10月25日 | Culture・Arts
peace昨日、正倉院展に行ったばかりだが、一時正倉院宝物で、その後取り出されていた宝剣が発見されたという。1250年振り。明治時代に東大寺から発掘された刀が正倉院宝物だったと確認されたのだ。わくわくする話だ。
これからも、新たな発見は続くだろう。



井沢元彦さんの逆説の日本史シリーズは、大ベストセラーだが、文庫版の第13巻が出た。単行本は、第16巻まで出ているが、急いで読む必要もないので、文庫本が出るのを待って読んでいる。

結構癖っぽい(特に、反中っぽいところ、安保論がしつこい?)と見られるところも多いので、好き嫌いはあろうが、日本史への興味、そして、通説をうのみにせず、考える癖がつくという意味で、私は好きだ。
本人は、一人の作家が通史を書くことが重要と言っている。確かに、ほとんどの日本史の本は、こま切れに別々の作者が書いており、全体としてのストーリー性には、欠ける。
本書は、ずっと井沢さんが書いているからその懸念はない。

本書の特徴は、やはり、その時代に自分を置いて、日本史を見直すことにあるだろう。
繰り返し史料絶対主義を批判している。
13巻を通じて繰り返されるキーワードは、「ケガレ」、「現代の日本史は、宗教的知識の無視ないしは、軽視」、「怨霊」、「言霊信仰」、などなど。

これらのキーワードを駆使しながら、日本史を再考し、現代の情勢にも当てはめて論じるものだから、読者には、面白いはずだ。そうだったのか!という、蘊蓄も散りばめられているのが、憎い。

例えば、本書の最初は、鎖国について。
鎖国は、江戸幕府の強い意思から取られた政策ではなく、欧米との交易を江戸幕府は独占したい、でも占領政策の先兵となるキリスト教は絶対受け入れたくない江戸幕府は、一番宗教色の薄いオランダとの出島に限った交易を行うというスタイルに落ち着いたと考える。
1609年にオランダに朱印状を与えた。この辺までは、何となくそうかなとわかる。
ところが、その後、家康は、イギリスにも朱印状を与え、浦賀への商館建設を勧めたという。鎖国のイメージとはほど遠い。ただ、結局イギリスは浦賀に商館を作らなかった。それが、250年経った後の黒船来航では、攘夷攘夷の大合唱。家康の、本来の趣獅ヘ忘れられ、平和ボケになっていたのではないかと、井沢さんは言う。

へぇっという感じなのだが、転じて今の日本の防衛に当てはめるとどうなるか。
戦後60年以上日本は、平和を享受してきた。ラッキーでもあった。平和ボケとも言えるかもしれない。
そして、今、どこかの国が攻めて来たらどうなるか?黒船が来た時と同じ混乱に陥るのではないか?尖閣トラブルの対応は、混乱と言えるのではないか?

歴史の面白さを感じさせてくれる、考える癖をつけてくれるシリーズである。
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第62回正倉院展

2010年10月24日 | Nara ( Japan )



何年連続になるだろうか。日帰りで、正倉院展に行ってきた。
そろそろやめようと思っていたのだが、今年は19年振りに、あの五弦琵琶が出展されると知り、行かないわけには、いかなくなった?



平城遷都1300年で、大賑わいの奈良。今日も平城京址には、多くの人が訪れていた。
今年の正倉院展は、光明皇后1250年御遠忌ということで、この琵琶の他、光明皇后が、献納した薬などユニークな展示がある。今もまだ、薬効が残っているという。
平城遷都1300年にちなんで、当時の暮らし振りを伝える宝物も展示されており、面白い。租庸調制度に関連する書物や、それにより納められた絹布なども展示され、本物のタイムトリップが体験できる。書物には、道鏡さん直筆のものもあるし、日本最古の戸籍もある、凄く細かくて、びっくり。制度が始まったばかりなのだが。



ただ、何といっても抜群に鮮やかなのが、五弦琵琶。信じられないほどすばらしい芸術品だ。間近に見るには、行列に並ばなければならないが(1時間と言っていた)、並ばなくても、十分、ゆっくり見れる。
昭和20年代に鳴らした時の音が流されている。これは、1980年代のNHKのシルクロードの番組で、その時の中央アジアの人々に聞かせていたものと同じ音源だと思う。当時、現地の人は、聞いたことがないと答えていた。
遠い昔に忘れ去られた楽器なのだ。五弦琵琶は、ペルシャではなく、インドが発祥という説もあるが、今となっては、ミステリアスな楽器になってしまった。
ヤシの木のような木の下で、ラクダに乗った人が琵琶を弾いているデザインなのだが、こちらの方は、四弦琵琶なのが面白い。当時は、四弦と五弦が、両方存在していたのか、五弦は、既に廃れかけていたのか。

752年の大仏開眼会の儀式に使用されたお面も凄い。当時の奈良の国際性に驚かされる。
これらのお宝は、1250年間生き抜いてきたのだが、今後1250年間生き抜けるのだろうか。
その時は、紀元3260年。気が遠くなりそうだ。



正倉院展を満喫した後、唐招提寺に行った。2年前に行ったのだが、その時は、金堂の解体修理が終わったばかりで、仏様の荷ほどきが終わっていなかった。今は、完全復活。仏像は、お堂の中に収まってちょっと見にくくなったけど。
お参りする人も増えたし、門前お食堂もにぎわっていた。2年前は、閑古鳥だったのに。



今回は、鑑真さんの御廟にも行った。途中の苔がビロードのようで、不思議な色だった。



最後の訪れたのは、興福寺。
五重塔内陣が公開されているのだが、時間が迫っていたのと、値段が高いのでやめて、前から行きたかった、新装なった国宝館に行った。



入場制限をしていたが、10分ぐらいで、入れた。
同じ国宝館だけど、断然よくなった。前のは、古色蒼然とした、昔ながらの国宝館だったが、どこに出しても恥ずかしくない国宝館になった。ガラスもなくなって、照明も奇麗でよく見える。展示物も素晴らしすぎる。寺社にある国宝館の中では、日本一ではないか。
ただ、これは、上野の阿修羅展の時にも感じたのだが、空調や、照明が、仏像を痛めることになりやしないかと、ちょっと心配になる。



金堂再建も佳境に入ってきたようだ。資金集めもたいへんなのかな?
いやぁ。今年の正倉院展も見逃せないのでは。

蛇足だが、新幹線で、謎の老人に会った。往復はがき100枚ほどを、一所懸命折っている。宛先を見ると、紅白歌合戦の観覧応募はがきだった。紅白歌合戦を観覧するには、これだけの投資が必要なのか。葉書代、1万円!このおじいさんに、ジャニーズ系歌手は、似合わない。

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赤盤・青盤

2010年10月23日 | The Beatles


今日は、絶好のゴルフ日和。木々も色づいて来た。でも、調子は今一。ちょっとコンディションが良すぎて、力んだか?
とにかくゴルファーは、言い訳を探すのが得意なのだ。
この富士山は、一日中見えていた。



The Beatles の赤盤・青版のリマスター盤が出た。

アナログ、CDに続いて、3回目のGET?

アナログは、リアルタイムで出たのだが、中途半端にLPを所有していた私は、弟をそそのかしてGETさせた。結構いい値段したと思うのだが、特製BOXがついたり、立派なパネル(これはレコード店のものだったか?)がついたり、お得感はあった。レコード盤も、赤、青で奇麗だった。

CDは、今さらと思ったけど、とりあえずGET。特に感動はなかった。

そして、今回が、3回目のGETとなった訳だ。

いいんじゃない?というのが、率直な気持ち。この前の完全版までは手は出せないし、Beatles 1じゃ、あまりにも物足りない人にお勧めできる。音も、前のCDに比べれば、クリヤ―になった感じ。
この4枚に入っている曲が口ずさめれば、ビートルズの話題には、大体ついていけるかもしれない。

今、中日vs巨人戦を”ながら見”していたのだが、While my guitar gentley weeps が、インターバルに流れてびっくり。ジョージと、クラプトンのコラボが、古典化している。
でも、やっぱり、ちょっと場違い?

今から、37年前、これを(弟が)GETした時には、赤盤のジャケットカバーが、デビューアルバムである”Please Please Me "のジャケットカバーのバージョン違いであることや、青盤のジャケットカバーが、後に、”Let It Be ”として、日の目を見た、幻の”Get Back ”のジャケットカバー用の写真だったとは知る由もなかった。

それがどうした?”So What ?”と言われそうだが、ビートルズが活動した、6-7年間は、徹底的にほじくり返されて、もう解明の余地がないくらい、明らかになってきている。



これは、赤盤・青版の曲目。

当時から違和感があったのが、Old Brown Shoe。どう見てもマイナーだ。
赤盤・青盤が編集された時は、既に解散していたビートルズだが、その選曲を中心的に行ったのが、ジョージと言われる。故に、ジョージの歌を増やすためにこの曲が入ったとも言われる。真実は不明。

Old Brown Shoe の代わりに何を入れるかという投票を行ったら面白いと思うのだが。
Straweberry Filelds Forever以降で。
ジョージの曲だったら、I Me Mine?
リンゴの曲だったら、Don't Pass Me By?
私は、Helter Skelter を押すのだが。やっぱり、あのへヴィメタ元祖的な曲(Whoの曲に触発されたんだっけ?)は、捨てがたい。
それよりも強力な曲は?

今巨人がさよなら負けをした。いいGAMEだったけど。やっぱり、ピッチャーが弱すぎた今年の巨人。
日本シリーズは、盛り上がるかな?
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十一面観音巡礼

2010年10月22日 | Books
baseballやっと巨人が一勝。ただでさえ落合監督で、盛り上がらないのに、このままじゃね。

hanadi法曹界の情けない話が続く。特捜の裁判も泥沼化しそうだ。検事同志の供述が、180度食い違っているのだからお話にならない。検事のどちらかが嘘をついている。検事が嘘をついている!!司法修習も、自費に変わるらしい。法曹界に入りたい人、これで増えるのかな?

nose3SHARPがPCの生産を止めるという。しょうがないんだけどちょっとさびしい。
なぜなら、私の最初のPCは、SHARP製だったからだ。
MZ700。記憶媒体は、カセットテープ。印刷は、4色ボールペン。それらが、コンパクトにまとまったすばらしいPCだった。ディスプレイは、TV。平仮名、片仮名は打てた。当時は、MSのOSもなく、BASICというソフトで、ゲームを作って遊んだものだ。手作り感があった”マイコン”の時代の話。



白州正子さんの、新潮社曰く”十一面観音巡礼愛蔵版”が出た。白州さんの本は初めて読んだが、すばらしい。
もちろんまだ仏像がそんなに尊ばれなかったころから、探訪していたということもあるが、いろんな文化、歴史の知識が、仏像を見るたびにほとばしるよう。でも、自然な書きぶりで、全然いやらしさがない。和辻さんの、古寺巡礼もそういった意味では同じ書きぶりだが。

ついこの前見たばかりの聖林寺の十一面観音から始まるのがうれしい。ただ、白州さんが最初に見た時は、まだ、観音様のお堂はなかったのだが。全国至るところの観音様をご覧になっている。有名人の特権?で、秘仏なんかもちゃっかり見せてもらったりしている。
でも、お寺が、観光地化していると、気に入らなくて、訪れなかったりして。とっても、人間的でもあるのだ。

観音菩薩と、地蔵菩薩についての、考察もユニークだ。

仏像ファンだったら、是非一読したい本だ。装丁もよい。愛蔵版と呼ぶにふさわしい。
これだけの、文化的知識を身につけるのは困難だが、仏像という切り口に絞っていけば、ちょっとは白州さんに追いつけるかもしれない。
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