昭和の時代

アナログの時代がなつかしい

とんど

2015-12-22 20:51:22 | 日記

 お正月が近くなると、来年の“とんど”の話が出てきます。
皆さんの所は如何ですか、と言うより“とんど”を御存知ですか。地方によっては“左義長”この他の呼び名があるかも知れません。
小正月(1月15日)の行事で、正月飾りや古い神棚のお札を焼いたり、子供の書初めを燃やしたりします。
書初めを燃やす事を“字上げ”と言い、燃えカスが高く上がる程書が上手になると言ったものです。
”とんど”の火で焼いたお餅を食べると風邪を引かないと言います。

 30年程も前までは、私の小さな町でも5,6ケ所で“とんど”が行われていました。御近所20軒ばかりで“とんど”を作ります、
竹が主な材料で多いほど爆竹は大きくなります、競って孟宗竹を集めたものです。“字上げ”の高さを競う子供も沢山いました。
新年互礼会の意味合いもあり、100人近くの人で夜遅くまで賑やかに行われたものです。

 過疎化、老齢化、少子化が進み、今では集まるのも14~15人程、書初めする子供もいなくなりました。年寄りばかりが、
お餅が焼けると早々に帰る寂しい“とんど”になってしまいました。が、来年はもう止めようとは言う人はいません。
例え子供の遊びの行事でも、何十年いや何百年も代々続いて来た行事の幕引き役にはなりたくないのです。
来年もまたやります、再来年もやるでしょう、参加者は更に少なくなるでしょうが。



                5年前 

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