直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
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勉強の機会に感謝

2016年12月11日 | 日記
12月11日
午前中、障害支援区分認定市町村審査委員の研修会に出かけました。

とても長い名前です。
障害者総合支援法(前は自立支援法)では、介護給付系のサービスを利用するときには障害支援区分認定を行うことが義務付けられています。
介護保険における介護認定と大変よく似た仕組みです。

以前の「障害程度区分」は障害の状況だけに着目するモデルで、いわゆる「生きづらさ」を見る視点が欠けていたのですが、改正法(総合支援法)による「障害支援区分」では、ずいぶん改善されました。

認定市町村審査会の役割は、1次審査したデータを精査して支援区分を確定すること。
審査委員は、障がいに対する幅広い見識を有することとなっており、刻々と変化していく障がい福祉に対応するためにも研修会に参加することは大切だと思っています。

今日の内容は
・障がい者福祉制度の動向
・発達障がいの理解と対応

発達障がいとは、お盆の上に自閉症スペクトラムとか、ADHDとか、LDなどといった小鉢が並んでいると考えると理解しやすい。
発達障がいを抱えている人は、そのお盆を持って歩いているようなもの。
一つひとつの症例への対処も大切だが、何かの拍子にお盆がひっくり返ってしまうと、本人にとっても周りにとっても大変なことになる。
支援者としては、全体像をとらえて「生きづらさ」の部分に対応することが大切。

パニックは本人が一生懸命に自分を落ち着かせようとしている証。
そういう視点で支援する。

その他、自閉症スペクトラム障がいと知的障がいの関係など、現場に即した内容でした。

発達障害者支援法が制定されて10年余り。
「発達障がい」という言葉は、ずいぶん認知度が進みました。
しかし、発達障がいの人たちの気持ちや、「どうしてそうなってしまうのか?」という点については、まだまだ研究が必要です。

発達障がいの研究が日々進歩する中で、支える形も少しずつ変化しており、そういう意味では大変有意義な研修でした。

勉強の機会をいただいたことに感謝!