ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

着物でランチで~す!

2018年09月10日 | 俳句

 今日は、着付け教室の「着物でランチ」というお出かけ実践講座の日でしたので、娘と出かけました。参加者は先生と生徒の計5人。

 着物にもいろいろと約束事があって、九月のお出かけはまだ〝単衣〟。でも、長襦袢は単衣でも掛け衿は袷用で…。また、単衣といっても、夏物の絽や紗などの透けるものは七月と八月だそうです。だから以前七月に着ていった上布はダメだと…。こんなことなど全く知らずに、以前の上布を着ればいいわぐらいに考えていました。また、いざというときは浴衣でもなんて…とんでもないことでした。ハズカシイ!

 着物生活にいかに無知かということを改めて思い知りました。それで、義母に相談すると、ちょうど今頃着るのにいい単衣の〝紬〟がありましたので、単衣の長襦袢と一緒に借りてきました。でも、義母から〝もうみんなあなたにあげるから、しっかり着てね〟と。アリガタイコト!

 今回の行く先は山陽小野田市のサンパークにある〝ローズガーデン〟のランチでした。予算は2,000円。オードブル・パスタ・パン・メインディッシュ・デザートのコース。とても美味しかったんですが、最後にコーヒーが出なかったのが残念!

 食後はまた教室に戻って、「着崩れを直す方法」を学び、あと京染め作家の方のお話とその作品の展示拝見です。その拝見がくせ者。ついつい話に乗せられて、その着物に手を出してしまうとさあ大変なんですが、もう何度も経験していますので、私たちは大丈夫…。新しい生徒さんなんかでついつられて…ということも。今回はだれも買う人はいませんでしたので、よかった。エエッ、なんかヘン!(笑)

 写真は、ランチのコースなんですが、〝明太子パスタ〟とパンをつい食べてしまってから気がつきました。ゴメンナサイ!ちなみにスープは〝茄子とホワイトアスパラの泠スープ〟。初めての味で美味しかったですよ。娘の着物も紬です。

 

 

 

 

 

 

 

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今日は〝重陽〟

2018年09月09日 | 俳句

 今日も一日シトシトと雨で、エアコンのいらない一日でした。

 昨日は二十四節気の一つ、「白露」。秋分前の15日で、この頃から秋気がようやく加わり、露が凝って白くなる頃という意味です。

  ゆく水としばらく行ける白露かな  鈴木鷹夫

  みちのくへ白露過ぎたる旅支度   星野 椿

 そして、今日は「重陽」、陰暦九月九日の節句です。陽の数である九が重なることをめでたいとして、「重九」ともいい、その頃はちょうど菊の花の盛りでもあるので、「菊の節句」ともいいます。正月七日の人日、三月三日の上巳、五月五日の端午、七月七日の七夕とともに、五節句の一つ。中国では「登高」と称し、丘などの高いところに登り、長寿を祈って菊花を浮べた「菊の酒」を飲んだそうで、それらも全て季語になっています。

  菊の杯酌み重ねつヽ健康に     高浜年尾

  重陽や子盃なる縁の金       鷹羽狩行

  行く道のままに高きに登りけり   富安風生

 あれだけ雨が降らなかったのに、このところ一週間ほどは雨の予報ばかりです。アリガタイのやら…フクザツ!

 写真は〝夏水仙〟、これもやっとこの雨で咲きました。ホントに勘が狂いますね。

  

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「海の月」と「海月」

2018年09月08日 | 俳句

 朝から雨がシトシト、昼からはザアーザアーで、今日の最高気温24度、最低気温20度です。午後から俳句教室で、いつもは夜の部とダブルの日なんですが、夜の部は来週になりましたので、少し楽でした。

 今日は家に帰ると半袖だけでは寒くなってきて、とうとう長袖を一枚羽織りました。こんなことって初めてです。福岡では雨の中での体育大会に、なんと低体温症で高校生が36人も病院へ運ばれるというニュース…エエッ、ともうビックリです!余りの温度変化に体が付いていかないですよね~。

 今日の兼題は〝残暑〟でした。もちろん秋の季語。

  草の戸の残暑といふもきのふけふ   高浜虚子

 まさに今日の実感です。「草の戸」とは、本来「草の庵の戸」という意味ですが、転じて「簡素なわびしい住居」として、自分の家を謙遜していうときなどによく用いられます。あの芭蕉の〈草の戸も住み替はる代ぞ雛の家〉と同じですね。

 今回は取り立てて目立つものがなく、殆どの句に点が入りました。その中で私が面白いと思った句、〈絵手紙や残暑二文字の朱の太さ〉。これは今年入ったばかりの新人さんの句でした。「朱の太さ」に秋になってもまだ暑~いという気持ちがこもっていて、いい句ですね。でもこの句は、形は二元俳句でも内容は二元ではないので、切字の「や」が気になります。そこで〈絵手紙の残暑二文字朱の太き〉と直しました。ここで〈……二文字や…〉ともできますが、やはり切字の「や」は重すぎます。ここは「ふたもじ」と読ませて、軽い切れにした方がいいように思いました。

 これは兼題ではないのですが、面白い句がありましたよ。〈楽しかろ波間にぷかり海の月〉という句。皆さんどう解釈されますか?問題は「海の月」なんですが、このまますると「月」が季語で、海面に映った月ということになります。そう理解しても面白いとは思うのですが、それでは折角の上五の雰囲気が今一つ出て来ません。初心者だからもしかしたら…と思って、作者に聞いたんですよ。やっぱりそうでした!「海の月」は〝くらげ〟のことだったんです。だって〝海月〟と書いて、くらげと読みますもの。こういう使い方は絶対ダメですよ。そこで〈楽しかろ月夜にぷかり水母かな〉としました。

 こういうことって初心者によくあります。例えば、風と声を〝風声〟とか。「風声」は「風の音」のことですが、作者は「風と声が…」の意味に使っていました。この「海の月」も同じ。このような間違いは全て音数に当てはめようとするからなんです。しかし、言葉は生きていますから、勝手に助詞でくっつけたり分けたりしないで欲しい!俳句作者という以上はよく意味を考えて、生きた言葉を使ってほしいものですね。

 写真は、「ゼフィランサス」、ヒガンバナ科タマスダレ属で、通称「サフランモドキ」。昨年も載せましたが、英名では「レインリリー」と呼ばれ、何日も雨が降らずに急に降ると咲く花なんです。今年もあの旱続きで一度も咲かなかったのが、この雨で急に咲きました。ちなみに昨年は6月末に咲いて、ブログに載せています。

 

 

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「類語玉手箱」知ってます?

2018年09月07日 | 俳句

 今日は昼頃から雨が降り出して、ちょっと蒸し暑いんですが、気温的には30度を下っていました。夕方には雨も止んで涼しくなり、最低気温も22度と。ホント涼しくなったものですね。

 午後は久し振りにリハビリへ…行こう行こうと思いながら何やかやと忙しくって、今月は初めてかな。これではいけないと分ってはいるんですが、時間が作れない!午後3時からですので、最低2時半から5時過ぎまでを確保しないと行けないんです。それが難しい!今日は何とか出来ました。やはり運動をすれば気分はいいですね。

 先日Y新聞の山口版に、〝ひと物語〟で紹介された藤本直(なおし・77歳)さん。文章を書く時の参考にしてもらおうと、様々な言葉を集めたホームページ「類語玉手箱」を開設し、現在、68万語を紹介していると。

 俳句をしていると、必ず必要になるのが国語辞典。ついでに漢和辞典に古語辞典でもあればいいと、初めは思っていました。ところが語彙が少なくて、なかなか音数に合う言葉が見つからない…そんな経験、皆さんにもあるでしょう?そういう時に威力を発揮するのが「類語辞典」。私も昔は分厚い辞典を買って使っていましたが、今では殆ど電子辞書です。ホントに便利になりましたね。

 今私が使っているのは、カシオのEXーwordシリーズのXDーG20000。殆どの辞書や辞典、ありとあらゆる情報が網羅されている最新版です。それでも、分からないことは山ほどあります。そこで助かるのがインターネット。

 辞書を引いても分からない言葉や行事などがここで見つかるとホッとします。特に地方色豊かな事柄などは写真入りなどで説明されていて助かりますが、いくつもの説明があって、微妙に違っていたりして困ったことがありました。すると、主人曰く、〝ネットに書かれていることが何もかも信用できることだと思うなよ!〟ですって。

 確かに、そうかも知れません。これは明らかに間違っているわと思ったことが、何度もありましたから。特にブログに書かれていることはさまざま…。でも本人の感想としてなら何を書いてもいいとは思います。が、ただ誰が、どんな人が読むのか分からないのですから、その辺はよく考えて、無責任なことだけは書かないようにしたいものです。もちろん私も常に心掛けている…つもりです。

 先ほどの藤本直さんは、萩市に育ち、上智大学で英語を学び、海外のテレビ番組を翻訳する仕事に就いた後、30歳代からはビジネス書などを翻訳するようになった人。その時翻訳で痛感したのは、「多くの日本語表現を知らないと訳せない」ということだったそうです。例えば「Love」は「愛」と訳すが、「慈悲」と訳さなければならない場面もあって、「3,4行に一晩かかることもあり、従来の類語辞典では全然足りなかった」と。そこで、自分で類語をメモするようになり、30年以上コツコツと集め、昨年2月に「類語玉手箱」を開設されたのです。

 そういう方が山口県にいらっしゃること、初めて知りました。これからは私も大いに利用させていただこうと思っていますので、よろしく!

 写真は「ランタナ」、季語にはなっていません。クマツヅラ科ランタナ属。花名(属名)のランタナ(Lantana)は、別属(ガマズミ属)の欧州産の種「Viburnum lantana」にその花形や花序が似ていることから転用されたといわれます。英語でも「Lantana(ランタナ)」と呼ばれています。また、外側から内側へ咲き進むにつれて花の色が変化することから「七変化(シチヘンゲ)」の別名があります。

 

 

 

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台風の次は地震だって!

2018年09月06日 | 俳句

 今日は一日フリーだ…さあ何をしようかしらなどと考えていたんですが…。朝起きると、主人が北海道は大変なことになっとるぞ~と聞かされて、てっきり台風21号が今度は北海道の方へでも曲って来たのかしらと思ったら、とんでもない地震のニュースでした。

 昨日のブログに書いたばっかしですよね…いつどこで何が起こってもおかしくないと。それで今日は一日中北海道の地震のニュースばかり見てしまいました。ホントは今日までに作らないといけない俳句があるんですが、そんなことしていていいの~という気がして、心がノリマセン。でも、人間って免疫ができるんですね。あの東日本大震災の凄絶な映像を見ているので、少々のことには驚かない自分になっている、それがコワイ!あの時も震度7だったから同じ規模だと言うことです。それだけでスゴイことなのに…

 昨日の関空といい、今日の新千歳空港といい、空の便ももうズタズタですね。交通網や停電なども…、もう云いようがありません。我が身に降りかからないからいいなんて、そんなこと言っちゃあいけませんよね。でもこうも災害が続くと、日本がボロボロになっていってるようでとても恐ろしい!だからといってどうしていいかも分かりません。ああ、神様、仏様…私たち人間の奢りを許して下さ~い!

 『戦況が悪化をたどり、疎開する人がふえた。神田三崎町の水原病院の周囲からも、段々と人が移っていく。表通りの印判屋の少女も、利根川べりの母親の田舎へ行くと挨拶に来た。小学校に入学したかしないか位の頃から、裏木戸をあけて、出入りする、人なつっこい子で、大学生の春郎を「大きいお兄ちゃん」、弟の富士夫を「小さいお兄ちゃん」と呼んだ。可憐な子で、それだけに、いじらしかった。長女の千枝子がお嫁にいき、富士夫を失った後の家の中の寂しさを、わずかだが、慰めてくれていたのかも知れない。〈髪撫でてうなじの日焼あはれなる〉〈服しろき面影のこれ鳳仙花〉戦後すぐの頃、日本橋の前の市で、茣蓙のむこうに坐っている少女を見つけて、思わず声をかけたが、少女は俯いたまま、返事をしなかった。それ以来消息を知らない。』

 これは、『秋櫻子俳句365日』(梅里書房刊) の今日、9月6日のページで、その句は〈柿あかき野に生ひ立てよまた会はむ〉でした。

 これ読んでいて、何となくこの少女の身に起こった環境の変化が、昨今の災害を受けた方々とダブって見えました。いつの時代でも〝生きる〟ということには辛いものがありますね。

 写真は、〝萱草の花〟で、晩夏の季語です。ユリ科の多年草。重弁のものが藪萱草、単弁が野萱草ですから、これは野萱草です。余りにも雨が降らなかったので、やっと咲きました。とすると、〝秋の萱草〟と詠まなくてはいけないのかしら?

  萱草が咲いてきれいな風が吹く   大峯あきら

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〝ヤングマン〟

2018年09月05日 | 俳句

 今日は爽やかな風が吹いて、空も秋らしい雲になっていました。だって最高気温29度ですものね。今夜は23度まで下がり、もうクーラーの世話にならなくても寝られそう。あの驚異的な暑さも時が経てばやはり落ち着いてくれるんですね。ホント!

 でも、今回の大型台風21号の被害は、テレビで放映されるたびにその凄まじさに驚きます。本当に気の毒。関西空港は当分復旧の見通しが立たないとか…今後もどんな天災に見舞われるのかななどと考えると、もう日本全国どこも安全なところがないのでは?と恐ろしくなります。

 午前中はやらねばならぬ書類などの発送を娘に手伝って貰って済ませたので、これで一安心。午後からは体操です。今まで休んでいた仲間たちも今日は全員揃って賑やかなことです。こうやって音楽に合わせて体操をしているのが心身ともにいい!

 今日の体操の最後は、西城秀樹の〝ヤングマン〟。これを踊るんですよ。(笑) 気持ちだけは若返って…

  ヤングマン さあ立ち上がれよ
  ヤングマン 今翔びだそうぜ
  ヤングマン もう悩む事は ないんだから…

 西城秀樹さんは今年の5月16日、急性心不全のため横浜市内の病院で死去されました。63歳でした。エエッと私もびっくりしましたが、その若すぎる死を悼んで、先生が急にこれを取り入れて始められたんです。 

1994年12月、NHK紅白歌合戦で熱唱する西城秀樹さん(東京都渋谷区)=共同

1994年12月、NHK紅白歌合戦で熱唱する西城秀樹さん(東京都渋谷区)=共同

 広島市生まれ。1972年にデビューし、郷ひろみさん、野口五郎さんとともに「新御三家」として人気を集めました。「ちぎれた愛」「傷だらけのローラ」で日本レコード大賞歌唱賞を受賞。テレビドラマ「寺内貫太郎一家」や映画「愛と誠」などでも俳優として数多くの作品で活躍。私もよく見ていましたので懐かしいですね。

 2003年に脳梗塞を発症。その後はリハビリを続けながらコンサートやテレビに出演していたそうで、ファンというわけではありませんでしたが、やっぱり淋しい!このところ若い頃親しんだ歌手や俳優の方々の訃報を耳にするたび、何だか身につまされます。合掌!

 

 

 
 

 

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兼題は、またまた〝西瓜〟

2018年09月04日 | 俳句

 昨日は忙しい一日でしたので、ブログもお休みしました。ゴメンナサイ

 今日は午後から俳句教室です。兼題は、またまた「西瓜」…先月どこかでもしたような…。何か面白い句でも出るとウレシイのですが~。

 先日も書きましたが、これだけ俳句がたくさん詠まれていれば、〝類想・類句〟から逃れることはできませんね。要は句材が古いとか新しいとかの問題ではなく、一つはその発想に問題があるようです。即ち句材はよくても、ありきたりの陳腐な発想ではどう組み立ててもみすぼらしいあばら家にしか見えないでしょうし、また、目新しい句材だと飛びついて詠んだとしても、そこに〝詩〟が生れなければ、ただそれだけの興味俳句になるということ。本当に難しい問題です。

 実はここまで書いて時間切れになり、俳句教室へ行って来たんです。

 それで、ここからは帰ってからの教室での話。終わって帰る時誰かが、〝いつもですけど、今日は特別に面白かったです。〟と。〝どこが?〟〝いや~、ウフフ…〟と顔を見合わせて笑っています。きっと今日は私がやたらに〝陳腐!〟を連発したからでしょう。〝他のことはもう全部忘れましたが、先生の「陳腐」だけが耳に残って…〟と。そうなんですよ。何とも発想の〝陳腐〟な句が多かったんです。

 その中で今回の最高点句は〈渋滞のニュース横目に西瓜食む〉でした。採った人の弁、「きっとお盆などの渋滞ニュースを横目で見ながら、自分は関係ないので、大変やね~などと言いながら西瓜を食べている様子がありありと見えてくる」と。すると作者が言うには、「お盆に帰省した娘たちが帰る時、いつも渋滞に巻き込まれるので大丈夫かしらと、ニュースが気になって…」だと。ならばちょっと違いますね。その原因となっているのは「横目に」の語。要するに〝自分にはどうでもよいこと〟というニュアンスをこの言葉が生み出しているからなんです。そこで、作者の意図を汲み、〈渋滞のニュース気にしつ西瓜食ふ〉と直しました。やはりこれが親心ですよ。更に最後の極めつけは作者の一言。〝私、横目でテレビ見るのが癖なんです~〟って!もち、大爆笑でした。

 写真は「入道雲」、もちろん夏の季語です。台風21号はこちらの心配をよそに全くかすりもせずに抜けて行き、いまだにこのような入道雲が陣取って暑い日でした。でも、ニュースで見る限り大阪近辺の風はスゴイ!車がゴロゴロとひっくり返って…なんとも凄まじい。お気の毒です。死者も出てるとか、まだまだ被害が出ているのではと思いますが…、皆様十分にお気を付け下さい。

 

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類想・類句 どうしたらいい?

2018年09月02日 | 俳句

 昨日は一日中シトシトと、時にはザアーザアーと雨が降り続いたものだから、薄暗いじめじめした部屋の中で〝やっぱり暑くっても天気のいい方がいいのお~〟と主人。人間って勝手ですね。でもそのお陰で、今朝はしっとりとして涼やかな秋らしい空気になっていました。

 今日は10時からの俳人協会山口県支部の役員会で防府市に出掛けました。9月29日に行われる「第22回俳人協会山口県支部俳句大会」の入賞作品などの決定と大会の業務分担などについての協議です。

 やっぱり一番問題になったのは、類想・類句。今年は随分とありました。私も出来るだけありそうな句は採るまいと思って選句したんですが、やっぱりいくつか採っていましたね。

 初心の時は何も知りませんので、純粋に自分の発想で詠んだものが〝これはよくありますからね~〟などと言われると、どうしてよいか分からなくなるでしょう。私もそうでしたから。だから、指導するときは最初からそういうことは言わずに〝いいですね~、この調子で…〟と褒めて、励まします。この問題は必ず初心の課程でぶっつかることですから、それに対してダメだしばかりしていると、やる気をなくしてしまいますし、却ってそれの方が問題でしょう。いずれ続けていけばそれは自然に分かってきますから。でもこれは相手がどんな人かが分かっているから言えること。

 しかし、こういう俳句大会などの応募句となると、相手が全く分かりませんので、どこまで見抜くかと言うことでしょうね。イヤ~、どこまでいってもこれは難しい問題です。自分でも分っていながら、飽きずに類句を作っていますから。でもそれは納得の上ですから、すぐに取りさげますが…。ところが、時に盗作というのもでてきますし、もちろん二重投句や発表句というのも見つからなければいいという不謹慎な人もいるかも。これはやはり俳句に対する姿勢の問題でしょうね。福永耕二が〝俳句は姿勢〟と言いましたが、まさにその通りで、隠したつもりでも俳句を通してその作者の人柄が見えてきます。いつも身を正して俳句を詠まないと、コワイですよ!

 昼過ぎ終わって車に乗ろうとすると車内温度は30度でした。やっぱり随分違いますね。お天気がよかったので、帰りにちょっと海の写真などを撮って帰ろうとパーキングに寄ると、こんなものが目につきました。折角の景色も不心得なゴミの投棄で台無しになるのは困りものですね。防府新大橋、防府の山、大海湾の写真です。

 

 

 

 

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二百十日

2018年09月01日 | 俳句

 今日から9月です。私にとって9月というのは何となく気の重い月。きっと二学期の始まりという、教師時代の名残の重さでしょうか。まだまだ残暑は厳しく、台風も来るし…夏休み中の体が怠けた分だけ付いていかない。それなのに入試の追い込みには入ってくるし、日々の目まぐるしく動く時間の流れに乗れずに…調子が出るまで重い毎日を過ごしていましたから。

 ああ、そうだ、そうだ!リハビリの時ウォーキングマシーンを使って歩くのですが、その時についスピードを上げすぎると足が付いていかない…そんな感じなんですよ。私にとってこの9月という時期は。

 立春から数えて210日目。そうです、今日は〝二百十日〟の〝厄日〟なんですが、「防災の日」「震災記念日」とも。全て秋の季語になっています。中でも〝二百十日〟というのが一番古いと思うのですが、いつ頃から言われるようになったんでしょう。ちょっと調べてみましょうか。

 立春から数えて210日目の日。太陽暦の9月1日ごろにあたる。古来、台風襲来の時期でイネの開花期にあたり、農家の厄日として注意を促すため暦に記載される。渋川春海(しぶかわはるみ)が漁夫からこのことを聞いて1686年(貞享3)の暦から記載するようになったといわれているが、それ以前に伊勢(いせ)暦には1656年(明暦2)の暦から記載されている。立春から数えて220日目を二百二十日(にひゃくはつか)というが、暦には記載されない。[渡辺敏夫]

 農家では台風による風水害に注意するが、統計的にはこの日がとくに台風が来襲しやすい特異日ではない。近年、気候の変動により、本土に影響する台風は二百十日以前のほうが多くなっていることは注意すべきことである。二百十日のさらに古い記載は、1634年(寛永11)に安田茂兵衛尉重次(もへいのじょうしげつぐ)が著した『全流舟軍之巻』のなかで述べられたものがあり、そこには「野分と云(い)ふ風の事。是(これ)は二百十日前後七日の内に吹くもの也(なり)」とある。この記載はおそらく倭寇(わこう)などの影響のもと、中国でいわれていた105日の風雨の厄日を、ちょうど2倍にして考えたものではないかといわれている。俳諧(はいかい)では秋の季語である。[根本順吉]   出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

  二百十日日も尋常の夕べかな    与謝蕪村

  枝少し鳴らして二百十日かな    尾崎紅葉

  遠嶺みな雲にかしづく厄日かな   上田五千石

  釘箱の釘みな錆びて厄日なる    福永耕二

 写真は〝灸花〟。花がお灸のもぐさに似ているので付いた名ですが、正しい植物名は〝屁糞葛〟(へくそかずら)。アカネ科多年草の蔓草の花で、全体に悪臭があるのでこの名があるのですが、花を見る限りはこの名はとてもカワイソウ!誰が付けたの~

 

 

 

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