ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

もう〝雪吊〟?

2017年10月19日 | 俳句

 今日も曇、時々小雨です。この長雨でどこもかしこもじめじめとして…洗濯物が乾きません。もうそろそろ青空をと思っていましたら、今度は台風ですよ。秋らしい〝爽やかさ〟を味わったのは、今年何日ぐらいあるでしょうか。なんだか暑いとか寒いとかの記憶しかありません。吟行も雨が多かったですし…これでは晴れ女の異名を返上しなくちゃいけませんね。

 今日やっと「馬醉木」11月号が届きました。口絵写真は、金沢兼六園の〝雪吊り作業〟です。俳句の世界ははやすっかり冬ですよ。だって次の次はもう新年号が届くんですものね。

 「雪吊」は晩冬の季語です。雪の重みを防ぐために、庭木の天辺や支柱から樹形に合せて縄を円錐状に張り、木を吊りあげておくことをいいます。松など貴重な木に施されることが多く、豪雪地帯では縄も太くて力強いのですが、雪の少ない地方では繊細な感じがします。特に金沢の兼六園の雪吊りが有名で、私も何度か行って見たことがあります。雪の来る前の、まるで〝さあ、いつでも来い!〟というように、青空の冷たい空気の中で、ぴーんと張り詰めた様子が好きです。また、雪の中でも独特の美しさがあっていいですよね。

   雪吊の百万石の城曇る      阿波野青畝

   雪吊つて百万石の構へかな    清水 基吉 

 二句とももちろん加賀百万石の城下町、石川県金沢市の金沢城や兼六園での雪吊を詠んだものでしょう。兼六園は、水戸偕楽園と岡山後楽園と、併せて日本三名園で、池や築山、御亭や茶屋を配置した回遊式庭園です。

  この写真は、昼と夜の兼六園の雪吊(金沢市の観光ホームページより)


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