今日も時々小雨が…ちょっと蒸し暑い日でした。午後からは俳句教室、終わって帰ろうとすると土砂降りになりましたが、しばらく待っているとすぐに小降りになりました。まるで〝秋の驟雨〟のよう…
太き綱投げて船寄す秋驟雨 小川濤美子
昨日のつづきです…〝茶がゆ〟を食べてから、次は柳井市内へ向いました。
山口県東部に位置する柳井市は、瀬戸内海の室津半島のつけ根部分に拓けた港町です。日本でも有数の日照時間の長さを誇る地域で、おだやかな気候と、自然豊かな風土に恵まれています。古くから海上交通の要衝として栄え、古墳時代、源平時代、江戸、幕末と多くの先達がここを往来しました。江戸時代には岩国藩のお納戸と呼ばれ、商都として賑わいました。今なお、往時の面影を残す白壁の町並みや細い路地には歴史の流れが感じられます。
お天気がよかったので、まず〝茶臼山古墳〟へ行ってみました。ここは、全長90メートルの前方後円墳で、4世紀末から5世紀初めに造られたといわれてをり、現在は古墳公園として整備されています。また、茶臼山古墳資料館があるのですが、あいにく定休日で開いていませんでした。普通は月曜日が、祝日の時は火曜日に休館。無料ですって。残念!
この古墳は、明治25年(1892)地元の二少年が偶然発見しました。このとき発掘された出土品の中で、単頭双胴怪獣鏡(大鏡)は直径44.8センチあり古墳から出土した鏡では日本で最大のものです。
古墳の上に登ると360度の展望で、柳井の市街が一望できますし、周防大島や大畠瀬戸なども。暑い日でしたが風がとても気持ちが良く、悠久のロマンを感じさせてくれるところ…ここで瀬戸の夕日など眺めるのもまたいいかもね~。
その後、ホテルに荷物を置き、商家博物館〝むろやの園〟へ。ここは水曜日が休館日なので、今日観ておかないと…ということで、向いました。
〝むろやの園〟は、小田家が油屋を業としていた当時の屋号「室屋」に由来する名。今からおよそ300年前、この柳井津で商いを興し、最初はすげ笠、打ち棉、反物を扱っていたのが、次第に油を主とした商いに移り、明治の頃からは地主として続いていたとのこと。最盛期には50~125石船を50艘も抱え、西日本でも有数の油商として活躍。4代目の六左衛門の代には、岩国藩主から帯刀を許され、惣年寄にまでなったところ。創業当時と変わらぬ屋敷構えで、南北に119m、屋敷面積2661㎡、建坪1500㎡の、わが国に現存する町屋のなかで最大のものといわれているそうですよ。
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