老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

自殺細胞

2008-12-24 22:46:10 | Weblog
今年の警視庁の統計によれば、
最近の自殺者数は年間約33千人。
その内1/3が60歳以上。
原因・動機の半分が病気。
これは19年の統計だから20年、21年は
もっと顕著な現象になるような予感がする。

自殺細胞(アポトーシス)の存在を知ったのは、
私が癌になる前だったと思う。
確か、だれかの短歌の中に出てきて初めて知った。

自殺細胞は、
恐ろしい名前に反して有り難い細胞で、
壊死などの他殺細胞とは違って、
生物が成長し生き続ける為に自ら死んでゆく。

よく、
オタマジャクシから蛙になる時に尻尾が消える現象や
胎児の手の水掻きのような部分が消えて
五本の指になる現象などで喩えられる。

また、自殺細胞のお陰で癌細胞も取り除かれたり、
悪質な免疫細胞も除去するという
重要な役割も果たしていることが解ってきたようだ。
自殺細胞を利用した病気治療の方法など
これからの研究が待たれている。

一方、
人間の自殺脳細胞を除去する社会の実現は急務のようだ。