老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

むかえびと

2008-11-13 00:42:57 | Weblog
「高齢者」と「死」を扱う職業が繁栄している。
その一方で、
「幼児」や「生」を扱う職業が衰退している。
今の政治の舵取りは「生」と「死」の扱いが
「片手落ち」のままに放置されている。

かつて、
このブログに映画「おくりびと」について書いた。
心のこもった納棺を執り行う仕事を
「納棺師」という職業として扱っていた。

死にまつわる社会現象としては、
墓場の団地・巨大霊園が各地に建設されてきた。
近頃は、墓石のマンションなどもお目見えしている。

そういえば、ここ数年の間に市内には、
セレモニーという儀式に名を変えた葬儀屋が乱立している。
結婚式場よりもはるかに多くなった。

一方、今、
「むかえびと」が足りないことが社会的問題になっている。
昔でいう「産婆さん」。
今の助産師、産院、病院の産科のこと。
先月も妊婦が病院をたらい回しされて死亡した。

「生」も「死」も、
「片手落ち」にならない政治を望みたいものだ。