あなどる

停年後、植木屋になる人が少なくない。
運動や趣味を兼ねて多少の小遣い稼ぎにもなる。
しかし、殆どの人は長続きしない。

植木屋即ち庭木の剪定などの仕事は、
技術の習得が必要な事は言うまでもないが、
予想を上回るほど体力勝負と危険の要素がある。
　
趣味で、
自分の家の庭木の剪定をしていて、
蜂や毛虫に刺されたり、
サンダル履きなどで怪我をする人も多い。

脚立から落ちて死んでしまった人もいる。
素人はプロの職人以上に安全対策を講じなければならないのに、
逆に、安易に庭仕事をするから事故をおこす。
　
庭木と庭木の間は広く取り、
高さは４ｍ以下に仕立てるべきである。
剪定には大・中・小の脚立を適宜使用し、
一瞬たりとも無理な姿勢での剪定は禁物である。
脚立に載る時は、ヘルメットを被るべきである。
庭土の状態や剪定の姿勢、立て方等にもよるが、
「脚立は倒れるもの」と考えて作業すべきである。

この仕事、あなどれば、後悔すること必定である。