老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

慰霊の園へー坂本九

2009-04-23 07:44:48 | Weblog
歌手の坂本九は、
私と同じ昭和16年の生まれだった。

昭和60年の日航ジャンボ御巣鷹山墜落事故で
43歳の若さで亡くなった。
常に全日空を利用していたのに、
お盆の帰省ラッシュのため満席で、
仕方なく日航機に乗って事故に遭ってしまった、
という逸話がある。
 
昨日、妻が突然、
その慰霊の園のある群馬県上野村へ行こうと言い出した。
往復170Km、6時間のドライブである。
国道299号線は
神流川の右岸、左岸をくねくねと進む。
道沿いにある濃紅色の桃の花が満開、
雑木々は丁度若葉の季節で、
山々を緑のグラデーションに彩る。

そんな中に、合掌をかたどった慰霊塔は
静かに山の色、空の色を映していた。
 
その坂本九は、
昭和18年、217名が死傷した
常磐線土浦駅列車衝突事故では、
その列車に乗り合わせていたものの、
事故直前に
他の車両に移っていたために難を逃れた、
という逸話もある。

「上を向いて歩こう」という歌声が、
残響のように降ってきた。