私性の強い文学作品の鑑賞は
「作者の属性を熟知した上で観賞する方が、
作品をより一層深く味わうことが出来る」
とする考え方と、
「属性を捨てて作品のみで鑑賞すべきだ」
という考え方とがある。
10月31日に長野県の小布施にある「岩松院」へ行ってきた。
本堂の天井に葛飾北斎の晩年の作品
「八方睨み鳳凰図」があるので有名な寺だが、
小林一茶の「蛙合戦の池」でも有名だ。
その小さな池の畔に
やせ蛙まけるな一茶これにあり
と刻んだ小さな句碑がある。
一茶は、52歳の時、匊(28歳)を嫁に迎えた。
菊は、一茶が54歳の4月14日に初児・千太郎を産む。
この句は、
その直後の4月20日に当地を訪れて詠んだ句だが、
作句の背景には病弱な千太郎がいた。
しかしながら、
こうした一茶の声援、祈りや願いも空しく、
生後わずか28日で他界してしまった。
「作者の属性を熟知した上で観賞する方が、
作品をより一層深く味わうことが出来る」
とする考え方と、
「属性を捨てて作品のみで鑑賞すべきだ」
という考え方とがある。
10月31日に長野県の小布施にある「岩松院」へ行ってきた。
本堂の天井に葛飾北斎の晩年の作品
「八方睨み鳳凰図」があるので有名な寺だが、
小林一茶の「蛙合戦の池」でも有名だ。
その小さな池の畔に
やせ蛙まけるな一茶これにあり
と刻んだ小さな句碑がある。
一茶は、52歳の時、匊(28歳)を嫁に迎えた。
菊は、一茶が54歳の4月14日に初児・千太郎を産む。
この句は、
その直後の4月20日に当地を訪れて詠んだ句だが、
作句の背景には病弱な千太郎がいた。
しかしながら、
こうした一茶の声援、祈りや願いも空しく、
生後わずか28日で他界してしまった。