「国民の生活が第一」の小沢一郎代表に近い民主・川口民一氏、当選後に離党して「生活」に移るか?

2012-10-03 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

民主苦慮…繰り上げ当選者、離党し「生活」へ?
2012年10月3日07時33分  読売新聞
 民主党執行部が、山形県酒田市長選(28日投開票)に出馬する和嶋未希衆院議員(比例東北)の議員辞職後の対応に頭を悩ませている。
 比例東北ブロックで繰り上げ当選の対象となる元岩手県雫石町長の川口民一氏が、新党「国民の生活が第一」の小沢代表に近く、当選後に離党して、「生活」に移る可能性がささやかれているためだ。
 川口氏は、2009年衆院選に民主党の比例東北ブロックから立候補し、同党で次点だった。川口氏は読売新聞の取材に対して、当選後の対応について「離党や『生活』への入党は全く考えていない」と否定した。だが、川口氏は7月に行われた「生活」の結党大会に参加しており、民主党執行部には当選後の離党への疑念がぬぐえていない。
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小沢一郎代表地元 岩手 民主県連と生活県連の対立/衆院比例: 繰り上げ当選狙い?「民主残留」 2012-09-30 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
民主と生活 岩手で対立
東京新聞2012年9月30日 朝刊
 新党「国民の生活が第一」の小沢一郎代表のお膝元岩手県で、民主党県連と生活県連の対立が止まらない。資金移動をめぐり、民主が生活議員を提訴することを決定。党員資格の扱いも混乱が続く。「円満離別」には程遠い状況だ。
 「民主の資金を勝手に移動するのはおかしい」。民主県連幹部は生活への憤りを隠さない。
 民主、生活両県連によると、資金問題の発端は今年七月。民主党が小沢氏の除名方針を決めた三日、民主県連が管理する資金のうち四千五百万円が、後に生活に合流する菊池長右エ門衆院議員と県議の資金管理団体に移された。
 資金はその後、生活県連の口座に移動。返還を求める民主に、「正当な寄付行為」と突っぱねる生活。このため民主は資金返還を求めて菊池氏ら二人を十月上旬にも提訴する。
 民主の党員・サポーターをめぐってもさや当てが続く。小沢事務所は八月、小沢氏の選挙区である衆院岩手4区で民主党党員・サポーター登録をしていた約七千六百人に「登録を削除した」とする文書を送付した。だが、登録解除には本人の意思確認が必要で、送付文書は無効な通知だ。
 民主党の和嶋未希衆院議員(比例東北)が山形県酒田市長選に出馬するため辞職表明し、比例名簿次点の川口民一元岩手県議(81)が繰り上げ対象となったのも新たな火種だ。
 川口氏は小沢氏に近く、生活県連の結成大会にも参加した。民主県連内には「当選したらすぐに離党する」「党にとどまっても反執行部的な行動をする」と川口氏への疑念が渦巻いている。
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選挙:衆院選 元雫石町長の川口氏、繰り上げ当選浮上 前回比例で次点 民主県連、小沢氏に近く離党懸念 /岩手
毎日新聞 2012年09月29日 地方版
 山形県酒田市長選(10月21日告示、28日投開票)に立候補する民主党の和嶋未希衆院議員(比例東北)が来週にも辞職することに伴い、次点だった元雫石町長、川口民一氏(81)の繰り上げ当選の可能性が浮上している。しかし川口氏は「国民の生活が第一」の小沢一郎代表に近いとされ、民主党県連内には「当選後に離党するのでは」との懸念がくすぶっている。
 川口氏は雫石町長2期(1986〜94年)、県議1期を経て、09年衆院選で民主党から比例東北ブロックで立候補した。川口氏は毎日新聞の取材に対して「当選すれば最大の地域課題である震災からの復旧復興に集中し、地域振興にも努めたい」と意欲を語る。
 一方、川口氏は小沢氏の支援団体「欅(けやき)の会」副会長を務め、3日にあった生活県連結成大会にも出席している。
 総務省によると、比例選出議員の既成政党間での移動は公選法などで禁じられているが、新党合流や無所属となることは容認される。このため、民主県連関係者は「晴れて国会議員になったら、生活に移ってしまうのではないか。党分裂で生じた新たな悩みの種だ」と困惑を隠さない。川口氏は離党・新党合流への可能性について、「民主の比例として資格を頂くので、任期中の離党は100%ない」と否定している。
 黄川田徹県連代表と大宮惇幸県連幹事長は29日、雫石町内で川口氏と面会し、これまでの経緯や本人の意思について確認。その上で、党本部と今後の対応を協議するとみられる。【金寿英】
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衆院比例東北:繰り上げ当選狙い?「民主残留」
毎日新聞 2012年09月30日 09時52分(最終更新 09月30日 10時26分)
 民主党衆院議員(比例東北)に繰り上げ当選の可能性がある元岩手県雫石町長、川口民一氏(81)が「離党扱い」になっていることが29日分かった。ところが民主県連から同日、離党届への署名を求められた川口氏は「自らの意思ではない」と「残留」を表明。川口氏は「国民の生活が第一」の小沢一郎代表に近いことから、民主県連側は「当選後に生活に移るためでは」と困惑している。
 党本部は比例名簿からの削除も含め対応を検討する。黄川田徹・県連代表によると、離党して「生活」に移った主浜了参院議員側が7月28日付で川口氏ら43人の離党報告文書を提出。これを受け今月29日の面談で署名を求めたが固辞された。
 川口氏は小沢氏の支援団体「欅(けやき)の会」副会長で、09年衆院選比例東北ブロックに民主から出馬し次点。「自ら離党したつもりはない」と話すが、今月3日には盛岡市であった生活県連結成大会に出席している。
 民主党の和嶋未希衆院議員(比例東北)が山形県酒田市長選(来月21日告示)出馬のため週明けにも辞職することに伴い、川口氏当選の可能性が浮上している。【金寿英】
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川口氏を比例名簿から削除方向 民主党本部
岩手日報2012.9.30
 民主党県連の黄川田徹代表は29日、2009年衆院選の同党比例名簿で次点だった川口民一氏(81)=元雫石町長、元県議=と雫石町内で面談した。山形県酒田市長選に立候補表明した同党の和嶋未希衆院議員(比例東北)が議員辞職した場合について黄川田氏は「川口氏が離党したとする書類が提出されている」として党本部が比例名簿から同氏を削除する方向であることを示した。川口氏は「離党した認識はない」と主張した。
 非公開で行われ、同党県連幹事長代理の高橋昌造県議、同党県連の小田島峰雄県議が同席した。
 出席者によると黄川田氏は、同党を離党した主浜了参院議員(国民の生活が第一)が支部長を務める民主党岩手県参院選挙区第2総支部から、7月28日付で川口氏を含む43人の党員登録を削除し、6人を継続する書類が党組織委員会に提出されていることなどを説明。川口氏は「離党したつもりはない」と強調したという。
 終了後、黄川田氏は「党本部は、川口氏が『国民の生活が第一』県連結成大会に出席していることも心配している。党本部に内容を報告する」と話した。民主党本部は週明けにも削除手続きを進めるとみられる。
 川口氏は「離党したつもりはなく、仮に衆院議員になれば民主党の議員として活動する。本人の意思を確認せず離党の書類を出したとしたら問題だ」と語った。
 主浜氏は「(川口氏を離党としたのは)うちの事務所のミス。民主党に残る意思表示をした人のみ残した」としている。
(2012.9.30)


岩手日日新聞 解散・総選挙へ態勢固め/「国民の生活が第一」小沢一郎・畑浩治/「民主」黄川田徹・階猛 2012-08-29 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
 解散・総選挙へ態勢固め 衆院議員任期満了まで1年
 岩手日日新聞(08/29)
 衆院議員の任期は29日で、あと1年となった。本県でも民主、自民、新党「国民の生活が第一」、共産の各党が複数選挙区で候補擁立を図り、態勢固めに入っている。特に本県全4選挙区の議席を独占していた民主は、消費増税関連法案の採決をめぐり小沢一郎元代表が離党。同党県連、所属議員が完全に分裂した。民主は、分裂で空白となった2区と小沢氏の4区に候補を立てられるかが焦点。民主分裂劇を尻目に前回、議席を失った自民は全4選挙区に候補を立て議席奪還を狙う。小沢氏が立ち上げた新党は民主残留議員の1、3区に対立候補を立てる方針で、全面対決の様相だ。共産も党勢回復を図ろうと3、4区で候補を擁立する。野田佳彦首相の「近いうち」解散発言を受け、県内各党、各陣営は今秋、年内解散を視野に選挙モードに入る。
3区 「生活」の候補擁立焦点
 岩手3区はこれまでに、民主党現職黄川田徹氏(58)、自民党新人橋本英教氏(45)、共産党新人菊池幸夫氏(53)の3人が出馬を予定。新党「国民の生活が第一」の候補擁立が大きな焦点だ。
 5選を目指す黄川田氏は、一関市上大槻街の前県議会議長佐々木一榮氏事務所に一関事務所を移転。民主党分裂後、同党県連代表に就任した。小沢氏支持者と重なっていた後援会にも出入りがあり、小沢氏系とは対立関係となるが「復興第一に取り組む」(関係者)と実績をアピールする。
 橋本氏は2005、09年に続く3度目の挑戦で、一関市中央町に事務所を設置。今回の民主党分裂を「千載一遇の好機」(関係者)と捉え、議席奪取を期す。後援会体制の再構築に努め、自民党の神崎浩之県議の全面的後押しを受けながら今後、一関地方を重点的に活動する方針だ。
 菊池氏も00、03、05年に続き4度目の立候補となる。11年の県議選一関選挙区で高田一郎氏が共産党県南初の議席を獲得し、勢いに乗る。陣営は「3年前より党員も増えている。消費増税反対、脱原発、環太平洋連携協定(TPP)交渉の反対を訴える」といい、民主、自民、新党以外の支持層の取り込みを図る。
 「国民の生活が第一」の小沢代表は、消費増税法案採決で棄権しながら民主党に残留した黄川田氏を厳しく批判。対立候補擁立が選挙戦の動向を大きく左右しそうだ。
4区 カギ握る民主動向
 岩手4区は、「国民の生活が第一」代表を務める現職小沢一郎氏(70)、自民党新人藤原崇氏(29)、共産党新人高橋綱記氏(64)が出馬を予定。社民党も候補擁立を模索する。小沢氏が離党した民主党が対立候補擁立に動くかどうかが、最大の焦点となっている。
 次期衆院選で15選を目指す小沢氏は新党結成前後にたびたび本県入り。9月2日には地元の奥州市水沢区を訪れ、自身の後援会拡大役員会に出席する予定で、翌3日は盛岡市で開かれる県連結成大会に臨み、支持基盤の引き締めを図る。
 2月末に自民党岩手4区支部長に就任した藤原氏は、後援会事務所を北上市内に移転し、党支持者を中心にあいさつ回りに取り組む。9月中旬には奥州市の後援会組織を固め、事務所も開設する。花巻市や西和賀町でも組織構築を目指す。
 7月下旬に共産党県委員会が擁立を決めた元花巻市議の高橋氏は、街頭演説を中心に戸別訪問活動を行うキャラバンを展開し、既に選挙区内を一巡。今後はミニ集会を各地で開催して主張を訴えるなど、支持拡大にさらに力を入れる考え。
 社民党は4区を含め、県内4選挙区で候補擁立を検討している。4区について関係者は「重要な選挙区。慎重かつ大胆に進めたい」と検討を急ぐ。
 民主党県連は対応を検討中。関係者の中には「政党政治の筋論を通すため、候補擁立に全力を挙げるべき」との意見がある半面、「争いはしたくない」と“全面対決”回避を望む声もある。
1区
 岩手1区は、民主党の現職、自民党の新人候補に加え、小沢一郎代表の「国民の生活が第一」から候補擁立が確実視される。共産党も候補を擁立する意向で、現職を軸に各党候補が絡む展開が予想される。
 現職の階猛氏(45)は民主党分裂時、小沢氏と同一歩調を取らず残留した。これに対し、小沢氏は消費増税関連法案の採決で造反しながら同党にとどまった階氏に、対立候補を擁立する考えを明らかにしている。
 特に、同区は生活の立候補者が情勢の鍵を握る。小沢新党に賛同する達増拓也知事は衆院議員時代の地盤で、国政への転身もささやかれるが、「知事以外の関わり方は今、頭にない」との姿勢を保つ。むしろ後継としてきた階氏に生活への合流を期限付きで期待する。
 自民党新人の高橋比奈子氏(54)は、09年の衆院選に続いて再度挑戦する。前回の得票に、民主党分裂などを踏まえた新たな支持獲得を目指し、あいさつ回りなどで存在感のアピールに力を注いでいる。
 共産党は岩手全区で候補を擁立する方針。社民党も検討を重ねている。地域政党いわては候補を立てず、大阪維新の会などの動きを注視する。
2区
 岩手2区は、民主党を離党した「国民の生活が第一」の現職畑浩治氏(48)に、議席奪還を目指す自民党の元職鈴木俊一氏(59)、これに空白区となった民主党や、共産党の出方によって選挙図が大きく変わる。
 畑氏は、民主離党から生活結党の経緯などを支持者に説明してきた。8日に設立した党県連も9月3日に結成大会を予定し、畑氏ら公認候補の支持拡大に向けて結束を強める。
 鈴木氏は前回衆院選で畑氏に敗れたが、当選6回の実績と元環境相という知名度を基礎にしながら、民主党分裂を好機と捉えて議席奪還を狙う。県連会長として9月2日に政経懇談会を開く。
 民主党は候補擁立について「党本部としっかり協議する」(黄川田徹県連代表)としている。生活とは党分裂時に、県連資金4500万円の移動が問題化したことで、両党間の溝が一気に深まった。
 公明党は小選挙区に候補を立てず、「比例区候補に重点を置く」(小野寺好県本部代表)。共産党は「候補者を擁立したい」(菅原則勝県委員長)と時期をにらむ。社民党は「岩手全区で検討中」(伊澤昌弘県連合代表)としている。
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◆ 「小沢王国」に挑む 反旗翻した飼い犬たち=階猛/黄川田徹のもとに届いた小沢氏の妻和子夫人からの手紙 2012-08-21 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア


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