遥か彼方のひとり言

いろいろな出来事、出会いなど、少しずつ、気楽につづります。
空を見上げながら、彼方の日々に想いを…

死神の精度

2010-08-21 22:58:21 | 読書あれこれ
伊坂幸太郎さんの「死神の精度」を読了

「チルドレン」の時にも感じましたが、
短編集なのに、微妙なつながりがあって、
少し変わった長編のような感じがあります。

速いペースで読みながらも、
時折、読み返しては、
伊坂さんの世界にとても魅力を感じました。

こんな小説を書く時の頭の中は
いったい、どんな風になっているんだろうって
不思議で…

最初にイメージが湧くのか
書いているうちに、次々にイメージが湧いてくるのか
いずれにしても、その才能にただただ驚くばかりです。





死神という題名からして
少々重いイメージを持ってしまっていたのですが
全くそのようなことは無く

死神が口にする疑問に
思わず「ふっ」と笑ってしまっていたり
とっても切ない感情がこみ上げてきたり

死神という言葉のイメージとは
全く異なる
新たな世界が広がっています。

伊坂さんの本に出会って間もないのですが
これから間違いなく私の本棚には
彼の作品が増えるだろうと思います。

読む人の期待を裏切らない
伊坂さんの精度は
とてつもなくスゴイなぁ~と感じました。