命のかたち心のかたち つちびと 可南'Sギャラリー

月日のやさしさ


思い返せば・・ワイアートギャラリーの樋口さんから突然お電話がかかり

企画展のお誘いがあったのが・・2010年だった


ちょうどそのころ私はやっと過去の何十年間のしがらみから解き放たれ

貧しいながらも前を向こうとしていたころだった



そして・・しがらみの中にいたころ作ったつちびとを一つだけ

ワイアートでの10回目の個展ということもあって現在のつちびとと合わせて展示した




外側のガラス越しからしか見えない『受容2002』と題したそれは・・






生きている中で受けた痛みや哀しみが嫌でも体や心に刻まれる

でも・・いつかそれをすべて受け入れることができた時

その体に彫り込まれた風景が・・角が取れ風化した遺跡のようになればいいなあと願った作品であり





当時の私の切なる願いでもあった

現在の作風とは違うということで

今回の個展でもかなり反応を頂いた




そしてそれを作ってから10数年たって

やっと・・私の背中も少しずつ風化して角が取れてきているような気がしている






年寄りのできることはこういうことなのだと思うのだ


年月を生きてきたから・・


永遠に続きそうに感じる苦しみや、忘れられそうにない痛み


それでも・・いつかは風化して遺跡のようになるよ・・と伝えること




だから・・コロナの今も・・いつかきっと!


そう私はつちびとを作ることで伝え続けたい







『受容2002』を作ったころの作風ではなく

インパクトは減ったとしても・・


角を取り

優しく微笑み・・

すべてを受け入れる姿で・・





同じタイトルで作った『受容2018』

そんな角を取り去った柔らかな姿で微笑んでいる女性






そして・・ワイアートの展示ではガラス越しだったので気づかれた方はほとんどいないのだけれど


『受容2018』のつちびとは・・白いドレスの腹部辺りに


遺跡ではなく・・控え目に植物の姿を浮き彫りにしている







2002年、私の心に刻まれた痛みの遺跡は・・年月とともに風化して

角が取れ・・

葉っぱとして生まれ変わっている



つちびとは・・心は生まれ変われると

伝えてくれているような気がする



★ 動画や個展で展示していたつちびとはまだワイアートギャラリーさんの


可南特集ページからご覧いただけます



また可南特設サイトからもご覧いただけます





お問い合わせも可能です








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今日のひとひら

個展の準備でいっぱいいっぱいになってしまったので、

しばらく『今日のひとひら』お休みさせて頂きます。

ごめんなさい。






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2019年の個展の会場風景は

こちらから

2018年のつちびと展の会場風景は

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