命のかたち心のかたち つちびと 可南'Sギャラリー

アーティストトークの内容

本当に幼いころ・・

自分も不条理にもこの世界からいつかは消えなければならない存在だと初めて知った時

それは・・家族が飼っていた猫の突然の死という形で・・そのことに気づいたのだけれど

私は・・ひどいパニックに襲われ

毎夜・・死んだらどこ行くのと尋ね・・親からその答えをもらえぬまま

 

ある時から

その猫が本当は埋まってもいない池の端(はた)の石のもとに

あの仔のお墓と・・自分で勝手に決めて

花を摘んで・・毎日通った

 

そんな実体験の出だしでアーティストトークは始まった

 

その花を摘んで通った時期があったおかげで

自分が消えることを今は考えないという蓋をした状態で・・狂わずに大人になれた

 

でも・・ある時から

私が怖いのは・・肉体の消滅ということより

いろんなことを感じる感覚・・心・・今思ったこと・・記憶

それらが消え・・なかったことになる

何も感じれなくなる

そのことが・・とても怖いのだと気づいた

 

そして怖いまま・・せめてそれらが消え去る前に

少しでも形にして残しておきたいと

人のカタチではなく

心のカタチや命のカタチを作りたいと

つちびとを作り始めたのだろうなあ・・と思う

 

実際は・・土で作ったつちびとその中に

私の感覚や記憶や自我がICレコーダーのように記されているわけではない

 

だけど・・思うのだ

 

かつて・・私は実際には猫は埋まっていない石のもとに

毎日毎日・・花を摘んで通ったではないかと

そして・・そのことで・・ほんの少し救われたと

 

應典院でのつちびと展をして

私が今していること・・つちびとを作るということは

 

猫の埋まっていない石のもとに花を捧げる

そのことに似ているなあと思った

もしくは・・その石なのかもとも思った

 

 

そうか・・

私は・・自分も含めた

すべての不条理にも消え去るしかない命に・・花を捧げたいのだ

花の代わりに石の代わりに・・つちびとを作っているのだ

と思った

 

アーティストトークをするという機会を得たことで

そのことが自分の中ではっきりした

 

だから・・つちびと作家 可南はステージ2に進むと書いた

 

今日は・・ここまでにしておきます

その後の秋田住職からいただいた言葉やそこに居てくださった方々の反応など

さらに・・ステージ2とは?

 

まだ別の日のブログに掛けたらと思います

つづく(to be continued)です

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可南つちびと展 in應典院 『いのちの数だけ』

終了いたしましたが

引き続き 特設サイトはご覧いただけます

私へのメールでお問い合わせやご購入も可能です

可南  kanansgallery@infoseek.jp


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