ホンダの個展の準備をしていた時
結局作れなかったけど・・作りたいと思ったつちびとがあった
Ｏ・ヘンリーの『最後の一葉』
どんな風に表現していいかが・・難しくて・・断念したけど
いつか・・作れたらと思う
もう自分は死ぬのだと思い込んでいる病気の少女が居て
病室から見えるツタの葉が・・
全部落ちてしまった時・・その時は訪れると信じていて
｢今日も一枚落ちた・・あと・・わずか・・・｣
毎日毎日・・そんなことを考えていて
生きようという意欲さえなくしていた少女
とうとう・・最後の一枚になったとき
嵐が来て・・・
きっと・・・今夜のうちに・・すべての葉が落ちてしまう
そしたら・・死ぬんだ・・・
でも・・夜が明けて・・・日が射して
恐々窓の外を見たら・・・
葉っぱはなぜか・・散らず残っていて
それから・・彼女は生きる希望をとり戻し・・快復した
そして・・嵐の中でも散らず・・残って・・彼女に生きる希望を与えた
一葉は・・
彼女の事を案ずる近所の売れない老画家が・・嵐の中で・・描いたもので
その老画家は・・一世一代の一葉という名作を残して
ひっそりと亡くなっていた
そんな話だったと思う
私は・・・そんな老画家のような想いで・・つちびとを作りたい
１つのつちびとを残して死にたいわけでは決してないけど・・・
誰かの・・・はっぱになれたらと・・
いろんな人の・・・
一葉になりうるものを・・・
たいせつに・・たいせつに・・・つくりたいと
ますます強く・・思ってしまう
だから・・安易な想いでつちびとを作リ始めることが出来にくくなった・・・・
・・・な～んてね
なかなか・・次に向かって作り出せない・・自分へのいいわけかな
数なんかじゃないんだよ・・・
そう・・思ってもいいだろうか・・・
どうなんだろうね・・・
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