ちゃーのこの頃

先日、久しぶりに娘夫婦と焼肉屋さんに行った

その道すがら・・娘の夫に

｢ちゃー君の様子は、どうですか？｣ときかれた

少し・・言葉に迷う

どうなのか・・私にもわからない

今日、明日・・どうこうということはないと思います・・と答えた

変わらず・・刺身とわずかなキャットフードを食べる

便がでない時は・・落ち着かず・・苦しんだり・・吐いたりする

でも・・獣医さんによると心臓は、ちゃんと脈打ってくれているらしい

それを頼りに・・毎日、欠かすことなく１５０ccの点滴をしている

たぶん・・そのおかげで・・とりあえず・・変わりなく生きている

でも・・・と・・思う

毎日の点滴は・・いつまで続けていけるのだろう

それが・・受けつけなくなったら・・どうしたらいいのだろう

打つ手はあるのか・・点滴をしながら、いつも不安に思う

ちゃーは　今も、食べ物に興味を示してくれる

私が何か食べていると・・欲しそうな顔をする

特に・・肉を欲しがるから

味をつけずに炒めたり湯がいたりしておく

私は・・それを・・ポン酢や塩で食べ・・ちゃーにはそのまま噛み砕いて与える

でも・・わりと・・食べてると思うのに

食べても・・食べても・・どんどん痩せていく

歩く姿は・・何とかザウルスの骨の模型みたいだ

(ちゃーの刺身を食べて更に太ったアルとちゃー・・大人と子供ほどの差が出来た)

ちゃーのからだの中では何が起こっているかわからない

いつ・・どうなるか・・わからない

ステージが進んだ時・・できることはあるのか・・

常に・・そのことが頭から離れない

でも・・・

昨日、途中まで読んだ『猫の神様』という小説の中に

こんな言葉を見つけた

幸せは人生のすべて過ぎ去った所にある・・・

その一言を見たとき・・・

今というときが・・過ぎ去ったあと

たぶん・・このちゃーとの時間がかけがえなく幸せなものになるのだろう

ちゃーは・・まだ・・・今は・・いてくれる

かれは・・まだ・・病と闘っている

私に出来ることが・・たとえわずかしかなくても

その時々・・やれることをするしかない

今も・・私はかなりくたびれているが・・・

きっと・・今が幸せなときなのだろう

先の心配で・・心をすり減らさないで

ちゃーの望みに・・耳を澄まそう

★★★★★★

可南つちびと展　『無力のチカラ』

場所　ぎゃらりい　ホンダ

日時　２０１３年　３月７日(木)～３月２０日(水)
　
１１：００～１８：００

イベントＤＡＹ　ドリアン助川さんのライブ

日時　3/11（月）　
開場　18:30　　開演 19:30
(当日ギャラリーは１６時にて一旦閉場）

料金　￥３０００(ワンドリンク付）　　定員　３０名　　

御予約は下記ギャラリーまで、お早めに　お電話かメール、ファックスを♪

堺市中区深井沢町3134
ＴＥＬ　072-278-3381　
ＦＡＸ072-278-1451
tougei@peach.ocn.ne.jp

ぎゃらりい　ホンダ

ドリアン助川・プロフィール

1962年生まれ。90年代、ロックグループ「叫ぶ詩人の会」を結成し活動、

ラジオ・パーソナリティとしても中高生を中心に人気を博す。　

2008年から朗読をする道化師（アルルカン）として毎月ライブを開催。

河瀬直美監督「朱花の月」での鬼気迫る演技が話題となった。

明川哲也の筆名で多くの著作もある。

公式サイト「道化師の唄」http://www.tetsuya-akikawa.com/