昨日の続きです
あれから・・更に細部を削り
老人の眉と髪を白く塗りました
写真では伝えきれないのだれうけど・・ずいぶん雰囲気が出てきました
６つ目のマルを作ろうと思ったとき・・
ずいぶん昔、４つ橋筋の道路横の歩道で見かけた老人の姿を・・なぜか突然思い出しました
当時の私は・・自身の身の上もどうなるのかとても不安な日々を送っていて
その心細さを少しでも忘れるために・・ぎゃらりいホンダや天音堂というギャラリーに出かけたものです
その日も・・
いつものように天音堂に向かおうと多くの車の行きかう四つ橋筋を歩いていた時
その歩道に ときどき見かけるホームレスさんが 道路のわきにうずくまっていて・・
その日は・・あまりの寒さのためか
最近は使われなくなった・・黒いビニールのゴミ袋をすっぽりかぶっていました
ゴミと化したかのようなその姿が・・あまりにショックだったため
後日・・『自分で自分をごみ袋に入れるときの気持ちって・・どんななんだろう』そんなことをノートに走り書きしました
自身も・・いつどうなるかわからないという状況が、彼の姿をさらに忘れられなくしたのでしょう
そして・・１０年近く経って
その時の答えを まるシリーズの一つとして私は作りたかったのだと思います
たとえ・・自身をすっぽりゴミ袋で覆おうと
生まれてきた・・それだけでマル
生きている・・それなら・・もっとマル
私は・・あえて・・無理やりにでも・・そう言いたいのだと思います
★新春の個展のお知らせ★
可南つちびと展 「ちいさな光を・・」
２０１７年４月１日(土)～４月１５日(土)
AM11：00～PM6：00
ぎゃらりいホンダ
堺市中区深井沢町3134
ＴＥＬ 072-278-3381
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