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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

BOX~箱の中に何かいる~2 

2017-05-05 17:43:26 | 諸星大二郎
諸星大二郎 2017年4月 講談社モーニングKC
連休の前に、2巻が出てるのを知って、あわてて買った、諸星大二郎の最新刊。
(それより、西遊妖猿伝やってほしいんだけど…)
箱博物館へようこそ、と魔少女が招き入れた、四角い館の迷路のなかを登場人物が出口求めてさまよう続き。
ルールはだいたい以下のとおり。
・出口を空ける方法はひとつだけ、お客さんたちがパズルを全部解いたら開く。
・パズルを解くと何かしるしをつけられる。
・奥に何かがいて餌を待ってる。餌はあなたたちの一部。要らないと思ってる部分を合意のうえで与えてくれればいい。
・特に重要なルール違反はパズルを故意に解かないこと。そんなことをすると箱が怒る。
ということなんだが、この第2巻は迷路のなかをひたすら走り回ってる印象に終始する。
追っかけてくるのは、諸星作品お得意のドロドロ、グニャグニャして合体した怪物たち。
いーねー、「ぱらいそさ いくだ!!」のころから変わらないビジュアルだ。
登場人物の誰かがそれに巻き込まれちゃうのも、ヒルコのときから引き続きの伝統芸だ。
とにかくバタバタしてる場面が多くて、もうちょっと謎解きの要素がほしいような気もするが。
でもこの巻では、ここに集められたひとはみんな何か秘密を持ってる、って大事そうなことが示唆されてたりするので、そこ期待。
箱の出口も近そうなので、次巻あたりでめでたく完結してくれるのではないかと思う。
そうそう、こういう異界めぐりは、稗田の生徒たちにやってもらいたいものだ。

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