さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

採苗後のトコブシ

2013-08-19 09:48:08 | 貝類生産
12日(月)に採卵、15日(木)に採苗したトコブシですが、
無事、波板に付着していました。



殻が平たく伸びてきています。

殻長は約0.5mm。

盛んに口を動かして、珪藻を食べていました。




裏返ったところ。

足がよく見えます。

移動するときは足を出して、ちょっと殻を立てながら
歩くようです。

眼の内側から触角も伸びています。




裏返った状態で珪藻を食べようとしています。

左右の眼の間にある吻の先に歯舌があり、
それを使って珪藻をかき取って食べます。

今のところ、順調に育っているようです。

このまま無事に大きくなりますように。
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トコブシの採苗

2013-08-15 11:12:37 | 貝類生産
今日はトコブシの採苗(さいびょう)でした。

採苗とは、
採卵後、孵化した幼生が浮遊から匍匐(ほふく)に移行する
タイミングで、珪藻を付着させた波板上での飼育に
切り替える作業です。

今回採苗するトコブシは、月曜日に採卵したものです。



メスの放卵。




オスの放精。

これらを人工授精させ、洗卵し、幼生管理を経て、、、

今日、顕微鏡でのぞいてみたらこんな感じでした。



もう歩いています。

ちょっとタイミングが遅かったようです^^;

横から見ると、



こんな感じです。

貝殻の縁あたりに見える糸状のものは
繊毛で、これを動かして泳ぎまわります。

下に伸びた足の付け根、
画像の中央より少し下ですが、
透明の蓋もあります。

殻の直径は約0.2mmです。




上から見た図(右)と、横から見た図(左)です。

既に浮遊生活を止め、繊毛も落とした状態のようです。

こちらの方が蓋がわかりやすいでしょうか。

左側の足の下にある2重線がそうです。



では採苗の作業手順です。



まず珪藻を付着させるために海水中に入れておいた
波板を取り出し、余分な珪藻を洗い落とします。




その波板を、飼育水槽の中にそっと沈めていきます。


波板がセットできた段階で、幼生の移動です。



まずは幼生管理用の円形水槽から、幼生を回収します。




回収した幼生を小さな容器に移して、




ハンドカップで波板の上に入れていきます。

幼生たちは、波板に付着した珪藻を食べながら成長していきます。

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海外漁業協力財団より

2013-08-07 15:41:25 | その他


8月6日(火)、(公財)海外漁業協力財団から、
水産指導者養成の漁業管理コースの
海外研修生が視察に来ました。




フィジー共和国、ぺル共和国、マダガスカル共和国、
インドネシア共和国、ガボン共和国の5ヶ国からで、
座学と栽培施設の見学をしました。

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三浦・海のフェスティバル

2013-08-07 15:27:44 | 放流、イベント
8月3日(土)は、三浦市のイベントでマダイの放流がありました。

「三浦・海のフェスティバル2013」という、
漁業とマリンレジャーの共存を目指したイベントで、
漁船やプレジャーボートに乗って城ヶ島沖、諸磯沖
などにマダイの稚魚を放流する体験イベントです。



まずは三崎港で船に乗り込み、海上筏のある小網代へ。




放流用のマダイ稚魚もスタンバイOK!




船に積込んで、、、




沖合で放流。

全部で5000尾のマダイ稚魚を放流しました。



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小田原みなとまつり

2013-08-07 15:02:51 | 放流、イベント
8月4日(日)、小田原みなとまつりに参加してきました。



協会のPRブースには小さな水槽にマダイやカサゴの稚魚、
アワビやサザエなどの稚貝を展示し、多くの来場者の興味を
誘っていました。




海上では小田原市長も参加して、マダイの稚魚放流。

3900尾を放流しました。




その他、港町ならではのイベントや、




大きなタッチプールなど、

夏休みらしい盛り沢山のおまつりでした。


来場者の皆様にいただいた募金は12,033円。

水産資源の増大に、大切に使わせていただきます。

ありがとうございました。
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