さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

アワビの剥離

2011-03-04 14:04:38 | 貝類生産
魚類生産の記事が続いたので、今回は貝類生産より。

稚貝は、ある程度大きくなると板上飼育から網いけすでの飼育へと移行します。

今日は、去年の秋~冬に採卵したクロアワビを板から剝す作業“剥離”を行いました。



屋外水槽で、板上飼育されている稚貝たち。




まずは余分な珪藻などを洗い流します。




板に付着しているアワビの稚貝。




板ごとアルコールの入った海水に入れ、貝に麻酔をかけます。




数分おいた後、板をザバザバと上下に振って貝を落とします。




網の中に落ちた貝を、海水をかけて下の小さなポケットに集めます。




ポケットを開けて、中身をバットに入れ、海藻などを取り除きます。




ふるいにかけて、サイズ別に稚貝を分けていきます。




貝を落とした波板は、分解して洗浄し、再利用します。

このとき、残っている貝がいないか確認します。
(いれば、バケツに回収)




前半、珪藻を洗い流した場所で落ちる貝もいるため、残さず回収します。

最初に入っていた水槽に残った稚貝も、もちろん回収します。


こうして全ての貝をサイズ別に分け、室内の網いけすでの中間育成へと進みます。
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