さいばい日誌

放流用のマダイやアワビなどを育てる種苗生産の現場をご紹介します。

マダイ稚魚、放流船への積込み作業

2019-07-30 09:01:12 | 放流、イベント
今日は夏の一大イベント、マダイの県下一斉放流です。


早朝4時に集合して、小網代の筏での作業が始まったのは夜明け前。
活魚船が来る前に、筏を固定しているアンカーロープを移動させ、
鳥よけネットを外し、生簀網のロープを外します。


活魚運搬船がやってきました。
去年と同じ、第三十八住宝丸にお世話になります。


船からロープを受けとり、筏に固定します。


生簀網を外して準備OK


稚魚たちもスタンバイOK


網の片側を船に渡していよいよ積み込みスタート。


大きな水タモを入れて、


稚魚を海水ごとすくい上げます。


クレーンで吊り上げて船の上へ。


網の下を開いて、船の生簀に稚魚を入れます。


1面あたり1生簀、
全部で8面分、およそ57万尾のマダイ稚魚を積込みます。


積込みが完了したら、船を筏から離します。
水の力で押す、というダイナミックな方法。


小田和湾を皮切りに、葉山、腰越、江ノ島片瀬、茅ケ崎、平塚、二宮大磯、小田原、岩、真鶴、福浦、金沢、久里浜、松輪の順に放流していきます。
沖合ですが、岸からも見えるかもしれません。


さて、筏に残った現場スタッフは休む間もなく網の片付け。


網と一緒に移動。
無事に積込みが終わってホッとした雰囲気が漂います。


船から岸に上げるのが一苦労。
水と珪藻がたっぷり付いた網は相当な重さです。
これをトラックに積んで持ち帰り、1枚ずつ洗います。

放流の様子はまた後日お伝えしたいと思います。


<おまけ>
海上生簀にはまだ種苗がいます。
9月までイベントなどの放流があるからです。


マダイ


クロダイ

梅雨が終わって水温が上がると、
より一層成長が進みそう。
無事に全ての稚魚たちが巣立っていきますように。
コメント
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