金森正臣先生のカンボジアの文化・教育・食べ歩き体験記
金森先生のカンボジア日記
緒方貞子さんのこと
緒方貞子さんのこと
最近NHK教育で、緒方貞子さんのことを放送していた。
緒方貞子さんには、いくつかの思い出がある。
最初は東アフリカのタンザニアで、チンパンジーの調査をしていた時。タンザニアには、タンガニーカ湖の西側のザイールで紛争があり、難民が50万人ほど来ていた。タンザニア人は、サルを食べる習慣はないが、ザイールの人々はサルを捕獲して食べていた。難民キャンプは、3か所ありどうなっているか、国連の難民キャンプに自事務所に調べに行った。事務所には緒方さんの肖像写真が飾ってあり、所長のイギリス人は緒方さんの国の人かと言って、非常に親切に対応してくれた。
緒方さんに実際にあったのは、カンボジアでJIKA教育のプロジェクトに居たときである。緒方さんがJIKAのトップになってすぐに視察に見えた。緒方さんの意見は、我々のプロジェクトがなぜ高等教育を対象にしているのかと言う疑問だった。JIKAではもっと小学校などの基礎教育に力を入れるべきであると言うことであった。数人のプロジェクトメンバーが話に加わっていたが誰も答えない。仕方がないので簡単にカンボジアの先生の現状を説明し、先生たちが教科書の誤りにも気が付かないことなどを話した。小学校を援助するには、千人を超える人を投入する必要があることなどを話した覚えがある。次の日にも事務所に見えられ、討論をした。
私は次のプロジェクトに入らなかったが、次は教科書の改訂になったことは、話したことが生きていたことを感じた。その後公益財団にいた頃に、東京のどこかのホテルでご夫婦が食事をしておられたところを見かけた。
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