民間援助最前線 2 仮小屋小学校

民間援助最前線 2 仮小屋小学校    2008.2.28. 金森正臣

 地雷除去の後に作られた村は、まだ移住してから日が浅い。さまざまな施設を整えるには時間がかかる。現実としては、子どもは居るから、急いで小学校の建設が行われている。すぐ脇では、仮小屋で小学校の授業が行われていた。

 壁はまったく無く、前方と後方に黒板がある。黒板が部屋の境になっている。壁は無いほうが、風が通りが良く涼しい。先生が3人居て、前方と後方で授業をしている。右手の女の先生が、右手の子どもたちを教え、左手の緑色のシャツの先生が、左手の子どもたちを教えている。同じような年齢の子どもに見えるが、分けられている。つい先日までは、学校が無かったわけであるから、進度別になっているのかもしれない。右手の先生の後ろには、もう一教室があり、若い女の先生が少し大きな子どもたちのクラスを教えていた。その先生も、時々隣の教室をのぞいている。子どもたちはおとなしく座っている。

 教科書を誰も持っていないし、ノートも無い。それでも子どもたちは元気に手を上げている。写真右の先生は算数を教えているようだが、楽しそうな雰囲気が伝わってきた。そばでは学校の基礎のコンクリート打ちが行われている。

 教室の隅には、先生たちの自炊道具が(と言っても鍋が二つと皿が2-3枚だけ)置かれていた。交通の便は何も無いので、皆さんこの学校に寝泊りしているのであろう。のどかな学校で良い。
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