かたなのきれあじ!!!

本年度もひとつよろしくどうぞ★

TheTimeIsRipeforInvestment19「ゴーイングコンサーン」

2006-07-26 13:52:04 | ご隠居のフォルダ
 トレンド相場からボックス相場へ移行し、まさに休むも相場状態まいどどうもご、隠居です。暑いです。

 本日のテーマ「ゴーイングコンサーン」とは、企業会計の言葉で「企業活動は永遠に続く」と仮定することです。「継続企業の原則」ともいわれます。また、ゴーイングコンサーンには、「企業は継続し続ける社会的責任がある」という意味もあります。
 
 “企業価値”を考えたとき、「清算する」ことを前提にした場合と「今後も事業継続する」ことを前提にした場合では、会計上の考え方も価値そのものも異なってくることとなります。このとき企業が解散し、清算したときの価値を清算価値(liquidation value)といい、継続することを前提にした価値のことを継続価値(going concern value)といいます。後者はキャッシュフロー(お金)を生み出す力を評価するものといえます。


 余談ですが、ハゲタカと揶揄された外資の仕事の一つとして、この清算価値が時価総額多い企業を見つけ(割と少なくないのです)、そしてその会社を潰すということがあります。潰せば利益がでるからです。



 さて、ゴーイングコンサーンとはわれわれで言えばずっと取引関係が継続するという考え方のことです。以前の長期保有目的投資と同じような考え方です。
 何もしらない無邪気な幼稚園児は、たやすく「○○ちゃんとけっこんするの」と婚約しますがあれも一種のゴーイングコンサーンの考え方かと思われます。
 それでも成長するにつれ、投資案件には長所だけではなく短所もあり、それを総合評価して買いと思えば買い注文を出すという客観的なスタンスになっていくのですが、それは一方で投資案件にゴーイングコンサーンをあてはめることが、あるいは相手投資家から自分をゴーイングコンサーンである銘柄と思ってもらうことを難しくすることにもなるといえます。
 むしろ、清算価値のように、継続を前提としない取引の方がなじむ傾向にあるのではないでしょうか。

 次回も同様のテーマで、ゴーイングコンサーンであることのメリット・デメリットを述べたいと思います。

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