合格されたばかりの通訳案内士の皆様へ=新人ガイドの皆様へ
（国家資格)通訳案内士試験への合格おめでとうございます。先ずは、心よりおめでとうと申し上げます。
しかし、実は、この先には名実ともに極めて過酷な道が待っています。
現実は、皆さんがあこがれてこられた観光ガイドに関するお仕事がほとんど期待できかねる状況なのです。
理由は、いくつかあります。
(1)通訳案内士制度の始まりから50年、積もりつもった合格者数が一万数千名以上もあり、お元気なベテランでその能力も未だに高い方々も少なくはありません。そのため、実際には、新人レベルにはなかなか順番が回ってきません。
(2)無資格で外国人をガイドする通訳案内士法違反の行為者が年々増えてきて、彼らが今では我が物顔で振る舞っているのみならず、観光庁や旅行会社も、正当な理由なくその違法状況を容認し、有資格ガイドの仕事がほとんど奪われてしまっているのです。
(3)2008年のリーマンショック以降の欧米経済は日本以上に深刻な状況で、この地域からのツアー客は3割程度減少していると推定されます。しかも、訪日客は経費節約で有料のガイドを雇用することを躊躇しているのか、観光地に於いてもガイドを連れているツアー団体をほとんど見かけなくなりました。
そのため、多くの新人ガイドの皆様にとっては、期待に反してガイド料収入では生活できない状態となりがちです。もちろん、例外はありますから、様々な条件に恵まれ、努力も並大抵ではなく、しかも幸運に恵まれた方にはガイドの仕事も回ってくるでしょう。しかし、それは、宝くじを引いて当たる確率に近いと考えます。
しかし、心配されなくても、好きな観光ガイドもしながら生活できる道があります。
それが、観光と医療をセットにしたメディカルツーリズム・ガイドです。
その分野では、タイランドの成功が最も大きな実績となっていますが、同じように医療水準が高く、入国条件や外国語サービスも整備されてメディカルツーリズム推進に熱心なシンガポールやマレーシアなどと比較して、とりわけその観光資源の豊かさが重要な成功の要因と考えられています。
このことを考えれば、わが国でメディカルツーリズムを成功させるために既に備えている条件や今後の努力にかかっている条件が共に明らかになります。
既に備わっている条件は、医療水準が大方の分野に於いて世界の最高水準であること、観光資源や文化的特色は多様かつ豊かであることなどです。メディカルツーリズム推進にとってもっとも基本的な2条件は既に備わっています。
後は、医療サービスを受けるために入国しやすい条件を整備すること、外国語対応のサービスを充実させることに尽きます。
このうち、入国条件の整備は、顕著に前進しています。国土交通省の発表によれば、7月頃には、中国からの個人ビザ発給についても年収制限が大幅に緩和される可能性が高まっています。
最後に残ったもう一つの今後の努力条件は、外国語サービスの充実です。この点は、例えば私ども東京通訳アカデミーの医療通訳士育成の努力が、きっとお役にたてるでしょう。
実際のところ、当アカデミーでは、昨年9月から本年1月までの5ヶ月サイクルの医療通訳士講座を開講し、5か月の期間の最終日に医療通訳士技能検定試験を実施したところ、極めて優秀な合格者を輩出しました。
医療通訳士育成は、軌道に乗り始めたと言えるでしょう。
この3月からは、第2期目の医療通訳士講座が始まります。通常の5カ月コースと5日間の短期速成コースです。通学講座と通信講座の2種類が、英語と中国語の2コースに於いて行われます。
これらの詳細の案内は、14日・21日・28日の各日曜日、午前10時~、または午後2時～の説明会において行いますので、どうぞご参加ください。
平成22年2月12日 金曜日
東京通訳アカデミー
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号 東観小川町ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
Eメール：okamura3@oksemi.co.jp
（国家資格)通訳案内士試験への合格おめでとうございます。先ずは、心よりおめでとうと申し上げます。
しかし、実は、この先には名実ともに極めて過酷な道が待っています。
現実は、皆さんがあこがれてこられた観光ガイドに関するお仕事がほとんど期待できかねる状況なのです。
理由は、いくつかあります。
(1)通訳案内士制度の始まりから50年、積もりつもった合格者数が一万数千名以上もあり、お元気なベテランでその能力も未だに高い方々も少なくはありません。そのため、実際には、新人レベルにはなかなか順番が回ってきません。
(2)無資格で外国人をガイドする通訳案内士法違反の行為者が年々増えてきて、彼らが今では我が物顔で振る舞っているのみならず、観光庁や旅行会社も、正当な理由なくその違法状況を容認し、有資格ガイドの仕事がほとんど奪われてしまっているのです。
(3)2008年のリーマンショック以降の欧米経済は日本以上に深刻な状況で、この地域からのツアー客は3割程度減少していると推定されます。しかも、訪日客は経費節約で有料のガイドを雇用することを躊躇しているのか、観光地に於いてもガイドを連れているツアー団体をほとんど見かけなくなりました。
そのため、多くの新人ガイドの皆様にとっては、期待に反してガイド料収入では生活できない状態となりがちです。もちろん、例外はありますから、様々な条件に恵まれ、努力も並大抵ではなく、しかも幸運に恵まれた方にはガイドの仕事も回ってくるでしょう。しかし、それは、宝くじを引いて当たる確率に近いと考えます。
しかし、心配されなくても、好きな観光ガイドもしながら生活できる道があります。
それが、観光と医療をセットにしたメディカルツーリズム・ガイドです。
その分野では、タイランドの成功が最も大きな実績となっていますが、同じように医療水準が高く、入国条件や外国語サービスも整備されてメディカルツーリズム推進に熱心なシンガポールやマレーシアなどと比較して、とりわけその観光資源の豊かさが重要な成功の要因と考えられています。
このことを考えれば、わが国でメディカルツーリズムを成功させるために既に備えている条件や今後の努力にかかっている条件が共に明らかになります。
既に備わっている条件は、医療水準が大方の分野に於いて世界の最高水準であること、観光資源や文化的特色は多様かつ豊かであることなどです。メディカルツーリズム推進にとってもっとも基本的な2条件は既に備わっています。
後は、医療サービスを受けるために入国しやすい条件を整備すること、外国語対応のサービスを充実させることに尽きます。
このうち、入国条件の整備は、顕著に前進しています。国土交通省の発表によれば、7月頃には、中国からの個人ビザ発給についても年収制限が大幅に緩和される可能性が高まっています。
最後に残ったもう一つの今後の努力条件は、外国語サービスの充実です。この点は、例えば私ども東京通訳アカデミーの医療通訳士育成の努力が、きっとお役にたてるでしょう。
実際のところ、当アカデミーでは、昨年9月から本年1月までの5ヶ月サイクルの医療通訳士講座を開講し、5か月の期間の最終日に医療通訳士技能検定試験を実施したところ、極めて優秀な合格者を輩出しました。
医療通訳士育成は、軌道に乗り始めたと言えるでしょう。
この3月からは、第2期目の医療通訳士講座が始まります。通常の5カ月コースと5日間の短期速成コースです。通学講座と通信講座の2種類が、英語と中国語の2コースに於いて行われます。
これらの詳細の案内は、14日・21日・28日の各日曜日、午前10時~、または午後2時～の説明会において行いますので、どうぞご参加ください。
平成22年2月12日 金曜日
東京通訳アカデミー
〒101-0052東京都千代田区神田小川町2丁目6番12号 東観小川町ビル8階
☎03-3233-7518 Fax.03-3294-7410
Eメール：okamura3@oksemi.co.jp
