「東京通訳アカデミー」の講座の狙い(野副信子学院長)

2012-03-13 18:46:21 | Weblog
東京通訳アカデミーとは

東京通訳アカデミーは、種々の通訳に特化した通訳士を養成する語学の専門学校で、英語・中国語・ロシア語のコースがあります。
医療通訳とは、一般に外国人が病院にかかる時同行して医療スタッフ(医師、看護師、検査技師、レントゲン技師、薬局、受け付け、PT、OT、その他)と患者さんの橋渡しをする仕事です。
しかし、医療通訳は医療施設だけではなく、地域保健・福祉などの分野でも活動します。
日本語が話せない外国人が保健所・福祉施設を訪れる場合もお手伝いするのです。
日本語の日常会話には不自由しないが、病院で話される医療専門用語は理解できない外国人も受診する時には医療通訳士を必要とします。
外国人、特に多いのは中国人ですが、CT, PET検診を含むがん検診、その他の検診、又は、手術を受けに来日される方も多くなりつつあります。
医療通訳士は、医療知識を修得し、外国語を駆使できるように教育を受けた者です。
通訳するに当たり、宗教、食習慣、風土、風習、考え方、認識などの異なる文化を持つ外国人のバックグラウンドを十分理解した通訳士が、言われた事を直訳するだけではなく、その背景を医療
スタッフに説明しなければならない事もあります。従って、医療通訳士は、異文化についての幅広い知識が求められます。特に宗教により食べられない豚肉、牛肉や輸血に関する考え方の違いもあり、適切な対応をしなければなりません。
受診する場合、受付けから始まり、初診、種々の検査、レントゲン検査、心電図、MRI, CT, カテーテル検査、内視鏡検査、お薬の服用の仕方、理学療法、物理療法、会計、又は、入院など様々な場面における通訳が行われます。
又、医療通訳士は、国内外の医療の実態や保険制度の知識も必要とされ、それぞれに合った対応をしなければなりません。外国人がどういう保険に加入しているのか、又はしていないのかによって対応が異なります。国民健康保険・社会保険・旅行保険、又は外国の保険制度に加入しているなど様々です。
医療通訳士は、日本国内で外国人との通訳をするだけではなく、日本人が患者として外国で受診する場合もお手伝いしますし、外国に滞在中の日本人が病院を受診する場合も働きます。
医療通訳士は、医療施設側に雇われる場合と患者側に雇われる場合があり、どちらにしても「足さない、引かない、変えない」という忠実な通訳に徹さなければなりません。しかし、患者の患っているという特殊な状況を把握し、本当の症状、気持ちを吐露し易い雰囲気を創る心遣いが必要となります。

東京通訳アカデミーでは、医療通訳士の養成の他にも通訳案内士(観光ガイド)の国家試験受験対策講座も、英語・中国語・ロシア語で設けています。外国人が日本国内を旅行する場合、プロの観光ガイドがご案内しますし、又、メディカルツーリズム(医療ツアー)と言って、発病はしていないが、日本の病院施設で検診を受け、ついでに観光もして行こうと、ちょっと贅沢な旅行も企画しています。海外では既に流行っており、日本は遅れを取っているのが現状で、これから伸びる産業だと考えられています。よって、東京通訳アカデミーは、医療通訳・観光ガイドの通訳案内士(国家試験受験)も英語・中国語・ロシア語で育成します。
又、歯科衛生士の為の講座、医療IT情報士講座、医療従事者(看護師、薬剤師、検査技師、コメディカルの方)への医療英語専門家養成講座、医療従事者向けの医療英会話講座、(ガイドの為の)中国語速読講座など、専門家向けのコースも種々ご用意しております。
英語のレベルアップを図る為のTOEICのクラスもご準備しています。
又変わったものとして、外国人に英語で日本文化を伝える専門家養成講座もあり、マナー講座・異文化理解・華道・茶道を英語で教えています。

平成24年3月8日 木曜日
野副信子(東京通訳アカデミー学院長、(国)通訳案内士、准看護師)

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